スケボーキング|10年ぶりにカマしたい

スケボーキングが活動再開を発表。4月18日に無観客の東京・新宿BLAZEで約10年ぶりの復活ライブ「Re:START-REC」を行い、YouTubeで配信する。

2000年にメジャーデビューを果たしたスケボーキングは、Dragon Ashらと並び、日本においてミクスチャーロックがオーバーグラウンドな存在になるための橋渡しを担った重要なバンドの1つだ。5枚のオリジナルアルバムを発表し、小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」をサンプリングした「TOKIO LV」などのヒット曲を生み出すも、2010年に東京・SHIBUYA-AXで行われたデビュー10周年記念ライブをもって解散。その後は4人それぞれが別のフィールドで活動を続けていた。

音楽ナタリーでは10年のブランクを経て再集結した理由をSHIGEO(Vo, G)、SHUN(Vo, Key)、MASH(B)の3人に聞いた。

※4月18日に予定されていたライブ配信は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令と東京都から施設への休業要請を受けて中止となりました。

取材・文 / 兵庫慎司 撮影 / 後藤倫人

ラストライブの直前まで、解散か休止かで話し合っていた

──SHIBUYA-AXの解散ライブから何年経ちましたっけ?

SHIGEO(Vo, G)

SHIGEO(Vo, G) もう10年経つんですよ。2010年の6月25日なので。早くないですか?(笑)

──早いですね。2004年から2008年の活動休止のときは、なんとなく動かなくなっていった感じでしたけれども、解散ははっきり宣言しましたよね。

SHIGEO しましたね。メンバーでギリギリまで話し合って決めた、って感じだったんですけど。

──再始動して2年やってみたけど、あんまりしっくりこない感じだったんですか?

SHIGEO いやいや、そんなことはなくて。再始動して作った「RETURNS」(2008年11月発売)ってアルバムは、自分たちの持ってる力を全部入れられたなっていう、やりきった感じがあったんですよ。世知辛い話もすると、そのときにいた事務所が微妙な状況になったりとか、所属していたレーベルが吸収合併になっちゃったとか、そういう外的要因があったりして……。

SHUN(Vo, Key) タイミングがね。

SHIGEO 続ける方法もいろいろ考えたりしたんですけど、ビジネスマンでもないから、自分たちではそこまでやりきれなくて。で、止まろうかっていうときに、そこでまた休止って形を取るのは、お客さんに失礼かなみたいな感じが俺はあって。それでちゃんとけじめをつけたほうがいいっていう意見と、やりたいっていう意見と、解散じゃなくてもいいんじゃないかっていう意見、いろんな気持ちがメンバーの中にあったんです。

SHUN AXの出番1時間前まで、休止と言うか、解散と言うか、楽屋で話し合って「じゃあ解散と言おう」って決めた。だから、すごいライブだったんです。どんな思いでステージに出ればいいんだ、みたいな。最後のアンコールでそれを言うわけだから。たぶん解散に一番ショックを受けたのは俺だったんです。最後まで「解散にしないほうがいいんじゃない? 活動休止がいいんじゃない?」って言ってたのも俺で。解散って言っちゃったら二度とないなと思っていたから。

スケボーキング

2年に1回ぐらい「今年はやろう」っていう話になる

──じゃあ解散後はしばらく顔も合わせず?

SHIGEO いやいや、そんなことないです。SHUNくんは俺のライブに誘うと、普通に来てくれたり。

SHUN うん。1年以上会わなかったことはないね。

SHIGEO ないね、うん。MASHはあんまり来てくんなかったね。

MASH(B) ん? そうね(笑)。あと今日はいないけど、SHUYA(Scratch)くんも。

SHIGEO そうそう、今SHUYAくんはいろんなアーティストのサポートですごく忙しくて。4人全員がそろうことはなかったけど、それぞれ会ってはいましたね。

──そうやってたまに顔を合わせる中で「またやらない?」という話は?

SHUYA(Scratch)

SHUN 僕とSHIGEOの間で2年に1回ぐらい「今年はやろう」っていう話になるんですよ。で、MASHは言えばやるだろう、SHUYAはどっちかな……みたいな感じで。でも途中で会わなくなって、また空く(笑)。このバンドは仕切り屋がいないから、バンドの外に誰かいないとスケジュール立てが進まないっていうか。

SHIGEO あと「本当にやっていいのかな?」っていう気持ちもあってね。遠慮の塊の人たちだから。

SHUN 1回休止して復活してるじゃないですか。だから「また?」っていう。やるんだったら、ちゃんと順序立てて、新しいレコード会社が決まって、新しい音源を作って、リリース、ライブ、みたいなお膳立てがなきゃいけないかなって。それがあれば「じゃあやるか」ってなりやすいと思うけど、そういうのはもう時代的に難しいのかなって。

SHIGEO うん。だけど、そういうご時世じゃなくなったことが、今回こうやって動くことができた大きなきっかけでもあるかもしれない。10年前までは、そういうものがしっかりある中で活動していたけど、今は時代が変わったっていうか、そういう形だけが正解じゃないから、できるんじゃない?って思えるようになりましたね。