Task have Funニューシングルはピノキオピー提供の「ぎぷす」、ライブに絶対的な自信を持つ3人の新たな鉄板曲 (2/3)

3人それぞれの変化、成長

──3人の関係性に変化があったとのことですが、お互いに見ていて変わった、成長したと思う部分はありますか?

里仲 うーん、ふうちゃんは最初から大人すぎて……。

白岡 私たちがやっとふうちゃんに追いついたって感じだよね。

里仲 ホントそう!(笑) でも、昔は気を使いすぎて、自分の意見や感情を伝えてこなくて、何を考えてるかわからなかったんですよ。優しすぎるんです。ふうちゃんが感情を見せてくれたときは今もうれしいよね。

白岡 昔よりは自分の気持ちを出してくれるようになったし、感情を読み取れるようにもなりました。

熊澤 えー、なんだか恥ずかしい。

里仲 それでも、まだちょっとだけど。

熊澤 私は2人よりも先に事務所に入っていたので、しっかりしなきゃという気持ちがあったんだと思います。別にもともとそういう気質でものないのに。焦ってたのかもしれないです。最近は2人といるのがいい意味で楽ですね。

熊澤風花

熊澤風花

里仲 あと、ふうちゃんは散らかっている楽屋を片付けたり、マネージャーさん……いや、ママみたいなところがあるんです。今日花が携帯やお財布をどこに置いたかわからなくなって「ないー!」って困ってると、ふうちゃんがすぐに見つけて。

熊澤 私、今日花が置いたところを見てるんですよ。だから、どこにあるのかわかるんです。

白岡 「私、スマホどこやったっけ?」と言うと、ふうちゃんが「バッグの下」ってすぐに答えてくれて。ふうちゃんが隠してるんじゃないかと思うくらいすごいんです(笑)。

熊澤 どうしても気になっちゃうんです。常に何かをしまっていたい(笑)。2人はそれを無理に止めずにやらせてくれるから楽なんです。

──里仲さんの変化についてはどうですか?

熊澤 マイクを落とさないようになりました(笑)。天真爛漫なところは残っているけど、芯がしっかりしてきた。

白岡 私としてはなっちゃん(里仲)もふうちゃんと同じように、昔はあまり自分の意見を言わない印象でした。正直大変だなと思っていた時期もあって、話し合いになっても2人が意見を言わないから「話し合いにならないじゃん!」と思うこともありました。今はなっちゃんが率先して物事を進めてくれたり、意見を言ってくれたりして、一番歳下だけど一番しっかりしてるんじゃないかなと感じるくらいです。でも、しっかりしてるのに、めちゃくちゃバカなのは変わらないんですよ(笑)。才能だなと思います。

里仲 あざっす!(笑) 私、ホントに精神が安定しまして。思春期の頃は情緒が波のような感じで、ちょっと何か言われたら泣いて落ち込んでいたんです。でも、最近は悲しいという感情がなくなったんじゃないかと感じるくらい精神が安定していて。自分を自分で理解し始めたことが大きいんじゃないかと思います。何か悪いことがあっても結局うまくいくだろうというポジティブ人間に生まれ変わりました。

里仲菜月

里仲菜月

白岡 なっちゃんはTaskの何だっけ?

里仲 モチベリーダーです!(笑)

白岡 お仕事が続いていたりするとどうしてもみんな疲れてきちゃうんですけど、なっちゃんが「私、モチベ担当だから!」って盛り上げてくれるんです。

──続いて、白岡さんの成長についても聞かせてください。

熊澤 わかりやすいのは見た目かな。すごく大人になった。

里仲 昔は黒髪で、耳より上の位置でツインテールをしていて。赤ちゃんみたいだった。

白岡 私、歳上だからね(笑)。

白岡今日花

白岡今日花

里仲 身長も1人小さかったから、撮影のときは何かしら台の上に立ってました。今となってはふうちゃんより大きくなって。

熊澤 性格としては、意見を言ったり、まとめてたりしてくれているところも、ステージ裏でのポンコツ具合も昔と変わらないです。

里仲 お弁当を食べながらお腹が空いたって言うんですよ(笑)。それはファンの人にあまり見せていない部分ですね。でも、やっぱり話をまとめるのが上手で、私が言ったことをうまくまとめて通訳してくれるんです。語彙力が高いんですよ。

熊澤 昔も上手だったMCに最近さらに磨きがかかっていて。この前のライブもすごくて、お客さんの気持ちでステージ上で笑っちゃいました。

里仲 ボケもツッコミもできる二刀流ですね。考え方が大人なので、言うことに説得力があるんですよ。今日花の話を聞くと「そういう考え方もあるんだ」と新たな発見があります。パフォーマンス面でも、かわいい曲のときはすごくかわいいし、カッコいいときの曲のときはカッコいいうえに色気もあってすごいなと思います。

Taskは3人でよかった!

──パフォーマンス面の成長については、グループ全体に対しても感じていますか?

里仲 そうですね。前は自分たちのライブを動画で見返すことをあまりしなかったんですよ。その場その場で精一杯で。最近は自分たちで反省会もよくやるようになりました。振り付けがわからなくなっても昔だったらそのままにしていたんですけど、今は撮ってもらった動画を見返して、パフォーマンスについて話し合いすることがすごく増えました。

熊澤 昔はただ元気にパフォーマンスするので精一杯だったけど、かわいい、カッコいい、セクシーというように表現の幅が広がったなと感じます。

白岡 自分で気付けないところをお互いに言えるようになったんです。前は「この子のここの振り、ちょっと違うな」と思ってもなんだか言いにくくて。でも、最近はラフに「ここ変じゃない?」と言えるようになりましたし、それはレベルアップしていくのに大事なことだと感じています。

──最近のアイドルシーンは5~8人くらいのメンバー編成が主流で、3人組のグループは少なくなってきた印象です。人数が少ない分、メンバー1人ひとりに求められる役割も多くて大変そうな印象がありますが、実際そのあたりの感覚はどうなんですか?

里仲 ずっと3人でしか活動してこなかったからそう感じることはないんですけど、ステージが広い会場でパフォーマンスするのは大変ですね。どれだけ大きく動いても小さく見えちゃうんです。

白岡 私もこの3人でしか活動したことがないので、今の状況を当たり前に感じていて、ほかのアイドルさんとコラボしたときのほうが大変です。バミリがすごく細かくなるからフォーメーションを覚えるのに苦労するんです。そういうときに「Taskは3人でよかった!」と改めて実感します(笑)。

──熊澤さんはもっと人数の多いグループで活動した経験がありますよね。

熊澤 はい。やっぱり3人だとメンバー全員にしっかりキャラがないと、お客さんから見てふわっとした印象になっちゃうと思っていて。Taskは初期からそれぞれキャラが立っていて、ほかの2人がまとめてくれたり、ボケてくれたりするから私は私のままでいられるんです。そして、何よりも人数が少なくてよかったと思うのは、お客さんにすぐ顔と名前を覚えてもらえることですね。

曲の浸透スピードが過去最速

──ここからはピノキオピーさんがプロデュースしたニューシングル「ぎぷす」について話を伺います。収録曲2曲はどちらもTaskのライブにマッチしたアッパーチューンになっていますが、まずは戦いで負ったケガが徐々に治っていく様を描いた応援ソング「ぎぷす」について、注目ポイントを教えてください。

白岡 「ぎぷす」は今までで一番振りの数が多い曲ですね。Taskは真似しやすい、一緒に楽しめる踊りの曲がほとんどなんですけど、この曲はサビにキャッチーさはありつつ、Aメロ、Bメロでしっかり踊っているのが新鮮です。私たちにとって新しい挑戦になっています。

里仲 歌詞もTaskは聴いていて元気が出る、ハッピーになれるものが多い中、今回はどちらかというと慰めるような雰囲気なんです。「転んでも大丈夫だよ」と寄り添うような雰囲気で。元気が出る曲ではあるんですけど、「がんばるぞ!」というよりは、「ちょっと前に進んでみよう」という気持ちになれる歌だと思います。コロナ禍に照らし合わせた捉え方もできるし、独特な表現が使われているんです。

熊澤 曲調も今までのTaskになかったボカロ曲っぽさがあるというか、ピノキオピーさんの世界観とTaskらしさがきれいに合わさっていると思います。私たちのファンだけでなく、ピノキオピーさんのファンの方からも褒めてもらえて。自分たちもこの曲を歌って踊っていると楽しいです。

──ライブでのお客さんの反応もいい感じですか?

白岡 すでにかなり人気ですね。みんな一緒に踊ってくれます。

里仲 ミュージックビデオを公開してから曲がファンの方に浸透していくスピードは過去最速かもしれないです。それくらい評判がいいです。

──レコーディングにはピノキオピーさんも立ち会ったんですか?

白岡 はい。優しくて、たくさん褒めていただきました。「いいねいいね! よし、次いこう!」って。レコーディングが終わったあとも「今日花ちゃんの歌はこういうところが魅力になっているから、もっと伸ばしていったほうがいいよ」みたいに言葉をかけていただけてうれしかったです。レコーディングはそのときのメンタルが歌に思いっきり出るので、そうやって乗せてもらえるとすごくいいものができあがるんです。

熊澤 ピノキオピーさんとは初めて会ったのに、前から一緒にお仕事をしていたような安心感と温かさがありました。