音楽ナタリー PowerPush - りぶ
みきとP&大石昌良が解説する“歌い手・りぶ”の進化
ライブは身体作りから
──昨年、りぶさんは初のワンマンライブをやったんですよね。実際にステージに立ってみてどうでした?
りぶ それまでも大勢の歌い手さんと共演するライブで2、3曲歌うことはよくあったんです。でも、ワンマンライブとなると心持ちが全然違ったんですね。実は前、みきとPさんにライブ論みたいなことを話してもらったことがあって。1stアルバムを作り終わったあと、何かの機会で地下鉄で一緒に帰ってたときのことなんですけど。
みきとP 覚えてるよ。
りぶ あ、覚えてます?(笑) で、そのときに聞いたのが「俺はライブって、身体作りから始めるようなものだと思ってる」って内容だったんですけど。ワンマンで20曲を歌うっていうことを考えたときに、そのことを思い出しましたね。
大石 身体作りからっていうのは、ほんとにそうですよ。歳を追うごとにそうなってくる。息切れするからね。
りぶ あ、ほんとですか(笑)。
みきとP 実際、僕も体力不足を感じてたからそう言ったと思うんですけど(笑)。でも、今みたいに僕にとっては何気ない一言をりぶくんは覚えていてぽろっと言うんですよ。「こないだみきとさん、ああいうことを言ってたじゃないですか」って(笑)。そういうところがかわいいなと思います。
りぶ あははは!(笑)
大石 僕はりぶくんの初ワンマンを観に行ったんですけれど、めっちゃ堂々としてましたからね。これ初ワンマンなの?っていうぐらい存在感もあったし、ステージングもしっかりしていた。自分の作った曲をりぶくんの声で聴けてワクワクしました。お客さんにもみくちゃにされながら一般の出口から帰ったんですけど、お客さんがみんなホクホクしたいい笑顔をしていて。僕もうれしかったですね。
りぶ ありがとうございます!
まだまだ見せてないかわいらしい一面がある
──じゃあ、最後に。改めて、りぶさんの魅力と、りぶさんに今後期待したいことを大石さんとみきとPさんから聞かせてもらえれば。
大石 まず、りぶくんの魅力はもう声ですね。すごくストレートな言い方をすると、カッコいい声なんですよ。「みんな好きだろうな」っていう声色を持っている。特に若い世代の心にはしっかりと刺さると思う。僕自身、聴いててドキッとする瞬間がありますからね。
りぶ 恐縮です。
大石 もうズルいなと思いますね。それに声だけを武器にして、ここまで認知度が得られて、世界が広がっているというのもすごいと思います。これまでのアーティストって、歌と演奏があって、ビジュアルがあって、それを合わせた形でお客さんにアプローチしてきたと思うんです。けれど、りぶくんはそうじゃない。声だけで勝負している。それだけの声を持っている。同じボーカリストとしてうらやましく思うところもあります。声の可能性もすごく感じますし、人から愛される要素をものすごく持ってる人だと思いますね。僕はものすごく一方的に好きなんです。りぶくんはどう思ってるか知らないですけど……。
りぶ いやいやいやいや! 僕も大好きですから(笑)。
大石 まあ、僕も偉そうなことを言える立場じゃないですけど、これからいろんなことを学ぶだろうし、すげえ楽しいこともあるだろうし、苦戦することもあるかもしれない。でも10年後も20年後も歌ってられるようなアーティストでいてほしいなって思います。歌の才能がものすごくある人だと思ってるので。あとは、もっと仲よくしてください(笑)。
──みきとPさんはどうでしょう?
みきとP りぶくんは歌もうまいし顔もカッコいいんですけど、実は飲み会のときとか、けっこうかわいらしいところがあると思ってて。
一同 (笑)。
みきとP 詳しくは言えないけど、そういうまだまだファンやリスナーの人に見せてないりぶくんのかわいらしい一面があるんですよ。カッコよくて歌もうまくて完璧!ってよりは、もうちょっと「こいつ、しょうもないなあ」みたいな一面があって。そういうところも愛される人だったりするんじゃないかって思うんです。なので、まだまだ新しい面を見せてくれるんじゃないかって思います。
──今後はみきとPさんが、りぶさんのそういう面を開拓していくわけですね。
みきとP そうですね。掘り出そうかな、と(笑)。
りぶ お願いします(笑)。
- ニューアルバム「singing Rib」 / 2015年2月4日発売 / Victor Entertainment
- 初回限定盤 [CD2枚組] / 3240円 / VIZL-773
- 通常盤 [CD] / 2484円 / VICL-64284
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iTunes Storeにて先行配信中!
CD収録曲(共通仕様)
- アカイト [作詞・作曲:みきとP]
- 不可侵領域デストロイヤー [作詞・作曲:大石昌良]
- ダヴィンチの告白 [作詞・作曲:666]
- センチメントリバース [作詞・作曲:TOKOTOKO(西沢さんP)]
- 恋愛裁判 [作詞・作曲:40mP]
- ノストラの終末論 [作詞・作曲:buzzG]
- 虎視眈々 [作詞・作曲:梅とら]
- 朝焼けの狙撃手 [作詞・作曲:沖井礼二]
- ショコラと隕石 [作詞・作曲:monaca:factory]
- キミの心拍数 [作詞・作曲:スズム]
- 共犯者 [作詞・作曲:カラスヤサボウ]
- 独りんぼエンヴィー [作詞・作曲:koyori]
- チョコレート・ホリック [作詞・作曲:minato]
- エンゼルフィッシュ [作詞・作曲:パトリチェフ]
- プラスティックレィディ [作詞・作曲:フルカワユタカ]
- singing [作詞・作曲:りぶ]
初回限定盤特典 LIVE CD収録曲
- エンヴィキャットウォーク
- プロパガンダ
- トビウオの夢
- 気まぐれスターダム
- サリシノハラ
- ピエロ
- ラストラスト
- なれのはて
ワンマンツアー
- Rib-on"e" ~「singing Rib」Release Party~
- 2015年2月24日(火)愛知県 Zepp Nagoya
- 2015年2月26日(木)大阪府 なんばHatch
- 2015年3月4日(水)東京都 Zepp Tokyo
チケット一般発売日:2015年2月7日(土)10:00~
インストアイベント
- アニメイト 発売記念弾き語りイベント「singing Live」
- 2015年2月21日(土)福岡県 アニメイト小倉店
- 2015年2月21日(土)広島県 アニメイト広島店
- 2015年2月22日(日)大阪府 アニメイト大阪日本橋店
- 2015年2月22日(日)愛知県 名古屋市内某所
- 2015年3月1日(日)北海道 ノルベサ 3階イベントスペース
- TSUTAYA 発売記念イベント「singing Rib」発売記念トーク&サイン会
- 2015年2月28日(土)東京都 某所
- タワーレコード発売記念イベント「singing Live at CUTUP STUDIO」
- 2015年2月28日(土)東京都 タワーレコード渋谷店B1F CUTUP STUDIO
チケット一般発売日:2015年2月7日(土)10:00~
りぶ
動画共有サイトを中心に活躍する男性シンガー。音域の広い透明感のある歌声が特長で、歌唱動画の総再生回数は2000万回以上を記録するなど高い人気を誇る。2014年1月にリリースされた2ndアルバム「Riboot」はオリコンウィークリー2位を獲得し、ネットシーン以外でも着実に知名度を獲得する。2015年2月には3rdアルバム「singing Rib」をリリースした。
みきとP(ミキトピー)
ボーカロイドを使用したオリジナル曲を動画サイトで発表するボカロP。「小夜子」のような心を揺さぶるシリアスなギターロックから、330万再生を超える人気曲「いーあるふぁんくらぶ」のようなアッパーなディスコポップまで、幅広いタイプの作品を発表している。またボカロPとしての活動のほか自身が歌った動画の投稿も行っている。2014年11月には自身2枚目となるオリジナルアルバム「GOOD SCHOOL GIRL」をリリースした。
大石昌良(オオイシマサヨシ)
愛媛県宇和島市出身のシンガーソングライター。大学の軽音楽部の仲間である川原洋二、沖裕志とともに1999年に結成したSound Scheduleでボーカル&ギターを担当する。2006年にSound Scheduleが解散してから、2008年にシングル「ほのかてらす」でソロデビュー。2011年にはSound Scheduleの5年ぶりの復活でも話題を呼んだ。2012年1月に通算3作目のソロアルバム「31 マイスクリーム」、2013年2月に4thアルバム「マジカルミュージックツアー」を発表。