アイドルとかパンクとか全部音楽じゃないですか

──そして9月13日にPASSPO☆主催のロックフェス「JEJEJET!」が開催されます。

安斉　主催なんて言うとちょっと恐れ多いんですけど（笑）。

──アイドルグループとして出るのはPASSPO☆だけですもんね。

根岸　そうですね。あとはEGG BRAINさんやNorthern19さん、それにUNITEDさんと安野さんのHAWAIIAN6さんが出演してくださいます。

──どんなライブになるんですかね？

根岸　本当に決定なのかはわからないんですけど、普段の私たちのフライトでは禁止してるモッシュとかができるかもしれないんです。

増井　やっちゃおうよ！ もうそういうのやりたいよ！

──みんなとしてはやってみたい？

藤本　やっぱりそういうのがあると一体感もあるし盛り上がり方も違うんですよね。だから私たちもやってみたくて。

──パッセンジャーの人たちはちゃんとルールは守ってくれますからね。

玉井　いい人たちばっかりですから。ダメって言ったら守ってくれるし。だからもうちょっと殻を破ってもいいんじゃないですかね。

増井　エリアで分けちゃうのもいいかなって。

藤本　そうすることでアイドルファンとロック好きのファンの方の交流の場になればいいなって。

──新しいことに挑戦していきたいですよね。これがいい形になるとまた次のステージに行けそうな気がします。でもこれだけのそうそうたるグループの中で出演するのは緊張するんじゃないですか？

安斉　緊張しますよ！ この間、安野さんがライブしてる姿を見たときに9月に一緒にやるんだよなって考えたら鳥肌が立ってきて。

増井　素晴らしいライブになると思うので、ファンの人たちには本当に何も考えずに楽しんでほしくて。ライブには音を楽しみに来てるわけじゃないですか。ライブって音楽が好きだからやるわけだし、アイドル好きだけどライブに来るってことは音も好きだから来てくれるって私は思ってるんです。だから「JEJEJET!」でアイドルファンとロックファンの人は心をすごく広くして来てほしいんです。このライブが皆さんの発散の場所になればいいと思うし楽しんでほしい。それを私は訴えたいのです！

──そうなると今までの皆さんのフライトとは別次元の景色が広がると思いますよ。

岩村　想像つかないよね。

根岸　でもいい化学反応が起きるかもしれない。

玉井　安野さん、一緒に何かやりませんか？

安野　やりましょうよ。

根岸　HAWAIIAN6さんがやってるときに私たちがダイブしに行こうか（笑）。

増井　やろうよ！

──みんなダイブしたい願望あるの？

森　めっちゃ勢いよく飛び込んでみたいです！

──奥仲さんはどう？

奥仲　歩いてみたい（笑）。ダイブじゃなくて自力で進むんです。

根岸　それはそれでカッコいいじゃないか（笑）。

──このイベントは本当に楽しみですよね。このお話があったときに安野さんはどう思いましたか？

安野　今までこういうイベントはなかったですからね。でも今はそういう垣根がなくなってきてる感じがありますよ。僕の中でもアイドルだからとかパンクだからとかプログレだからとかあんまり考えなくなって。全部音楽じゃないですか。あんまり関係ないですよね、もはや。だけどまだそういうことを言う人がいるじゃないですか。それがこのイベントとかで変わっていってほしいですね。

歌の表情を気にするようにした

──「妄想のハワイ」をもって新エアライン3部作が完結しました。昨年のエアライン3部作と比べて手応えはどうですか？

槙田　曲の持っている意味とかを深く考えるようになりましたね。前回のエアライン3部作は歌いこなすことに精一杯だったので。PASSPO☆の曲って本当に難しいんですよ。だから行き届かなかったところもあったんですけど、今はそういうところもちゃんと考えられるようになってきてます。

──歌唱部分での課題はありましたか？

森　あまり考えたことはないんですけど、今年は「STEP&GO」でポップな曲調のものが入ってきたり、カップリング曲で表題曲とは違ってカッコよく歌うものが多かったんです。だからその差を見せようというのはありましたね。

──確かに楽曲の幅広さは感じられました。

森　声質を1曲ごとに変えたりしてますからね。

根岸　踊りとか顔の表情とかを意識するようになりました。歌に表現力をつけたというか。3カ月連続でリリースするにあたって曲ごとの歌詞の意味がちゃんと伝わるように歌の表情というのを気にするようにしました。

──「Truly」はPASSPO☆の中では珍しいバラード曲で、新しいPASSPO☆の魅力が感じられました。この3部作によってフライトでの幅がまた広がりましたね。

玉井　だからいろんな曲でもっと安野さんと一緒にフライト楽しみたいです！

アイドルってすごくカッコいい

──では最後に安野さんから今後の彼女たちへ向けて何かアドバイスをいただけますか。

安野　僕、アイドルってすごくカッコいいと思うんですよ。ロックだとかロックじゃないとか、そういうところを抜きにして誇りを持っていってほしいと思ってます。がんばれよ！

増井　ありがとうございます！ カッコいい！

──PASSPO☆はかわいいだけじゃなくて、すごくカッコいいことをやってますよね。

安野　例えばバンドでもそうなんですけど、ステージに立っちゃえば人間しか出ないじゃないですか。どんだけ着飾っててもその人がくだらない人間だったらそういうふうにしか見えないんですよね、ステージって。だからどう取り繕っても仕方ないし。でも皆さんはカッコいいと思う。背負ってるものもあると思うし、すげえ戦ってる。

──アイドルって戦ってますよね。

安野　いやあ、僕には無理ですもん。

玉井　安野さんはアイドル無理でしょ（笑）。

安野　それ、違う意味になっちゃってる（笑）。

──PASSPO☆としては何か今後考えてることは？

森　クルーだけでバンドをやりたいですね。全員で楽器をやって生演奏して歌いたいと思ってます。

──もう何人かはフライトで楽器演奏を披露してますよね。

槙田　やっちゃいたいね。

増井　やろうよ、本当に。

岩村　「無題」とかやったらよさそう！

安斉　「間違えても構わない」とかね（笑）。

玉井　途中でドラムが止まっても気にしない！

森　まあでも今は、「チャーター便フライトツアー in Summer Vacation!!」に集中して成功させる事と、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」「JEJEJET!」でも自分たちなりの結果をしっかり出すことですね。

──本当にみんなフライトが大好きなんですね。

安斉　フライトしてるとき「こんなに幸せでいいのかな」って思うくらいですもん。

根岸　どんなに嫌なことがあってもフライトすると忘れちゃうもんね。

岩村　うん、人生で一番楽しい時間ですよ。