ナタリー PowerPush - UNIST

バラバラのままでいい陽気なアコギ3人組が放つ魅力

メンバー全員がアコースティックギターを持ち、ソングライティングをし、メインボーカルを務める——そんな稀有な形態で注目を集める3人組ユニット・UNISTがメジャー1stアルバム「UN1ST」を完成させた。

それぞれにバンドでの活動やメジャーデビュー経験があるGAKU、TAMA、ZENがお互いの個性をぶつけ合うことで生まれるUNISTの楽曲たちは、アコギを軸にしながらも縦横無尽に音楽ジャンルを超越し、聴き手の笑顔を誘う痛快な世界観を描き出す。その音楽スキルの高さは、関ジャニ∞やV6らに楽曲提供を行うなどの活躍を通しても認知され始めている。

ナタリー初登場となる今回のインタビューでは、メンバー3人の個性を紐解いていきつつ、UNISTが持つ唯一無二の魅力に迫った。

取材・文 / もりひでゆき 撮影 / 高田梓

 
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UNISTは遊びから始まった感じ

左からZEN、GAKU、TAMA。

──1stアルバム「UN1ST」、聴かせていただきました。

ZEN ありがとうございますっ!!

GAKU 元気よしだね(笑)。

──その元気なキャラクターがまんま投影された楽しい内容になってますよね。

ZEN ありがとうございますっ!!

GAKU 八百屋?(笑)

TAMA 僕らは3人ともバッキバキに個性が強いんでね。できればその個性を3人で殺し合っていきたいなっていう(笑)。

GAKU 相殺ね。プラマイゼロ系で(笑)。こういう冗談ばっかり言ってるから取材時間がどんどん長くなってっちゃうんですよねえ。

──あははは(笑)。しかし、メンバー3人ともがアコギを持ち、歌も歌い、ソングライティングもできてしまうUNISTのようなグループはかなり珍しいですよね。

ZEN もともと、僕らはそれぞれにバンドをやっていて、メジャーデビューの経験があったりもしたので、一般的な型に当てはめればまたバンドスタイルになっていたかもしれないとは思うんです。ギター、ベース、ドラムをそれぞれが担当して、ボーカルもメインがいて他の人はハモ担当みたいな。でも、この3人の場合、本当に1人ひとりの個性がすごく強いので、それを生かし切る形を考えたときに自然とこのスタイルに行き着いたんですよね。いろんなことに対してフレキシブルな対応ができるし、それぞれのカラーをめちゃくちゃ発揮できたので。

左からZEN、GAKU、TAMA。

──3人はもともと知り合いだったんですか?

TAMA はい。対バンライブやイベントで知り合って、もうかれこれ7、8年くらいの仲なんですよ。で、あるとき僕とGAKUが飲もうって話になって、そこにZENも呼んだんです。そうしたら飲んでる流れで路上ライブをやることになって。

ZEN 3人ともアコギを持って、セッションみたいな感じだったよね。

GAKU うん。1人が好き勝手に歌い出したら、別の誰かがフェイク乗っけて、もう1人がアコギ叩いてリズムを刻み始めたり。その自由な雰囲気がとにかく楽しかったんです。UNISTはまさに遊びから始まった感じなんですよね。

これまで音楽をやってきた中で一番の仲間

──そこで感じた楽しさをきっかけに、グループとして本格的に動き出していったわけですか。

ZEN

ZEN そうですね。その最初の路上ライブのあとに、3人でイベントに出たことがあって。本当は3人別々に誘われたんですけど、せっかく友達なんだから1つのグループとして出ようっていうことになって、オリジナル曲を作ったんです。そのときにものすごい衝撃を僕は受けたんですよ。「なんだこの楽しさは!」「この3人で一緒にやりてえ!」って。ただ、そのときはまだGAKUさんは有名なバンドでドラムを叩いていたし、TAMAちゃんは作家として裏方で音楽をがんばろうとしていた時期だったので、本格的に動き出すことは叶わず。

GAKU で、その後、2011年に僕がやってたバンドが解散したので「じゃあ3人で本気でやってみようか」って話をしたんです。僕は10年間ずっとバンドをやってたんですけど、それがなくなったときに、これからの人生はとにかく自分が直感的に楽しいと思うことをやっていきたいなって強く思ったんですよ。そこでZENとTAMAと3人でやったときの楽しさを思い出したので、「これしかない」と思って。

──TAMAさんは誘われたときにどんな気持ちでした?

TAMA 3人でやることは楽しかったし、誘われたうれしさはありました。だからOKしたんですけど、正直GAKUとZENの個性が強すぎたので、最初はグループとしてどう混ざるのかがわからなかったんですよ。でもやっていく中で、バラバラの個性を無理にひとつにするのではなく、バラバラなままで混ざらなくてもいいんだなっていうことに気付いたんですよね。そこに気付いてからはもう、UNISTとしての活動がより楽しくなりましたね。

──その「バラバラでもいい」という方法論は、バンドではなかなか成立し得ないものですよね。

左からGAKU、TAMA。

TAMA そうだと思いますね。実際、僕もバンドをやってたときは、誰かがイニシアチブを取る中で、その考えに各々がアイデアを当てはめていって1曲を作るっていうスタイルでやってましたから。でも、そういうスタイルじゃなくてもいいんだったら、これは最強のグループになるかもしれないなって思ったんですよね。それぞれが個性を思い切り発揮できることで、ほかのメンバーはそれに感化されてどんどんレベルアップしていくことができますから。お互いに切磋琢磨し合える、感化し合えるという意味では、これまで音楽をやってきた中で一番の仲間だなと思います。

GAKU 最初に遊びで路上ライブをやったときでさえ、たくさんの学びを得ましたからね。だから本気でやるとなったら、それはもうものすごいことができるんだろうなっていう確信はありました。でも実際に活動を始めてみたら、想像してなかったような楽しいことがまあ出てくるわ、出てくるわ。こんなグループ、ほかには絶対ないと思いますね、ほんとに。

1stアルバム「UN1ST」/ 2013年6月12日発売 / avex trax
CD+DVD 3990円 / AVCD-38699/B
CD 3150円 / AVCD-38700
CD収録曲
  1. JAM
  2. UNI-Birth
  3. Summer Days
  4. ONE DAY
  5. I BELIEVE
  6. Dive to…
  7. CRAZY
  8. First
  9. DreAmeR
  10. DUCK
  11. Spider
  12. 13月のソラノシタ
  13. Calling
  14. 無限フライト
  15. Growing Up
  16. My Family
CD+DVD盤DVD収録内容
ビデオクリップ
  1. 無限フライト
  2. 13月のソラノシタ
  3. ONE DAY
LIVE「UNISTのちょっとイイトコみてみたい in nicofarre」
  1. 無限フライト
  2. MC
  3. パネぇ☆
  4. U.N.I.S.T
  5. SSMDG(狩)
  6. キエナイ花火
  7. CRAZY
  8. 年中無休 DE パーリナイっ☆
  9. Summer Days
  10. 無限フライト
  11. ONE DAY
UNIST(ゆにすと)
UNIST

ZEN、GAKU、TAMAという3人のシンガーソングライターからなるギター&ボーカルユニット。それぞれバンドでの活動やメジャーデビュー経験があるメンバーによって結成され、2011年からインディーズでリリース活動を始める。2012年9月にシングル「無限フライト」でメジャーデビュー。2013年6月にはメジャー1stアルバム「UN1ST」をリリースした。