KOTO×ぁぃぁぃ|ワールドワイドに“ワタシ”を発信!同級生2人が語る夢

いいことも悪いことも受け止め過ぎない

──ぁぃぁぃさんは以前はアイドルオタクのイメージがありましたが、今はアイドルにはあまり興味はないんですか?

ぁぃぁぃ もちろん今も好きですけど、昔はファンの方から情報が回ってきていた部分があって、以前ほど詳しくはないです。中学2年生くらいからアイドルとYouTubeのオタクになったんですよね。それで今はYouTube寄りになったんですけど、アイドルでもYouTuberでもがんばってる人は応援したいって感じです。

──なるほど、元アイドルオタクとしてKOTOさんはどう見えますか?

ぁぃぁぃ 私は地蔵系のオタクなのでアドバイスとかはないんですけど、KOTOみたいに活動を継続して、いろんなものを見せてくれるアイドルって応援してる側から見たらすごくうれしいだろうなって思います。私も自分なりにできることはやっていたけど、アイドルを辞めてほしくなかったって人はいるだろうし。KOTOはきっとファンに応援していてよかったと思わせてくれる存在だなと。

──ファンとの関係と言えば、ぁぃぁぃさんはTwitterを始めてファンの声がダイレクトに届くようになったと思いますが、戸惑いはなかったんですか?

ぁぃぁぃ 私は前の活動でメンタルだけは鍛えられてきたんで! 握手会に関しては本当にやってきてよかったなって思います。いろんな人を知れたし。グループの中で「あいつなら何を言ってもいい」みたいなポジションだったので、「私も人間だよ!?」って思うようなこともたくさんあったけど、それが今生かされてますね。基本的に“いいことも悪いことも受け止め過ぎない”ってことをテーマにして活動してました。褒められても私がよくないと思ったらよくないし、すごいダメだって言われても私がいいと思ったらいい。そこを冷静に捉えていればいいのかなと。「かわいいね」って言われても「誰にでも言ってるんでしょ」って返すようなアイドルだったし、グループの全員握手で私だけ飛ばされても「見えないのかなあ?」って言ってるようなタイプだったので(笑)。

──強いですね。KOTOさんはファンとのコミュニケーションは得意ですか?

KOTO 私はもともと人の意見をすごく気にするタイプなんです。全部ストンと入ってきちゃうから、冗談とかも間に受けちゃって、お客さん相手に号泣しちゃったり。聞き流す力を付けないと……あと私はアイドルを始めたばかりの頃、お客さんと話すときマジ無言で。

ぁぃぁぃ 相手が無言だとどうしたらいいか困るよね。

KOTO 違うの、私が無言なの。

ぁぃぁぃ えー!

KOTO 相手にしゃべってもらって、私が無言なの。それでヤバいやつだと思われて。でもほかのアイドルの対応を知らなかったから、普通に会話してるつもりだったの。相手がしゃべってくれてるから「うんうん」って頷いていたら終わっちゃうみたいな。

ぁぃぁぃ 私と真逆パターンだ! 私は相手があんまりしゃべらないときは「この人のお金かわいそう!」と思ってバーってしゃべるんですよ。そうするとブログとかに「今日は伝えたかったことが伝えられませんでした。ぁぃぁぃが1人で勝手に違うことをしゃべっているから」ってコメントがくる(笑)。私とKOTOだったら釣り合うんだけどな。

KOTO 最近はやっと初めての人でも三言くらいは話せるようになったの。

ぁぃぁぃ アイドルやってると本当に成長するよね。人生勉強になるって思います。

KOTO でも「はじめまして」「KOTOのこと知ってたんですか?」「どの曲が好きですか?」くらいのバリエーションしかなくて(笑)。もっと増やしていかなきゃなって思ってるんですけど、失礼なことを言いたくないので当たり障りのないことしか言えない。

ぁぃぁぃ 私は自分のところに来てくれたってことは、何かしら自分にプラスの印象があるんだって考えてガツンといっちゃいます。たまに文句を言いにくるような人もいますけど(笑)。動画の企画で私のアンチっぽい人に匿名で絡んでいったことがあるんですけど、それでその人と仲良くなっちゃいました。自分の話題を出してる以上は自分に興味あるんだろうなって思うし、「好きだからこそ嫌い」なんだって捉えるようにしてます。

KOTO めっちゃ強い……あと私はステージの印象で元気なキャラだと思われていて、話したときに「暗い」とか「作り笑い」とか言われたことがあって。

ぁぃぁぃ ステージと同じことをやれって言われても困るよね(笑)。

KOTO だからぁぃぁぃに初めて会ったときにめっちゃ感動したの。ステージと同じ声で同じテンションだと思って。

ぁぃぁぃ (笑)。「つまんないくらいオフがないね」って言われるんですけど、ステージも自然体でいられる場所だったんです。

将来の夢は「もっと私らしい私」

──KOTOさんは今年9月に20歳の誕生日を迎え、ぁぃぁぃさんも来年1月に20歳になります。成人を迎えることについて、それぞれどういった思いがありますか?

ぁぃぁぃ 私は10代ブランドが気に入ってるんで嫌ですね。20歳になったら29歳と同じくくりになるけど、10代は10歳と同じくくりじゃないですか(笑)。でも、できることの幅は広がると思うし、「20代も楽しいよ」って人から聞くので、20代なりに楽しいことができたらいいなと思います。

KOTO 私はJKじゃなくなったときにもうブランドを捨てたと思っていて。

ぁぃぁぃ すごい! 私は捨てきれてない!

KOTO 捨てたと言うか、捨てられたと言うか。

ぁぃぁぃ やっぱり卒業証書をもらわなかったのがいけなかったのかな。今からもらいに行こうかな。

KOTO あと女子大生もJDとしてブランドになるけど、私はそれもないし。20歳になって、あらゆることが合法になってよかったなと思ってます。

──KOTOさんは誕生日にニューアルバム発売を発表したときのツイートで「20歳は勝負の年」と語っていました。具体的にどういったことを仕掛けたいと思っていますか?

KOTO いろいろ考えたんですけど、やっぱり今のスタイルは変えられないなって思っていて。中学生から活動しているけど、もう中学生の体力じゃないから踊ることを辞めて歌に専念しようかなと思ったこともあったんです。でも、みんなの中でのKOTOのイメージは歌って踊ってこそのKOTOだと思うし、それでこその喫茶さんの楽曲だと思うから、やっぱりそこは変えずに行きたいなと。疲労骨折とかするかもしれないけど、スタイルは変えずにKOTOらしさを追求して、一種のジャンルとして「KOTO」をワールドワイドに発信していきたいです。英語とかわかんないけど。

ぁぃぁぃ 私も将来の夢を聞かれたら「ぁぃぁぃ」って感じなんですよね。「ぁぃぁぃ」を極めてヤバい存在にすることが夢なんです。そういう意味で私とKOTOは同じなのかな。

──歌を歌いたい気持ちはないんですか?

ぁぃぁぃ 「歌はやめたの?」って聞かれることが多いんですけど、「私があんなに歌が好きだったこと知らないの?」くらいに思ってます。歌うことに関しては、得意ではないですけど、ずっと好きなので何か形になることをやれたらいいなと思っていて……やります! スケジュール帳にはないですけど、いつかやります!

──楽しみにしてます。KOTOさんは活動の中心であるライブについて、目標はありますか?

KOTO ライブは私1人じゃ成り立たなくて、お客さんがフロアにいてくれて、やっと成立する感じがあるんです。一緒にライブを作ってくれているみんなともっと大きな世界を見たいと思っています。

ぁぃぁぃ KOTOのファンは本当にうれしいですよね。必要って言ってもらえたら、「生きよう」って思える。

KOTO ソロアイドルのくせに1人じゃできない。

ぁぃぁぃ だからこそ「俺らが支えなきゃ!」ってなるやつじゃん。

左からKOTO、ぁぃぁぃ。