≠MEメンバーのギャップ
──「アンチコンフィチュール」はメンバーのスウィートな部分とダークな部分を楽しめる楽曲ですが、普段生活していて自分の中にある“二面性”を実感することはありますか?
河口 私はおうちの中と外で性格が全然違うかもしれないです。おうちの中では静かなのですが、外に出るとけっこうふざけますし、楽しいことをするのが好きなんです。
尾木 なっちゃんはすごく二面性があるよ。見た目のイメージはきれいなお嬢様という感じですが、キャラクターを知れば知るほど面白いから(笑)。
河口 確かに「実際の性格が、第一印象と全然違った」と言われることが多いです(笑)。
尾木 あと、萌ちゃん(蟹沢)もかなり二面性があると思う。≠MEのリーダーとしてステージでしゃべっている姿からは、楽屋で寝ている普段の姿が想像できない(笑)。二面性ってつまりギャップってことだよね。
河口 しっかりしつつ、ふわふわもしてる。
蟹沢 リーダーとして話をするときは、自分の思いだけではなく、メンバー全員の意思と重なる言葉を届けられたらと思っていて。その一方で、裏でメンバーと話すときは、本当にリラックスしている瞬間もあります(笑)。アイドルとしてステージに立っているとき、リーダーとして話しているとき、メンバーと過ごしているとき、家に1人でいるとき……二面性どころか、たくさんの自分が存在しているのかもしれないです。
──ステージ上と普段の姿にギャップがあるのは、冨田さんにも言えることなのでは? パフォーマンス中に迫真の表情を見せる一方、普段は笑顔が多く、マイペースなところもあって。
冨田 ステージに立っているときは、普段の自分でいたくないという思いがあるんですよ。
尾木 特に菜々風推しの女の子は、ステージ上と素の姿のギャップに惹かれていると思う。ギャップ萌えっていいよね。私はそういうギャップがないんですよ。いつどこでも一緒。(河口のほうを向きながら)私、ギャップある?
河口 うーん……。
尾木 なさそうです(笑)。ギャップ欲しい!
冨田 でも、≠MEのメンバーはみんなギャップの塊だと思うよ。
尾木 私としては、弱さを見せない姿が、自分の中にある理想のアイドル像なんですよ。アイドルは新しい挑戦をするとき、自分の甘さや弱さに負けずに、自分自身と戦わなければいけないお仕事だと思いますが、その姿を表に見せない。それが美しい世界であって、それもある意味で二面性なのかなと思っています。
2024年はさらに表現力を磨く1年に
──最後に、≠MEにとっての2023年を総括していただきつつ、2024年の活動の抱負を聞かせてください。今年はシングルで幅広い表現力を見せつつ、6月に2日間にわたる東京・日本武道館公演を成功させるなど充実した活動が続きました。
冨田 日本武道館という大きいステージに立たせていただいたことで、ファンの皆さんと共有できる時間をもっと作りたい、もっと近い距離感で活動したいという思いが強くなりました。今年もたくさんライブをやらせていただきましたが、来年は今年以上にライブを通して皆さんと同じ時間を過ごして、≠MEのいろいろな一面を見せていきたいです。
蟹沢 日本武道館公演は「≠ME全国ツアー2023『We shout "I am me."』」のファイナル公演として開催させていただいて、“青春”を感じられるような王道の姿も見せつつ、メンバーがピエロに扮する場面など、いろいろな世界観を表現できました。指原さんの書かれる歌詞は物語性が強いですし、楽曲ごとに緩急をつけるようなパフォーマンスを見せていきたいなと常に思っています。ファンの皆さんが≠MEの世界観により一層入り込んでいただけるように、表現力をさらに磨いていきたいです。ここまで支えてくださった皆さんへの恩返しの気持ちは変わらずに持ちつつ、結成6年目だからこそ見せられる新たな魅力をどんどん出していきたいなって思います。
河口 やっぱり、メンバー全員で変わらず活動できていることがうれしいですね。これから先は日本武道館に限らず、自分がお客さんとして観に行ったことがあるような大きな会場でライブをやっていきたいです。そのために全員で一丸となって突き進んでいきます。
尾木 これまでの≠MEはアイドル界の中で新人のほうのグループだったと思うのですが、2024年にはもう6年目になるので、≠MEの存在をただアピールするだけではなく、ファンの方が声を大にして自慢できるような、存在感のあるグループになっていきたいです。
プロフィール
≠ME(ノットイコールミー)
2019年2月に結成された=LOVEの姉妹グループ。=LOVEと同様に、指原莉乃がプロデュースを手がけている。8月に東京・お台場青海周辺エリアで行われたアイドルイベント「TOKYO IDOL FESTIVAL 2019」でステージデビューし、初のオリジナル曲「≠ME」を披露。同年12月に東京・天王洲 銀河劇場で定期公演の第1回が開催された。2021年4月にキングレコードよりメジャーデビュー作となるミニアルバム「超特急 ≠ME行き」をリリースし、6月に東京・中野サンプラザホールで初の単独コンサート「≠ME 1stコンサート ~初めまして、≠MEです。~」、9月より「≠ME 1st Tour ~やっぱり、恋をした~」を実施した。2023年3月には東京・東京国際フォーラム ホールAで活動4周年を記念した単独コンサート「≠ME 4th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」、4月から6月にかけて東京・日本武道館公演2DAYSを含む「≠ME全国ツアー2023『We shout "I am me."』」を開催。12月に通算8枚目のシングル「アンチコンフィチュール」をリリースした。