言葉を導くきっかけは

──皆さん、歌詞はどういったところからインスピレーションを受けるんですか？

Mitsuhiro　オレは本を読むのが好きなので、小説から。あとアニメとかマンガもそうかな。そういうところから自分なりにストーリー的なものをイメージして、ふと浮かんだ言葉をメロディに合わせてみるっていう。だから、そのとき自分に刺さったモノによって左右されますね。

織田　EVERLONGは選ぶ言葉が独特やんな。歴史系っていうか。

TAKUMI　だから歴史の本とかそういうアニメが好きなのかなって思う。

Mitsuhiro　実は大学で歴史学科にいてさ。明治維新から太平洋戦争が終わって日本国憲法ができるまでを専攻してたんだよね。

TAKUMI　そうなんだ!? その歴史好きが露骨に歌詞に出てるよね。

織田　オレも映画なりアニメなりに影響を受けて作ったりもするけど、そうするとおとなしめな曲になることが多くて。バンドとしてはパーティ的な雰囲気を出したいから、「どう自分をハッピーに持っていくか？」みたいなところから歌詞を考えたりしてる。自分を奮い立たせる言葉をつづっていくっていうか。

TAKUMI　実際、POTの曲は聴いてて元気が出ますよね。

1人で居酒屋のカウンターに座ると面白いっすよ

TAKUMI　僕は、いい意味でも悪い意味でも自分の生活を曲にするタイプで。

Mitsuhiro　そんな感じするわー！

TAKUMI　例えば、ずっと幸せで何事もない毎日だったら、曲は生まれないんだと思う。だから、できるだけ誰かに会いに行ったり、いろんな気持ちになれるように行動していて。

織田　逆や。オレ、引きこもりや。ライブ以外は家を出えへんようにしてるぐらい、家が大好き（笑）。

TAKUMI　ハハハハ（笑）。でも1人で居酒屋のカウンターに座ると面白いっすよ。僕、誰かしらに絡まれるタイプっぽくて、全然知らない人の話をずっと聞くことも多いんですけど、「こういう人もいるのかー」って映画を観たような気持ちになれるっていうか。

Mitsuhiro　それさ、都会だからじゃない？ だって、田舎の居酒屋なんて誰も来ないよ（笑）。

織田　それは言えてるな（笑）。

──POTは大阪在住、EVERLONGは名古屋在住ですよね。大阪も名古屋も田舎ではないでしょう？

織田　ウチのメンバーは大阪市内に住んでるんですけど、僕は奈良に近い山の麓の田舎に住んでるんですよ。

TAKUMI　居酒屋とか近所にないっすか？

織田　ないな。というか、全部の店が夜8時に閉まるから！

一同　ハハハハ（笑）。

Mitsuhiro　僕もお酒自体は好きだから飲みにも行きたいけど、近所にそういう店はないし……だから、引きこもっちゃう（笑）。

TAKUMI　僕も地元は長野だから、気持ちはすごいわかりますよ（笑）。