坂口有望|“日本のテイラー・スウィフト”目指す関西発・現役高校生SSWの素顔

大人でも子供でもないシックスティーンへの憧れ

──明るく歌い上げる「好-じょし-」から一変、マイナー調の「紺色の主張」はどのようなきっかけから生まれた曲ですか?

みんな学校とか仕事で、集団で動くことがよくあると思うんです。そういうとき人は「誰か」って言葉に頼りがちやったりするなっていう憂いを歌っています。この曲の舞台は学校で、「紺色」っていうのは制服の色とか、心の中のどんよりした気持ちの象徴です。

──「16さいのうた」はまさに高校生のリアルが歌われた1曲だと思います。坂口さんは「15歳の詩」という楽曲もあり、年齢を重ねることをすごく大切な出来事として捉えているのかなと思いました。16歳になる前、16歳という年齢にどのようなイメージがありましたか?

はい、そうです。年齢と比例して背が伸びなかった分、中身の変化は大事にしています。俗に言われる“シックスティーン”に憧れを持っていました。

──「15歳の詩」では「歳」「詩」が漢字なのに対し、「16さいのうた」はひらがな。この意図はなんでしょうか?

今まで「14才の唄」と「15歳の詩」を書いたんですが、アップテンポで少し難しいことを歌っていました。今回「16さいのうた」を書いてみようと思って、悩んでる同じ年の友達を思い浮かべたんです。大人でも子供でもないその中間であがいてる人へ、「もっと落ち着いてシンプルに行こうよ」っていう意味も込めて漢字からひらがなになっています。

誰かを救えるような音楽を

──坂口さんはどういう人に自分の歌を届けていきたいと思っていますか?

老若男女たくさんの人に届いてほしいです。強いて言うならば私と同世代の子からリアクションが来ると、とてもうれしいです。

──坂口さんは現役高校生ですが、学業とアーティスト活動との両立は大変ではないですか?

正直、めちゃくちゃ大変です(笑)。勉強ができないのを音楽のせいには絶対にしたくないので、努力でカバーしています。両方犠牲にせず、残り1年半を乗り越えたいです。

──高校2年生だと、そろそろ進路を考える時期だと思いますが、卒業後はアーティスト活動1本に絞っていくのでしょうか?

今の目標は東京の大学へ進学することです。私が音楽に救われたように、私もそうやって誰かを救えるような音楽を学業と両立しながら作っていきたいです。

──自分の「ここだけはほかのアーティストには負けない」という強みはどこだと思いますか?

坂口有望

ライブです。ギターの技術があるとか、特別歌がうまいとかじゃないですが、生でしか伝えられないものがあるのでライブには絶対来てほしいです。

──この記事を見て初めて坂口さんを知った人にメッセージをお願いします。

読んでくれて、知ってくれてありがとうございます! これからの私を見逃さないでいてほしいです。ライブに足を運んでくれたら幸いです。8月の東阪ワンマンで会いましょう!! 熱中症にはお気を付けて。

坂口有望「好-じょし-」
2017年7月26日発売 / EPICレコードジャパン
坂口有望「好-じょし-」

[CD]
1200円 / ESCL-4898

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収録曲
  1. 好-じょし-
  2. 紺色の主張
  3. 16さいのうた -Studio Live Ver.-
坂口有望「サマーセンチガール ~初のバンド編成ワンマンライブ~」
  • 2017年8月10日(木)東京都 WWW
  • 2017年8月26日(土)大阪府 FANJ twice
坂口有望(サカグチアミ)
坂口有望
大阪・天王寺出身、2001年生まれの現役高校生シンガーソングライター。13歳のときに初めて大阪・三国ヶ丘FUZZのステージに立ち、その後、大阪や京都のライブハウスやストリートを中心にライブ活動を行う。2016年に関西地方のライブハウスがプロデュースする大会「十代白書 2016」にて準グランプリを獲得。これをきっかけに早耳な音楽リスナーからの注目を集め、関西地方を中心にその名を広める。同年9月にシングル「おはなし / 地球-まる-」をタワーレコード限定でリリース。11月には三国ヶ丘FUZZにて初のワンマンライブを行い、満員御礼となった。2017年3月に2ndシングル「厚底 / 15歳の詩」を発表。7月にEPICレコードジャパンからシングル「好-じょし-」でメジャーデビューを果たす。8月には東京・WWW、大阪・FANJ twiceにてバンド編成のワンマンライブ「サマーセンチガール ~初のバンド編成ワンマンライブ~」を開催する。