音楽ナタリー Power Push -「Ki/oon Music presents / SLASH /」特集 #1 KANA-BOON×シナリオアート対談

優秀者は新木場COASTでライブ! 出身2組が語るキューン主催オーディションの魅力

最終審査当日にダブルブッキング

──最終審査のライブに対しては、何か対策を練りました?

谷口 うーん……。「ないものねだり」と「A.oh!!」をやったんですけど、僕らはトップバッターだったから「トップらしいライブをやろう」みたいな話はしてたかな。その頃の僕らって、普通のブッキングライブでもわりとトップで出ることが多かったんですよ。それはバンドのキャラクターもあるし、“若い”みたいなこともあったと思うんですけど。だから、オーディションのときもいつも通りの自分たちで臨んだ感じです。それくらいしか考えられなかったんですけどね、逆に言うと。

ハヤシコウスケ(シナリオアート)

ハヤシ 僕らはけっこう考えましたね。周りに合わせるとかではなくて、完全に自分たちがやりたいことをやろうと思って。曲は「ホワイトレインコートマン」と「ラブマゲドン(~世界の終末のお話~)」だったんですけど。

──当時のシナリオアートをもっともわかりやすく伝えられるのが、その2曲だった?

ハヤシ そうですね。本番のMCは緊張しすぎて噛み噛みでしたけど(笑)。あと、その日はミスがあって、ダブルブッキングしちゃってたんですよ。

──え、ほかにもライブを入れてたんですか?

ハヤシ はい(笑)。下北沢SHELTERでライブがあって。

谷口 意味わかんない(笑)。

ハヤシ ライブを組んでくれたのはクミコさんなんですけど、彼女いわく「オーディションは朝か昼だと思ってた」って(笑)。オーディションのリハーサルをやって、下北沢でライブやって、またオーディション会場に戻ってきて。当日は忙しすぎて、よく覚えてないんです。

谷口 僕らは自分たちの出番のあと、ずっとほかのバンドを観てました。シナリオアートのライブが始まった瞬間、「うわ、負けた」と思いましたね。めちゃよかったんですよ。

ハヤシ (笑)。えー、マジで?

谷口 うん。僕らもそうだし、ほかのバンドと比べても、ちゃんと自分たちの魅力を出せていたし、それはお客さんにもしっかり伝わっていたんじゃないかなって。

ハヤシ 会場に戻ってきたら、みんな「KANA-BOONがヤバかった」って言ってたけどね。僕らはKANA-BOONのライブを観れなかったけど「負けたな」って思ってた。

オーディションを受けたことで頼れる人が増えた

──結局、KANA-BOONがグランプリを獲得して。

谷口鮪(KANA-BOON)

谷口 ライブが終わったあと、全出演者がステージに上がって結果が発表されたんですけど、僕らは「絶対シナリオだ」と思ってたから、拍手する準備をしてました(笑)。メンバーとも「同じ関西で、知り合いのバンドが優勝するのはよかったよな」って話してたんですけど、KANA-BOONの名前が呼ばれたからパニックになってしまって。まともな受け答えはできなかったですね。

ハヤシ KANA-BOONがグランプリを取ったのは、僕らもけっこううれしかったです。

谷口 まあ、シナリオアートはいろんなオーディションで優勝してましたからね。「ここはいただきます!」っていう。

──オーディションのあとはデビューに向けた準備が進んでいったと思うのですが、そこで意識の変化はありました?

谷口 すぐに意識の変化があったわけではないですけど、キューンの担当の方と「どういうふうに活動していくか」「どんなCDを出すか」みたいな話をするようになって、軌道に乗った感じはありましたね。自分たちの人生の先が見えてきたというか、漠然とイメージしていたことが、具体的なスケジュールになったので。

──バンドのメンバーだけで活動を続けると、どうしても限界がありますからね。

谷口 限界があるとは思わないし、今はバンドだけでもいろいろできると思いますけど、僕らはライブハウスの頃からブッキング担当の人と仲がよくて、「今後どうしていくか」というアドバイスもしてもらってたんですよ。メジャーデビューする前の段階で、とても近い距離で関わってくれる人がいたっていうのは、自分たちのバンドを前に進めていくうえですごくよかったと思います。オーディションを受けたことで、頼れる人がもう1人増えたっていう感じですね。

Contents Index
#1
#2 KANA-BOON×シBLUE ENCOUNT座談会
Ki/oon Music presents / SLASH /
2015年11月15日(日)東京都 新木場STUDIO COAST
OPEN 14:00 / START 15:00 / END 21:00(予定)
<出演者>
KANA-BOON / BLUE ENCOUNT / シナリオアート / DJみそしるとMCごはん / and more
チケット料金:前売 4000円(ドリンク代別途必要)
※高校生以下はキャッシュバックあり(500円)
オフィシャル3次先行抽選予約
受付期間:2015年9月16日(水)12:00~23日(水・祝)23:59
受付URL:http://eplus.jp/slash/
一般発売:2015年10月18日(日)10:00~
/ SLASH / オーディション参加者募集中!
応募条件・資格
  • 年齢16歳から29歳まで。
  • 国籍、性別、演奏形態、ジャンル不問。
  • レーベルやプロダクションに未所属であること。
  • グランプリを獲得した際にKi/oon Musicと育成契約を結んで頂ける方。
  • 11月15日(日)に東京・新木場STUDIO COASTにて開催されるライブイベントへの出演が可能な方。
  • 以下、東京・大阪・名古屋で行われるスタジオ審査、東京でのライブ審査への出演が可能な方。

[二次スタジオ審査日程]
2015年10月17日(土)東京
2015年10月18日(日)東京
2015年10月24日(土)大阪
2015年10月25日(日)名古屋

※東京でのスタジオ審査に関してはできる限り両日スケジュールを空けておいて下さい。

[決勝ライブ審査]
2015年11月3日(火・祝)東京

エントリー締切

2015年9月23日(水・祝)23:59

詳しくはオーディション応募要項ページへ!

KANA-BOON, シナリオアート スプリットシングル「talking / ナナヒツジ」 / 2015年11月11日発売 / Ki/oon Music
初回限定盤A [CD+DVD] / 1998円 / KSCL-2631~2
初回限定盤B [CD+DVD] / 1890円 / KSCL-2633~4
通常盤 [CD] / 1512円 / KSCL-2635
KANA-BOON(カナブーン)

KANA-BOON

谷口鮪(Vo, G)、古賀隼斗(G)、飯田祐馬(B)、小泉貴裕(Dr)からなる4人組バンド。高校の同級生だった谷口、古賀、小泉を中心に結成され、のちに飯田が合流して現在の編成となり、地元大阪を中心に活動を始める。2012年に参加した「キューン20イヤーズオーディション」で4000組の中から見事優勝を射止め、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのライブのオープニングアクトを務める。2013年4月には活動の拠点を東京に移し、同年9月にシングル「盛者必衰の理、お断り」でメジャーデビューを果たした。2014年はテレビ東京系アニメ「NARUTO-ナルト-疾風伝」のオープニングテーマ「シルエット」を含め精力的に新作を発表する。2015年1月にはメジャー2ndアルバム「TIME」をリリース。さらに3月には大阪・大阪城ホールおよび東京・日本武道館にて初のアリーナワンマンライブを行い成功を収めた。5月には資生堂「アネッサ」CMソングの「なんでもねだり」を、8月に映画「BORUTO -NARUTO THE MOVIE-」の主題歌として書き下ろした「ダイバー」をシングルとして発表。

シナリオアート

シナリオアート

ハヤシコウスケ(G, Vo, Programming)、ハットリクミコ(Dr, Vo)、ヤマシタタカヒサ(B, Cho)による3人組バンド。2009年に地元滋賀で結成され、2011年より現在の編成に。2012年に行われた「キューン20イヤーズオーディション」で最終ライブ審査の11組に残り、同年12月には関西のコンテスト「eo Music Try 2012」でグランプリを受賞する。2013年4月にはタワーレコード限定シングル「ホワイトレインコートマン」をリリースし、同年6月にミニアルバム「-DRAMATICS-」を発表。2014年1月にミニアルバム「night walking」でキューンミュージックよりメジャーデビューを果たす。同年9月には2ndミニアルバム「Tokyomelancholy -トウキョウメランコリー-」をリリースし、発売翌日に初のワンマンライブを東京・代官山UNITで開催。2015年6月に初のフルアルバム「Happy Umbrella」を発表し、全国9公演のワンマンツアーを行った。


2015年10月1日更新