PEOPLE 1シングル発売記念|ゆかりの著名人5人は「GOLD」をどう聴いたのか?

PEOPLE 1の1stシングル「GOLD」がリリースされた。

「GOLD」はアニメ「王様ランキング 勇気の宝箱」のオープニングテーマとして使用されている表題曲と「夏は巡る」の2曲を収めたシングル。彼らの持つポップネスを存分に堪能することができる1枚となっている。音楽ナタリーでは、「GOLD」発売を記念して、秋山黄色、Eve、喜多建介(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、前田裕太(ティモンディ)、マンガ編集者の林士平という、PEOPLE 1にゆかりのある5名のコメントを掲載。「GOLD」を聴いての感想と合わせて、今勢いに乗るPEOPLE 1へメッセージを贈ってもらった。

構成 / 石井佑来

秋山黄色

秋山黄色

「GOLD」を聴いて

PEOPLE 1 1st Single「GOLD」聴きました。すごくいいSingleです。
すみません、お話をいただいておいてほんと申し訳ないのですが
楽曲に対しての感想というのが僕地獄のように下手なので
(実績あり)
たくさんの方の素晴らしいレビューがある前提で、PEOPLE 1を聴く心にフォーカスして書きます。

PEOPLE 1を聴くのはつらいです。

優しさはいっぱいあります。どっちの意味でも
心の寝床に優しさと名付けた感情を飼っていれば、
叱ることも優しさでしょうか?
溶けかけの嘘も優しさ、かも
大抵の優しさから出発して、届くまでに何にでもなくなります。

「GOLD」からはやけに乾いた体験談が聞こえます。
その共感を押し付けずに聞かせてくれてるようです。
エネルギーの海をくれるので、自由に釣りができます(ゴミ比喩ですよ)

PEOPLE 1はその歌唱の求心力から、多彩な楽曲があります。ほんといい声
なので、夜の冷たさも、人との断絶も、
孤独の見た目もはっきりと伝わってしまう楽曲がタイプとして存在しています。

世界の残酷さを点字に起こして聴き手に指でなぞらせるような曲があります。
でもそれは本音の吐露みたいで、僕はニヤけながら聴けるのです多分これめっちゃ個人的なこと

心を小突いて凛と澄んだ音が出る人は少ないです。大抵ガサガサ
誰かを励ますとき、自分の昏さを一度どっかに置いちゃうよね
この世にはまるで絶望なんかないみたいに
「GOLD」のように明るくてかわいいほど、悲しいキックが聞こえます。
PEOPLE 1はそれがいいのだ、それがつらいのだ…
ネガティブなんか売れるほどもっているから、
人から買うことない そんな奴に刺さるのだ!

攻撃的で刺激的な曲よりも、
俺はPEOPLE 1のやわらかさが一番痛いです。
痛くて気持ちいい…ロマンチックが少し苦しいのと、似てるかも
息苦しいのと胸が苦しいのは別なのわかるかな!? まあ俺はゴミです

俺がほかで好きな曲は「YOUNG TOWN」です。どうしようもねえや! 最高だ!
皆もぜひ「GOLD」と「PEOPLE 1」を同時に聴きましょう。
「1人ずつの孤独」でできた聴く万華鏡 多面性が耳にいい!

PEOPLE 1 1st Single「GOLD」
エンディングを迎えるまで勇気がなんなのか、優しさって何色なのか
決めるのがもったいなく思わせてくれる曲です。

PEOPLE 1へのメッセージ

ナタリーで書くにはメガ私事すぎますが、PEOPLE 1には大きな借りがあります…
あの節は申し訳ありませんでした。いつかまた改めてやりたいです。やろうね
昔から聴いてます! ずっと応援してます。きいろ

プロフィール

秋山黄色(アキヤマキイロ)

1996年3月11日生まれ、栃木県出身のシンガーソングライター。高校1年生のときに初めてオリジナル曲を制作し、2017年12月から宇都宮と東京を中心にライブ活動をスタートさせる。2018年6月に1stシングル「やさぐれカイドー」を配信リリース。2020年3月に1stフルアルバム「From DROPOUT」を発表した。2023年3月に弾き語りツアー「MY COLOR」を行った。

Eve

Eve

「GOLD」を聴いて

「GOLD」はまた新しいPEOPLE 1の一面を見たような、新曲を発表するたびに更新と進化を繰り返していく新鮮さをこの曲にも感じました。
そして何より「王様ランキング」は自分も観ているので、この疾走感と抜け感が物語にぴったりでどこか勇気をもらえるような曲にも思えました。

PEOPLE 1へのメッセージ

Deuくんとはちょうど1年前くらいに初めて出会って、喫茶店でお茶したのを覚えてます。
チェンソーやるねみたいな話から、マンガだったり映画だったり音楽だったり好きなものの話をたくさんした気がします。
普段は物静かだけどライブになるとめちゃくちゃカッコよくて、クールなPEOPLE 1が好きです。またメシいこう(肉)

プロフィール

Eve(イヴ)

2枚の自主制作アルバムを経て、2016年10月に初の全国流通盤「OFFICIAL NUMBER」をリリース。2023年1月にアニメ「僕のヒーローアカデミア」第6期第2クールオープニングテーマ「ぼくらの」を配信リリースし、3月にEP「ぼくらの」を発表した。8月より自身初となるアリーナツアー「Eve Arena Tour 2023 虎狼来」を行う。

喜多建介(ASIAN KUNG-FU GENERATION)

喜多建介(ASIAN KUNG-FU GENERATION)

「GOLD」を聴いて

音楽好きの友人がPEOPLE 1の「常夜燈」という曲を勧めてくれてから好きになって聴いています。
今作の「GOLD」も先行配信で、そして深夜のアニメでも聴いていてすっかりファンのようになっています。
「確かなものはこの温度だけ 心通っていても 心通っていなくても」というフレーズ。とっても好きです。

PEOPLE 1へのメッセージ

今年の3月にイベントで一緒になって、念願のライブも見ることができました。
少しだけど話もできましたね。笑
またじっくり堪能したいのでワンマンライブなどに足を運びたいと思います。

プロフィール

喜多建介(キタケンスケ)

1977年神奈川県生まれ、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのギタリスト。関東学院大学の音楽サークル内でASIAN KUNG-FU GENERATIONを結成し、インディーズでの活動を経て2003年4月に「崩壊アンプリファー」でメジャーデビューを果たす。2023年2月に30thシングル「宿縁」をリリース。また7月にはニューアルバムとして「サーフ ブンガク カマクラ(完全版)」を発表する。

前田裕太(ティモンディ)

前田裕太(ティモンディ)

「GOLD」を聴いて

今一番熱いアーティストPEOPLE 1の新曲である「GOLD」は、爽快感のあるメロディでPEOPLE 1らしいDeuさんの弱さを自認して向き合う歌詞と、Itoさんの繊細で切れ味のある歌声、Takeuchiさんの正確で力強いリズムが織りなす爽快感のあるナンバーです。
これからボッジとカゲの物語が「GOLD」のように輝く方向へ向かっていこうとする期待を感じさせる、「王様ランキング」の2期OPに相応しい曲だと思います。
「王様ランキング」のこれから進む物語とともに、PEOPLE 1のこれからの活躍を、いちファンとして楽しませていただきたいと思います。

PEOPLE 1へのメッセージ

日頃よりPEOPLE 1さんの陰鬱な気持ちを拭ってくれるような優しい曲の数々、爆ぜるような激しい曲も大好きで、精神的に支えてもらいながら日々の糧にさせてもらっています。
PEOPLE 1さんの曲の幅の広さに圧倒されるばかりです。
目を見張る快進撃の中、光栄なことにItoさんとはプライベートでも交友を持たせていただいて愚生なりに刺激をもらっています。
これからも燦々と輝く皆様の快進撃を楽しみにしております。

プロフィール

前田裕太(マエダユウタ)

1992年8月25日、神奈川県出身。グレープカンパニー所属。お笑いコンビ・ティモンディのツッコミを担当。芸人活動のほかコラムも執筆しており、ファッション雑誌「ar」のWebサイト「arWeb」で「僕のあまのじゃく」、グルメ情報メディア・おとなの週末Webで「ティモンディ前田裕太の“おとな”入門」を連載している。

林士平

林士平

「GOLD」を聴いて

「王様ランキング」が大好きなので、PEOPLE 1さんの、原作への寄り添う歌詞がとっても素敵でした。
伝えたいけど伝えられない切なさと、もどかしさ。歩みを止めない「強さ」を感じ取ることができる音と言葉でした。
ヘビロテします!

PEOPLE 1へのメッセージ

もともと、「怪獣」をSpotifyで初めて聴かせて頂いて、注目していました!
担当作品の「チェンソーマン」のアニメEDに「DOGLAND」という素晴らしい楽曲をいただけてありがたかったです。
Deuさんとは、TOOBOEさんの紹介で、何回かお食事を、ご一緒させていただきました。
冷静な分析と、確固たる「自分」があるアーティストさんという印象でした。
制作体制の話、制作方法の話がとても刺激的でした。
またBARも、ご一緒しましょう~~~! LIVEも伺えたらうれしいです!!!

プロフィール

林士平(リンシヘイ)

2006年、集英社に入社。「月刊少年ジャンプ」「ジャンプスクエア」の編集部を経て、現在は「少年ジャンプ+」に在籍。現在の担当作品に「チェンソーマン」「SPY×FAMILY」「HEART GEAR」「ダンダダン」などがある。


PEOPLE 1公演情報

PEOPLE 1 2023 SS TOUR "PEOPLE SAVE THE F×××ING WORLD"

  • 2023年5月21日(日)新潟県 NIIGATA LOTS
  • 2023年5月28日(日)宮城県 チームスマイル・仙台PIT
  • 2023年6月4日(日)北海道 札幌PENNY LANE24
  • 2023年6月10日(土)香川県 高松オリーブホール
  • 2023年6月11日(日)広島県 広島CLUB QUATTRO
  • 2023年6月18日(日)大阪府 Zepp Osaka Bayside
  • 2023年6月21日(水)愛知県 Zepp Nagoya
  • 2023年6月23日(金)福岡県 Zepp Fukuoka
  • 2023年6月30日(金)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
  • 2023年7月8日(土)東京都 Zepp DiverCity(TOKYO)

プロフィール

PEOPLE 1(ピープルワン)

Deu(Vo, G, B, Other)、Takeuchi(Dr)、Ito(Vo, G)からなるバンド。2019年12月に初の音源集「大衆音楽」をリリースして活動を開始すると、ジャンルレスかつ文学的な楽曲と、独創的な世界観を表現したミュージックビデオ / アートワークがインターネット上で話題を呼んだ。2021年11月に1stフルアルバム「PEOPLE」をリリース。2022年には楽曲「DOGLAND」がアニメ「チェンソーマン」第10話のエンディングテーマに使用され大きな話題に。また2023年5月には初のCDシングルとして、アニメ「王様ランキング 勇気の宝箱」オープニングテーマを表題曲として収めた「GOLD」をリリースした。