CDの中の人

──改めて、お二人の関係から教えていただけますか？

$ENKIN　事務所の先輩なんです。

N∀OKI　はい。

$ENKIN　僕らが今の事務所に入ったのは3年前ぐらいです。もともとロットンのライブは観ていて、事務所が一緒になって初めてちゃんとお話させていただくようになりました。それまではCDの中の人というか……今でも思いますけど（笑）。

N∀OKI　はははは（笑）。$ENKINにはラジオ番組のゲストに来てもらったこともあるし、打ち上げでしゃべったこともありますけど、対談は初めてやね。

$ENKIN　僕がロットンを知ったきっかけはDragon Ashでした。Dragon Ashが好きでいろいろ調べていたらベースのIKUZONEさんがロットンをプロデュースしているということを知って、それでロットンの音楽を聴いて。だから「CDの中の人」って印象が強いんです。

──ちなみに、それぞれ結成してどれくらいですか？

N∀OKI　17年目です。

$ENKIN　僕らは4年目です。

N∀OKI　約4倍（笑）。俺らが4年目のときって、ちょうどメジャーデビューしたぐらい。あの当時はメジャーに興味や魅力があった時代で、気負っていたところがあったな。俺ら、年齢的に結成したのが遅くて。23、24歳のときに始めたバンドなんで、「これが最後や！」みたいな気持ちがあった。でもバンド自体は話題にはなったけど、ライブで動員がついてこなかったり……あのときなりに一生懸命やっていたんやけど、今考えると少しナメてたところもあったかな。音源はともかく、特にライブに対しての姿勢は甘かったんちゃうかな。

MELLOWSHiPはがんばっている？

──N∀OKIさんから見て、今のMELLOWSHiPはがんばっていると思いますか？

N∀OKI　いや、普通（笑）。でもがんばってるって聞いてるで。

$ENKIN　はははは（笑）。

N∀OKI　俺らも4年目ぐらいの時期は「1発当てたるんや！ 俺らの音楽最高や！」みたいな気持ちでキラキラしてたで。

$ENKIN　今でもしてますよ。

N∀OKI　そうですかね（笑）。

$ENKIN　でも僕らは、まだメジャーに行ってないんですよね。

N∀OKI　別にメジャーだろうがインディーズだろうが関係ないかな。俺らもメジャーからインディーズに移ってからのほうがCDの枚数も出たし、露出も増えたから。今はビクターやけど、インディーズに戻ったときは最初のメジャーのときよりもずっと必死やったし、必死にやった分、枚数にも表れたから面白かった。あとレーベルも事務所もないボロボロの時期が5年くらいあったけど、その時期があるからこそ今があるって思う。

──そんな時期に、代表曲である「THIS WORLD」ができたという話を聞きました。

N∀OKI　そうそう。その時期はCDのリリースは止まってたけどライブはやっていて、「京都大作戦」とかも出てたな。

$ENKIN　前にNOBUYA（ROTTENGRAFFTY / Vo）さんから、ちらっとその時期の話を聞きました。メンバー全員で「レーベルがない状態だけど、上がっていかなアカン。まずは絶対に曲や」っていうことを話して、KAZUOMI（ROTTENGRAFFTY / G）さんがたくさんデモ曲を仕上げてきたって。僕らも「絶対にヤバいから聴いてくれ！」って曲を作らなアカンなっていう思いになりました。その話を聞いて。