RecTV×SKY-HI|まとめ方は無限!SKY-HIのこだわり詰まったMVとライブ映像であなたの想いを伝えよう

前向きなもがき

──リリースされたばかりのベストアルバムについても聞かせてください。今回、なぜこのタイミングでベストアルバムを制作しようと思ったのですか?

1回ピリオドを打ちたかったというか。今、自分の中で音楽との関わり方がすごく密接になっている感覚……新曲に一番手応えを感じているというような状態を強く作れているので、より音楽との関わり方を大事にしていきたいなという思いがすごくあって。エイベックスで発表した7年分の曲を一度コンパイルしたかったというのが1つ。それと、昔の曲はストリーミング時代のことを考えないで作っていたものだったので、最近になって僕のことを知った人が昔の曲を聴いたとき、昔のボーカルプロダクト、サウンドの鳴りだったら恥ずかしいなと思うものが少しあったので、それをできる限り直したいという思いもありました。ボーカルのリテイクも極力多くやって。ホントは全部録り直したいくらいだったんですけどね。

──そうやってすごく丁寧なお仕事をされてまとめられた3枚組の作品、壮観だなと思うのですが、SKY-HIさん自身はベストアルバム収録曲のラインナップを見てどんなことを感じますか?

「SKY-HI Round A Ground 2020 -RESTART-」の様子。

トライとか、前向きな意味でのもがきを感じるなと思いましたね。自分はずっと暗中模索していた感覚があって。それはすごく美しいことだとも思うし、切ないことでもあると思うんですけど。

──もがきですか。

ええ。特にここ3、4年は決定的に感じていました。ただ、今はもう自分の中で腹が決まったというか。腹が決まったタイミングで、ベストアルバムのリリースを決めたというところもあります。一時は引退も考えていたんですけど、現状はやめるのをやめた、という感じですね(笑)。

──3枚組の作品のうち、1枚が「COLLABORATION BEST」としてまとめられるほど、SKY-HIさんは積極的にたくさんの才能と関わりを持たれていますが、フットワーク軽くほかのアーティストと関わりを持つことには理由があるのでしょうか?

単純に、それが楽しみで喜びなんですよ。音楽に自分を投影するというより、ある種依存に近いような形で関わっているアーティストは数多く存在していて。ベタな言葉で言えば「No Music, No Life」みたいなことだと思うんですけど、リアルに音楽がないと生きていけない人たち。そういう人たちと曲を通じてコミュニケーションを取ることは、自分の中ですごく豊かなことなんです。すごく楽しいしすごく責任も感じるし……作った曲がコミュニケーションの結果のすべてなので、すごくやりがいがありますね。

──そうなんですね。

人との関わり方の中で一番好きなのが「一緒に曲を作ること」かもしれないなとも思います。それと、音楽家に関わらず人間に対する好奇心がすごくあるので。できる限りいろんな人に会いたいし、いろんな人の話を聞きたいっていう欲望が自分はものすごく強い。ミュージシャンとそういう関係を結ぼうとなると、自ずと曲を作るという関わり方になるんですよね。「COLLABORATION BEST」の収録曲を改めて見ると、やっぱり意味のある人選が多くてうれしいです。テーマだったり、曲調だったり……この人とのコラボじゃないと!という作品が詰まっていると思います。

クリエイトファースト

──人との関わりというところで言うと、ファンの皆さんと直接会ってコミュニケーションを取る、ということがなかなか難しい現状ですが、SKY-HIさんは自宅からのライブ配信など、新鮮で面白い方法でコミュニケーションを取っていますよね。SKY-HIさんが考える、これからのファンとの関わり方の理想形は、どういったものなんでしょう。

「SKY-HI Round A Ground 2020 -RESTART-」の様子。

自分は「クリエイトファースト」というところを一番大事にしていきたいと思っています。それこそNizi Projectなんかを観ていてすごく感じたんですけど、パク・ジニョン(J.Y. Park)の言う「人間性」って、日本で言われるような人間性と違うなと思ったんです。彼が言う人間性って、クリエイトだったりパフォーマンスだったりというアーティシズムに対して、自分が真摯でいられるかどうかってことで。それが自ずと自己研鑽、努力につながるから素敵だなと思うんですけど……日本で人間性って言うと、クリエイトと一切関係ないところに帰結しちゃったりするじゃないですか。

──そうですね。

例えば、アーティストがインスタライブをやるとなっても「手振ってください」「名前呼んでください」みたいなところにニーズが偏ったりとか。それに応えても応えなくても健康的なことではないと思うし、それが続くことは幸せにはつながらないと思うので。そういった関係性を立て直すのは、クリエイトファースト、アーティシズムファーストみたいな態度でしかないと思うんです。アーティストは作るものに対する愛情をもう一度ちゃんと見つめ直すことが必要だと思うし……というか、ファンは潜在的にクリエイトに関わっていると思うんですよ。作り手の意識の中の何%にその存在があるってだけで、クリエイトに関わっていることになる。なので我々は、そういう意識を大事にしたいなあと思います。言い方が難しいんですよね。「ファンとクリエイトを作る」と言うと、ちょっと違った捉え方もできちゃいますし。でも、クリエイトをファンに愛してもらえる、そういう純粋な形を取り戻すとか、そういうことが2020年以降は必要だと思う。

──なるほど。そういった思いが、見せ方がしっかりと考えられた「自宅ワンマン」や「a-nation online 2020」でのステージに表れていたんですね。

自分はどうしても力を抜くことはできないし、オンラインライブをやるにしても「オンラインだからこのくらいのクオリティだろう」とか「仕込みはこのくらいでいいだろう」みたいなものを作りたくなかったですね。「オンラインだからこそ」になるものじゃないと嫌だったし。クリエイティブへのこだわりは徹底的にやりたい。自分はそういう態度がファンに対する一番の愛情であると考えているんです。

──オンラインライブが乱立している現状では、公演によって見応えや受け取る熱意に差があるなあとは正直思います。

「SKY-HI Round A Ground 2020 -RESTART-」の様子。

今の日本の芸能で危ないのは、完成度が決して高いと言えないものにも「本人たちががんばってやってたから」とか「手を振ってくれたからうれしいです」みたいな感想が成り立ってしまうところ。そういう方向にファンの気持ちを向けてしまったらおしまいというか、パフォーマンスで生きる人間として、死んだも同然だと思うので。だから自分はクリエイトファーストを大事にしながらやっていきたいという思いがありますね。そのほうがファンも絶対に幸せだという目算はできているというか……絶対にそうだと思うんだよなあ。1回信じてほしいなという気持ちはすごくありますね。即時的なコミュニケーションの副産物として音楽があるような今の状況は、早急に変えないと。危機感を持たないといけないし、作り変えるのはみんなだと思うんです。クリエイトに関わるすべての人間。みんなで変えないといけないな、とは本当に思います。

──では最後に。先ほど「やめるのをやめた」というお話もありましたが、今後SKY-HIさんがどんな道を進まれるのか、教えてください。

集大成の1つであるベストアルバムを出して……なんでしょうね。今までの人生で一番前向きだし一番気合いが入っているし、夢や展望が大きくふくらんでいます。なので、手を抜かないクリエイト、どう見ても高いクオリティの作品をお届けすることを今後は特に約束するし、ワクワクしてもらえるようなことが矢継ぎ早に生み出せる自信はあるので。楽しみにしていてください……というより、これに関しては「一緒にがんばろう」という気持ちかもしれないですね。

──SKY-HIさんのクリエイトに、いい意味でファンが巻き込まれていく。

そう。自然とそういったモーションになるクリエイトを発表するのが、自分がすべきことだと思います。一緒に大きなうねりを作ってくれるファンが増えればうれしいし、そのためのバッファはいっぱい用意しておこうかなと思います。

──それで言うと、このRecTVの企画もファンの方がクリエイティビティを持ってSKY-HIさんの作品に関われる機会になりますね。

ホントにそうですね。ぜひ参加してもらえたらと思います。

SKY-HIプレイリストチャレンジ「自由にプレイリストを作ろう!」

初のベストアルバム「SKY-HI's THE BEST」のリリースを記念したチャレンジ企画。RecTVでSKY-HIのミュージックビデオおよびライブ映像を使ったプレイリストを作り、あなたのSKY-HIへの熱いメッセージを映像に乗せよう。

投稿されたプレイリストの中から、SKY-HIがお気に入りを3作品選出。選ばれたプレイリストを作成したユーザー3名には、サイン入りポスターがプレゼントされる(選ばれたプレイリスト、ユーザーは後日特集ページ内で発表)。

特集期間
2020年9月28日(月)12:00~10月31日(土)23:59
応募期間
2020年9月28日(月)12:00~10月27日(火)23:59
※やむを得ない事情により、チャレンジ企画実施期間は予告なく変更となることがあります
応募方法
  1. RecTVアプリをインストールする。
  2. ユーザー登録、ツイッター連携設定を行う。
  3. チャレンジ企画お題タグ内、「#(ハッシュタグ)で作成」からプレイリストを作成し公開、もしくは+マークからプレイリストを作成し、チャレンジハッシュタグを入力し、公開する。
    ※Twitter連携をONにして、必ずTwitterシェアを行う。
  4. TwitterアプリでRecTV officialアカウント(@rectv_official)をフォローする。
    ※当選時はTwitterのDMより連絡を行うため、RecTV officialからのDMを受け取れるよう設定を。

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※RecTVは2021年2月26日(金)にサービス終了となりました。


2021年2月26日更新