僕らの勝負が始まる

──CDリリースを目標に精力的にライブ活動を重ねてきた皆さんですが、4月にいよいよ1stシングル「Twilight」を発売します。リリースが決まったときはどんな気持ちでしたか？

森　最初は「大丈夫かな？」という不安がありました。メンバーが変わって日も浅かったので、本当にやっていけるのかなって。でも僕らは「やれるのか？」じゃなく「やっていく」という気持ちで進んでいかなくちゃいけないし、「せっかくもらえたチャンスをモノにするしかない！」って、今は気合いが入っています。

風岡　うれしい気持ちと不安が半々でした。できる限りのことをやっていこうと思って、リリースが決まってからは1本1本のライブを今まで以上にいいものにしていこうと心がけています。

仁科　僕は加入して1カ月ちょっとで決まったことだったので、個人的にはすごく不安でした。でもメンバーのみんなも同じ気持ちなんだなって感じたし、5人で毎日楽しくやっていけば日に日に成長していくんだろうなという思いもあって。実際に今は「意外とイケるかも？」って自信が付いてきています。これだけバラバラの個性は確実に武器だし、音楽もカッコいいものができているので。

永瀬　自分はシンプルにめちゃくちゃうれしかったです。前のグループのときからCDデビューしたいという気持ちは強かったし、マジナンのカッコいい曲をみんなに聴いてもらえるなんて夢のようです。

松本　「やっとこのときが来たか！」と思いました。僕は早くCDデビューをして、アイドルだとしっかり胸を張って言える環境に行きたかった。それが今まで支えてきてくれた人たちへの恩返しだと思うし、CDデビューを機にもっともっと有名になりたいなって。そこに対する期待が大きかったです。

──「Twilight」はどんなナンバーに仕上がりましたか？

森　歌詞は元メンバーの子が脱退前に書いたもので、その子の置き土産みたいになってるんですけど（笑）、ほかのアイドルには決してない視点が特徴だと思います。あえて悪い言葉を使っているというか、例えば本気でケンカしてるときに出てくるような攻撃的な感情を表現したいなと思っていて。掲示板でディスり合っている人たちを俯瞰して見たときの皮肉だったり、そういうネガティブな面も受け止めつつ光に向かって手を伸ばしたい……というメッセージが込められています。

永瀬　自分はこういう歌詞を歌ったことがなかったので、面白い感覚というか、新鮮な気持ちでした。

仁科　僕も普段はしない言葉遣いだったので新しいチャレンジでしたし、歌っているときは自分のガラが悪くなった気がしました（笑）。日常の些細なイライラをこの曲にぶつけて歌ってもらってもいいですし、自分たちでも歌っていてスカッとします。

森　めっちゃ発散できるよね。

風岡　ほかのアイドルとは違う尖ったイメージというか、本能のままぶつかっている感じがすごくカッコいい曲です。自信あります！

松本　僕は最初に聴いたとき、エモいなと思って。マジナンの今までの曲もけっこうそうなんですけど、その中でもさらにエモの要素が強いと思いました。みんなも言っているように、従来のアイドルには見られない歌詞は今後1つの売りになっていくだろうし、僕たちはこの曲で勝負していくんだな……と思いました。

誰もが知っているアイドルになりたい

──大きな夢の1つであるCDリリースが叶ったあとは、マジナンとしてどんな高みを目指していきますか？

松本　俺は絶対に東京ドームでライブをやりたいです！

仁科　僕もジャニーズの皆さんがやってるようないろんなドームでやってみたいし、海外にも進出していきたい。

風岡　僕もドームとかでやりたいんですけど、具体的な名前を出すなら嵐さんみたいに日本中の誰もが知ってるアイドルになりたいです。

森　僕は会場でいえばCLUB CITTA'とZepp Tokyo。好きなアーティストとアイドルがライブをやっていたので、自分も同じステージに立ちたいなって。

永瀬　自分は場所とかじゃなくテレビに出たいです。いつか有名な音楽番組に出られたらいいな。

──そのためには、ここからの知名度アップが鍵になってきますね。

森　そうですよね。今回のシングルは本当にありがたいことにタイアップを付けていただいたので、すごくチャンスだと思うんです。僕らの曲を使いたいと思ってもらえたのはすごくうれしいことだし、マジナンを知らなかった人たちが耳にする機会も増える。ここからいろんな人たちに認めてもらえたらいいなって思います。

風岡　僕は前々からアニメの主題歌を担当してみたいという憧れがあって。マジナンの曲を選んでもらえるようがんばりたいです。

松本　僕らが目標とするのは地下アイドルではなく、音楽シーンのメインストリーム。ここからどんどんメジャーの方向へシフトしていけたらいいなと思います。