心がキューン！
──カップリングの「アイコトバ」は、Ci+LUSのキュートさをより色濃く表現した1曲だと思います。
田中 ストーリー性のある歌詞がとってもカワイイです。好きな人に対して、行くのか？
山崎 行かないのか？みたいなね（笑）。
田中 そのもどかしさって片思い特有の気持ちだよね。個人的にはそういうところに心がキューン！となりましたね。
山崎 「仕舞っておく音（ネ）」とか「届けたいの意（イ）」とか、普通に聴いているだけじゃわからない表現もあったりするので、こちらもまた歌詞カードを見ながら楽しんでほしいですね。「I LOVE YOU」のところは1人ずつ歌っていたりもするので、歌割りにも注目していただきたいです。
──表題曲とは歌い方にも違いが感じられますよね。
田中 そうですね。そこは意識的に変えたところもありました。「シトラスは片想い」を先に録っていたので、最初はそのテンションを引き継いだまま元気に歌うつもりだったんです。でもいざ歌ってみるとちょっと違うなと思ったので、この曲ではもうちょっと主人公の気持ちに寄せて、感情を大事にして歌ったんです。アユムの中にある、恋に対するもどかしい気持ちを出すようにして。
山崎 私はこの曲でも「マコトってこういう声も出すんだ」って思ってもらえるような歌にすることを意識してました。普段のマコトはちょっとこもりがちな声でしゃべるんですけど、それはやめておこうと。最初にそういう方向性で歌ってみたところすぐにOKをいただけたのでよかったなって。こちらも「リズムは意識しないでください」とは言われました。リズムを抜いて歌うのはマコトの鉄則みたいです（笑）。
田中 あとこの曲のレコーディングはね、「♪パッパヤ」じゃない？
山崎 そうそう。歌詞にはないんですけど、「♪パッパヤ」って延々歌うところがあって。歌ってるうちにゲシュタルト崩壊してくるんですよ（笑）。
田中 したよね！ 私は何度も噛んじゃったり、「あれ今どこの『♪パッパヤ』歌ってるんだ？」みたいになってました（笑）。けっこう難しかったけど、楽しかったです！
お互いがお互いのことを好きすぎる
──ここからCi+LUSとしての活動が本格的にスタートするわけですが、未来への展望は何かあります？
田中 ユニット自体の毛色が今までのナナシスにはなかったものなので、まずは受け入れてもらえるかどうかドキドキする気持ちが今は強いんですよね。まあでも妹系としてかわいがってもらえそうな気もするし、マコトなんかは先輩たちを超えてやろうってこっそり思ってそうな感じもありますよね（笑）。
山崎 あははは（笑）。果たしてマコトは何を考えているのか？っていう（笑）。私としてはCi+LUSの初ステージが日本武道館だっていうことにすごく緊張してまして。
──7月20日に開催される「Tokyo 7th シスターズ メモリアルライブ『Melody in the Pocket』in 日本武道館」がCi+LUSのお披露目ライブですもんね。
山崎 心の準備をしっかりする間もなく武道館なので、ちょっと不安もありつつ。でも、皆さんが盛り上がってくださることを想像するとワクワクしますね。現状まだ、曲がかわいいとかそれぞれのキャラがかわいいとか言い合ってる感じで、ふわふわしてますが（笑）。
田中 お互いがお互いのことを好きすぎるからね（笑）。でも、今の感じでもしっかり前に進めそうな気がするんですよ。それがCi+LUSのカラーじゃないのかなって。武道館ではシングルの2曲はきっと披露すると思うし、その際には振り付けとかもあったりすると思うので、しっかり準備していいパフォーマンスをお見せできればなと思います。
山崎 がんばんなきゃね。ライブでは皆さんが何色のサイリウムを振ってくれるのかも楽しみですし。
──Ci+LUSのイメージカラーってあるんですか？
山崎 茂木さんとそういうお話もしたんですけど、決めてはいないらしくて。だから「武道館当日、客席が何色に染まるのかが楽しみだ」って。
田中 ジャケットでマコトとアユムがかぶってる帽子の色……黄色か青なのか。それともリボンのピンクか緑なのか。はたまたそのほかの色なのか。まあでもCi+LUSのイメージ的にはパキッとした原色ではなく淡い感じではあると思うんですよ。
山崎 マカロンカラー的なね。
田中 そうそう。どんな景色になるか楽しみにしてます！
──ゆくゆくはワンマンライブを目指したり、みたいな気持ちもありますか？
山崎・田中 わー！
山崎 （小声で）やりたい。
田中 あははは（笑）。やれるものならやりたいですよ！
山崎 でもそのためにはもっと曲を増やさないとですしね。いろんなタイプの曲をたくさん歌わせてもらえるように、気を引き締めてがんばりたいです。
田中 そうだね。この2人にしか歌えない曲をたくさん作って、たくさんの人たちに愛されるユニットになりたいと思います！
- Ci+LUS「シトラスは片想い」
- 2018年4月25日発売 / Victor Entertainment
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初回限定盤
[CD+オリジナルメモパッド]
1944円 / VIZL-1380 -
通常盤 [CD]
1296円 / VICL-37390
- 収録曲
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- シトラスは片想い
- アイコトバ
- シトラスは片想い -OFF VOCAL-
- アイコトバ -OFF VOCAL-
- シトラスは花嫁修業中（ドラマトラック）
Tokyo 7th シスターズ メモリアルライブ
「Melody in the Pocket」in 日本武道館
- 2018年7月20日（金）東京都 日本武道館
- Tokyo 7th シスターズ
（トウキョウセブンスシスターズ） - 2014年2月にサービスインしたスマートフォン向けのリズム＆アドベンチャーゲーム。“アイドル氷河期の西暦2034年”を舞台にアイドルを育成＆プロデュースしていく。ゲーム中にはメインユニット・777☆SISTERSをはじめ多くのアイドルグループやユニットが登場する。
- 山崎エリイ（ヤマザキエリイ）
- 1997年生まれ、千葉県出身。「第36回ホリプロタレントスカウトキャラバン 声優オーディション」ファイナリストに選ばれる。2013年より声優としての活動を開始。2014年には木戸衣吹とユニット・every♥ing!を結成しアーティストとしてデビューし、2016年11月にはソロ名義でアルバム「全部、君のせいだ。」をリリースしている。
- 田中美海（タナカミナミ）
- 1996年生まれ、神奈川県出身。2012年に開催された「avex×81produce Wake Up, Girls！ AUDITION 第2回アニソン・ヴォーカルオーディション」に合格し、合格メンバーと共に声優ユニット・Wake Up, Girls！を結成する。ユニットとしての活動と並行して、声優として活動中。
総監督・総合音楽プロデューサー 茂木伸太郎 コメント
Ci+LUS、デビューです。
発案したのは1年半くらい前だったかと思いますが、当初はこのまったく共通点のない二人のキャラクター、それからナナシスそのものとの関わり的に、うまくいくかどうか非常に不安でした。自分との共通点も見つけにくかったですしね（笑）。
しかし、アユムとマコトに関するいくつかのシナリオ制作において伏線を張りつつ、最終的にデビューエピソードの「シトラスは片想い」というシナリオを自身で書き終えたとき、彼女たちとやっていける自信が持てました。
そしてその後、楽曲を作っていくという流れでしたが、こちらもその自信のまま、とてもよい仕上がりになったと感じています。こういう、ある意味「無敵」な方向性の音楽は前からやってみたかったことでもあるので、非常に楽しかったです。
キャストの山崎さん・田中さんは、歌唱力だけでなく演技力も非常に卓越していらっしゃるので、安心してキャラクターをお任せできる、というのもこのユニットの強みでしょう。現場としても、お二人に引っ張られて、にこやかな雰囲気のまま仕事ができて、嬉しかったですよ。次も楽しみです。
茂木伸太郎 プロフィール
株式会社Donutsに在籍するクリエイター。「Tokyo 7th シスターズ」の総監督兼総合音楽プロデューサーとして同作品のビジュアル、脚本、楽曲の企画や制作、ライブ制作に携わっている。