まっきーとけんた|2人だからこそ描ける夢

俳優だからこそできること

──YouTubeで公開中の“DRAMA CLIP”では、探偵事務所「探し屋たびくらげ」の2人がさまざまな依頼をこなすストーリーが描かれています。同時に荒牧さんと水江さんの関係性も表れた作品ですね。

まっきー はい。ユニットで活動をするにあたって、「荒牧慶彦と水江建太が、まっきーとけんたという役を演じています」というお話と設定があったほうがやりやすいと思ったんです。なので、DRAMA CLIPでも設定やバディ感、物語性を作り込んで撮影しました。

けんた このDRAMA CLIPは、僕らが俳優だからこそできるものだと思うんです。でも、僕はあまり演じることを意識せず、自然体でやらせてもらいました。演じていてすごく面白かったですね。

──役柄的には、荒牧さんが冷静で、水江さんがやんちゃという設定ですが、普段もそんな感じなのでしょうか。

けんた 普段はどうだろう……そんなことはない気がするな。僕、ボケたがりなんですよね。

まっきー 確かに、ずっとボケてますね(笑)。

けんた いや、まっきーさんもけっこうボケてますよね!

まっきー

まっきー 疲れてくるとエンジンがかかるので、モノボケをしていますね。そして建太が苦笑いして終わります(笑)。

──疲れている現場で、先輩にモノボケをされる後輩の気持ちはなんとも言えないですね……(笑)。

まっきー でも、全部ツッコんでもらいたいわけじゃないんですよ。建太が少しでも笑ってくれたらいいなという気持ちでやっているから!

けんた 確かに、まっきーさんのボケはうざい感じではなくて、ちょうどいい心地よさがあるんですよ。BGMみたいな。

まっきー 人のボケをBGMってひどくない!?(笑)

けんた いいBGMですよ!(笑)

日本武道館を目指したい

──DRAMA CLIPの撮影中のエピソードを教えてください。

まっきー “Episode03”に子役の男の子が出てくるんです。その子は最初、人見知りだったのですが、どんどん懐いてきて「子供がいるってこういう感じなのかな」と感慨深くなりました。

けんた 僕はその男の子と一緒に、バーベキューや花火、スイカ割りなど、普段はあまりできない夏らしいことができたのが幸せでしたね。

──今後、「探し屋たびくらげ」の続きを作るとしたら、どんなことを表現したいですか?

まっきー やっぱり、もっとバディ感は出したいですよね。せっかくユニットを組んだので、2人だからこそできるものをさらに表現していきたいです。

けんた そうですね。今回の撮影、すごくやりやすかったな。これもまっきーさんだったからなのかなと思っています。

──劇中の2人は、キャンピングカーで移動して、仮住まいの事務所で暮らしてと、四六時中一緒に過ごしていますが、お二人は実生活でもそういったことができそうですか?

けんた

けんた 引退したら、こういった生活もいいかもしれないですね。

まっきー 移動しながらその日の仕事をして、お金を稼いで、夜は一緒にお酒を飲んで寝るという……。めっちゃ楽しそうだな!

けんた まっきーさんとなら楽しくやれる気がします(笑)。

──今後はどんな曲を歌ってみたいですか?

まっきー ジャジーで大人っぽい曲もいいですし、キャッチーかつポップな曲も歌ってみたいですね。先ほど言ったように、建太が作曲、僕が作詞した曲もいつかリリースしてみたいです。

けんた ……いいですね。

まっきー あれ、間があったぞ。俺に作詞されるのはイヤか⁉(笑)

けんた いやいや、イヤじゃないですよ!(笑) 本当に作ってみたいと思ってます!

──荒牧さんが書くとしたらどんな歌詞になりそうですか?

まっきー 具体的に考えたことがなかったですが、今書くならファンの皆さんへの感謝の思いになると思います。

──それはコロナ禍を経たからこそ、感じたことですか?

まっきー そうですね。舞台は不要不急とされたときもありましたからね。でも、そのときにファンの皆さんが「演劇やエンタテインメントは不要不急ではない。心の栄養源であり、精神の支えです」と言ってくれたんです。そこでもっと演劇に、エンタテインメントに関わっていいんだと思えたんです。だからこそ、今はファンの方がいる客席を見たり、温かい拍手をいただいたりすると、心の底からやっていてよかったと思えるんですよ。

けんた 僕も同じです。支えになっていると言っていただけたことが僕たちの救いになりましたし、この先もお互い支え合っていけたらいいなと思っています。

まっきーとけんた

──今回のように新しいことに挑戦するお二人の姿も、皆さんの勇気や活力になるでしょうね。

まっきー そう思ってくれるとうれしいですね。でも、新しいことをやったほうがいいとは無責任には言えないんです。もちろん、強い思いを持っていればなんとかなるとは思いますが、それで周りの人を不幸にすることだけは絶対にやらないほうがいいですしね。それは自分にとっても得なことではないので……と言いつつ、僕らを見て一歩踏み出すことの大切さも感じてもらえるとうれしいです。矛盾しちゃって申し訳ないんですけど(笑)。

けんた こういうところがまっきーさんはカッコいいんですよ。決して飾らずに、素直にちゃんと伝えてくれるんです。僕的にも、新しいことに挑戦することはすごく大切にしています。そういう姿を皆さんに見せて、力を分け与えられるのなら、それ以上の幸せはないのかなと。

──最後に、まっきーとけんたとして今後目指すステージについて聞かせてください。

まっきー やはり、日本武道館を目指したいですね。アーティストとして立ちたい場所というか。ただの企画物で終わるのではなく、ちゃんとまっきーとけんたを応援していてよかったなとファンの方に思ってもらえるようなユニットにしていきたいと思っています。

Photo Gallery

まっきーとけんた
まっきーとけんた
2021年9月に活動をスタートさせた、俳優の荒牧慶彦と水江建太からなる期間限定ユニット。1stシングル「Calling...」を12月1日にリリースした。YouTubeでは、2人が探偵事務所「探し屋たびくらげ」のメンバーに扮して、さまざまな依頼をこなす様子をドラマ仕立てで描く“DRAMA CLIP”と題した映像を公開中。