さくらシンデレラ|専用劇場から世界へ 365日ステージに立つ正統派アイドルの挑戦

誰1人欠けてはいけない

──「Daydream」は歌詞もただ明るいだけじゃない、葛藤を描いた内容になっていますね。

大嶋ひかり

大嶋 アイドルの枠を越えたアーティスティックな曲だなと感じたので、今の私たちに歌えるのかなと最初は不安だったんですけど、結果的に個性のあるメンバーの声がいい感じに混ざって、アイドルがこういう曲を歌うことのよさが出たのかなと思います。

美和 アイドルを続けていると不安になったり悩んだりするときもあるんですけど、そういう心境が歌詞に表れていると思います。2番では仲間が去ってしまう中、前に進まなきゃいけないという心境が描かれていて、今まで経験してきた思いと重なるんですよ。1行1行が胸に刺さる歌詞で、何かしら目標を持って生活している人にはみんな当てはまると思います。だからこの曲を聴いて前向きになってくれたらうれしいです。ただ、この歌詞をどう表現していくかが大事なので、ちゃんと伝わるようにがんばらなきゃいけないですね。

大嶋 メンバー1人ひとりに歌割りが与えられたのが初めてだったので、みんな責任感と喜びを感じたと思います。

美和 メンバーが歌いつないでいくようなイメージなんですよ。ダンスも誰か欠けると成立しないし、私の中では「誰1人欠けてはいけない」という楽曲の裏テーマがあるように感じています。

──最新シングルのもう1つの表題曲「紫紺野牡丹」についてはどういうイメージを持っていますか?

夏生 「紫紺野牡丹」は切ない終わり方をする恋の歌で。夢について歌った「Daydream」とテーマは違いますが、どちらもキラキラした大切な思い出を経て悲しい別れが来て、最終的に前に進んでいくというストーリーが共通していると思います。1枚のCDの中でストーリーの芯が通っているなって。「紫紺野牡丹」は「私が染まりたいのは想い人だけなの」とか、秋の鮮やかさが浮かんでくるような歌詞が散りばめられているところも好きで、彩りがある切ない恋愛ソングなんです。皆さんも恋の経験を思い出したり、想像したりしながら聴いてほしいです。

大嶋 人に対する思いを再確認させられるというか、今の1秒を大事にしようと思わせてくれる曲ですね。

ファンへの恩返しが夢につながる

──これからのさくらシンデレラが目指すところは?

夏生のん

夏生 毎日の劇場公演だけで満足しているわけではなくて、それを積み重ねていくことで、もっともっと大きな場所でライブをするという夢が広がっていくと思っていて。いいものを届け続けて、いつかたくさんの方に見ていただける環境になったときに、「すごくいいグループだな」と思ってもらえたらうれしいです。日本中の方に知ってもらうために音楽番組にも出たい。みんなそれぞれ夢はあるんですけど、もっと大きな会場でたくさんの方の前でライブをするという目標は共通していると思います。

──劇場公演とほかの会場のワンマンとでは、やっぱりライブに望むときの心境が違いますか?

夏生 全然違います! 劇場は私たちが素を出してふざけることもできるアットホームな場所で。一方、大きな会場でのライブでは初めての方も含め多くの方が観てくれるので、1つのエンタテインメントとして楽しめるものを届けたいという気持ちになります。あと着席とスタンディングでは盛り上がり方が違って、ワンマンライブではファンの方の声量や熱気が桁違いだし、私たちのアドレナリンの量も違ってきます。

大嶋 ワンマンライブは1回きりですからね。劇場公演も毎回が1回きりですが、大きな会場でのライブはより特別な1回です。ファンの人からするとテレビで映画を観るのと、映画館で映画を観る違いに近いかもしれません。

桜瀬 劇場公演やライブを大切にしながらも、あるメンバーが雑誌の表紙を飾ったり、あるメンバーがテレビ番組に出ていたりと、個人としてもっと強くなって世の中にさくらシンデレラがあふれていくといいですね。今は会いたいときに会えることを強みだし、それはこれからも大切にしていきたいですが、会いたくても会えない存在といわれるくらい世界中に羽ばたいていきたいです。

美和 最近はYouTubeでの活動も始めて、たくさんの方の目に触れる機会が少しずつ増えてきたので、身近に感じてもらえる機会ももっと作っていきたいです。

大嶋 そして応援してくれているファンの方に恩返しすることが、私たちの夢を叶えることにつながっていくと思います。