名古屋ギター女子部|5人のシンガーソングライターが1つになって、5人でしかできない表現を

原曲に対するリスペクトを込めてアレンジして、この5人で歌うからこそのよさを出す

──結成から約3年。名古屋ギター女子部はついに念願のメジャーデビューを果たすことになりました。今の気持ちはいかがですか?

後河内 いやー、純粋にうれしいですよね。

CHISA うん、やっぱりすごくうれしいです。と同時に、ここからがスタートだなっていう気持ちも強いですね。

──メジャーデビュー作となるアルバム「Re:POP」には5編のカバー曲にオリジナル曲を加えた全6曲が収録されています。

こんどう カバー曲に関しては、以前YouTubeで披露して反響が大きかったものをリアレンジして収録しているほか、ギター女子部のことを知ってもらえる大きなきっかけになることに期待して往年の名曲たちを選ばせていただきました。間違いなく、皆さんが知っている曲ばかりだと思います。

伊藤汐梨(Vo, G)

伊藤 ただ、名曲ばかりだからこそのプレッシャーもかなりあって(笑)。特に中島みゆきさんの「糸」は、これまでにそうそうたる方々がカバーされていたりもするので、けっこう悩みましたね。原曲に失礼がないようなカバーにすることはもちろんのこと、その上で私たちの個性をどう出していくのかっていうことはかなり考えました。

──結果、ギター女子部にしかできないカバーになりましたよね。

伊藤 そうですね。すべての曲に言えることですけど、原曲に対するリスペクトを込めてアレンジして、この5人で歌うからこそのよさがちゃんと出た仕上がりになったと思います。

──曲によっていろいろなギターの奏法が用いられていますが、アレンジは5人で話し合って詰めていく感じなんですか?

こんどう 鍵盤のアレンジはCHISAがやっていますけど、ギターに関しては曲ごとに誰か1人が中心になって軸となるアレンジを考えている感じですね。で、それをみんなで演奏していくっていう。それは今回のアルバムの曲たちもそうだし、YouTubeにアップしている曲に関しても同じです。

伊藤 メンバーそれぞれの曲に対しての受け止め方の違いが、奏法の違いにもつながるし、引いてはギター女子部としてやるカバーの個性になると思うんです。そこに面白さを感じてもらえたらうれしいです。

──アレンジ担当は立候補で決めるんですか?

後河内 基本的にはそうですね。

伊藤 「私、この曲やりたい!」みたいな感じで。

CHISA やりたい曲がけっこうみんなバラけるのが面白いですね。それが各メンバーの個性の違いってことなんだと思います。

チャンネル登録者数100万人を目指し、ゆくゆくは日本武道館ライブや中国公演も

──そして、今回は「ストリート・ストーリー」というオリジナル曲も収録されています。

CHISA 以前、配信でリリースしたことのある曲なんですけど、今回は再録してCDに入れさせてもらいました。

後河内 私たちにとってめちゃめちゃ大事な曲なんですよ。

こんどうゆみか(Vo, G)

こんどう そうだね。私たちはソロ時代も、ギター女子部になってからも路上ライブをたくさんやってきていて。そこで感じた苦しさや喜びを詰め込んだ曲なんです。提供していただいた曲ではあるんですけど、ここで描かれていることは私たちのリアルな思いで。

CHISA 歌詞を書いていただくにあたって、自分たちの思いや使いたいワードをいろいろ提案させてもらったからね。それが全部盛り込まれているんです。

──曲のラスト、「さよならの数だけ痛みも知ったけど、それでも願う。この歌が届きますように。」というフレーズは、メジャーデビューする今の皆さんの思いでもあるのかもしれないですね。

CHISA そうですね。今までつながって応援してくれていた人たちに対して、今の私たちはこんなことができるんだよって伝えたかったんですよ。この曲にはそれをしっかり刻み付けることができたような気がします。伝わってくれたらいいな。

どりー 今回のアルバムには、これまでの私たちの集大成を詰め込むことができました。それが、今まで応援してくれた人たちはもちろん、新しく出会う人たちにも届いてほしいです。これからいろいろ変化していきたいなとも思っているので、「これからも見ていてね」「ここからを見ていてね」っていう気持ちを感じてください。単純にいろんなタイプの曲が入っているので、皆さんの生活の一部に寄り添えるアルバムになっているとも思うので。

──メジャーという夢を叶えた今、今後の活動に関して何か思い描いているビジョンはありますか?

名古屋ギター女子部

後河内 今はYouTubeをメインで活動させてもらっているんですけど、ネットが日常に溶け込んでいない方々もまだまだいらっしゃると思うので、テレビにたくさん出ることでお茶の間にも浸透していくアーティストになりたいなって思います。

CHISA うん。その上で、YouTubeに関しては、もっともっとたくさんの人に見てもらいたいので、チャンネル登録者数100万人を目指して!

どりー もちろんそこがゴールではないけど、ひとまず100万人を目指したいよね。

──ファンと生でコミュニケーションが取れるライブについてはどうですか?

伊藤 ホントはアルバムをリリースしたら全国の方々に会いに行きたかったんですけど、今の状況だとなかなかそれも難しくて。なので、今はYouTubeを中心に、今の自分たちにできることをしっかりやっていきたいとは思ってますね。

こんどう でもライブはめちゃめちゃやりたいです! いつかできるタイミングになったら、生のライブで私たちの表情、歌声、演奏をしっかり観てもらいたいですね。

どりー 動画だとめちゃめちゃクールなCHISAが、ライブになると「え、こんな茶目っ気あるんだ!」みたいな感じになるんで(笑)。そこも楽しみにしてほしいです。

後河内 で、ゆくゆくは日本武道館でもライブがしたい!

CHISA 海外にもファンの方々がいらっしゃるので、直接会いに行きたいしね。

どりー うん。特に中国には私たちの動画を観てくれている方々がたくさんいらっしゃるので、いつかは中国でライブができるようにがんばりたいと思います!

ライブ情報

名古屋ギター女子部・Major Debut Album「Re:POP」発売記念
ギタじょぶ スペシャルライブ「Live in Re:POP!!」
  • 2020年12月11日(金) 愛知県 名古屋インターナショナルレジェンドホール OPEN 18:30 / START 19:00