KOTO×ぁぃぁぃ|ワールドワイドに“ワタシ”を発信!同級生2人が語る夢

KOTOがニューアルバム「ばいばいてぃーんずららばい」を11月28日にリリースした。

サウンドプロデューサーに佐々木喫茶を迎え、卓越したダンススキルを武器としてライブハウスを中心に活動してきたソロアイドル・KOTO。彼女は3月に開始したアルバムとミュージックビデオ制作のためのクラウドファンディングで目標金額を達成したのち、ユニバーサル ミュージックからアルバムを発売することを自身の20歳の誕生日に発表してファンを驚かせた。

音楽ナタリーではニューアルバムの発売を記念して、現在“ときめきぺいんたー”としてYouTubeやInstagramなどで個性を発揮しているぁぃぁぃとKOTOの対談を企画した。高校の同級生であり、セルフプロデュースを手がけるアーティストという面で共通点があるKOTOとぁぃぁぃ。対談では2人に高校時代の思い出を振り返ってもらいつつ、SNSの活用などを含めたセルフプロデュースの方法やアーティストとしての夢を語ってもらった。

取材・文 / 三浦良純 撮影 / 藤田二朗(photopicnic)

卒業写真を撮り合った仲

──お二人は同じ高校出身なんですよね。

KOTO ずっと一緒だったよね。

ぁぃぁぃ 私たちは入学してから途中でコースを変えてるんですけど、その流れも一緒で、3年間ずっと同じクラスなんですよ。

──どういったコースだったんですか?

ぁぃぁぃ 最初は学校にめっちゃ通わなくちゃいけないコースだったんですけど、途中からあまり通わなくていいコースに変えました。でも、頭はよかったはず! 私とKOTOはテストの得点上位者のリストに一緒に載ってるタイプだったんですよ。紙をとっておけばよかった! でも、学校に行けてなかったからテストの点数がよくても成績が付かなかったんです。せめて「1」でも数字が付くならがんばれたんですけど。

KOTO 成績の欄に「-」が引かれるんだよね。

ぁぃぁぃ それでみんな萎えてコース変えるんだよね。私のほうが先にコースを変えたんですけど、KOTOもこっちのコースに来て。

KOTO KOTOは中学3年生のときに本格的にアイドル活動を始めて、アイドルをやる前提で高校を決めたんですけど、それでも出席日数が足りずに「-」が付いてしまって、こりゃダメだと思ってコースを変えましたね。

──2人だけの思い出はありますか?

ぁぃぁぃ 私たち卒アルの写真を撮る日に学校に行かなかったから、後日先生に一眼のカメラを渡されて一緒に写真撮ったよね。

KOTO 撮り合いっこしたね。

ぁぃぁぃ めっちゃ画像加工したよね(笑)。背景も自分たちで学校を歩き回っていいところを探して。「ちょっと暗くない?」とか言いながら、画像を鮮やかにして盛ったんですよ。

KOTO 撮った写真の中から最高の1枚だけ提出したよね。

ぁぃぁぃ そうそう(笑)。違う写真が選ばれたら嫌だから。すごく覚えてます。でも、ほかのみんなはどんな写真だったんだろう。卒業アルバム持ってる?

KOTO 持ってるけど開いたことない。

ぁぃぁぃ 私も(笑)。私は卒業式に出てなくて、そのあと卒業証書も取りに行ってないんですよ。卒業認定をもらったら満足しちゃって。「自分の手で取りに来てほしい」って先生が言ってくださって、めっちゃ優しいなって思ったんですけど、そのまんまになっちゃってるんです。だから燃やされてるかもしれない。

──さすがに保管されてると思います。お二人とも音楽の授業で活躍されたんじゃないですか?

ぁぃぁぃ 私たちは美術を選択していたので、音楽はほぼやってないですね。校歌も歌えないし。

KOTO 美術の授業でCDのジャケットを作ったんですけど、なんかすごい病んだコラージュを作った記憶がある。

KOTOを尊敬していた

──学校の外でも交流はありましたか?

ぁぃぁぃ 仕事が何回か一緒になったことはあってうれしかったよね。LINEで「どこいる!?」って確認して。

KOTO 初めて一緒になったのは「@JAM EXPO 2015」だよね。そのときにKOTOがぁぃぁぃと写メを撮ったら、KOTOの後ろにぁぃぁぃと写真を撮りたいアイドルの列ができちゃって(笑)。

──ぁぃぁぃさんはKOTOさんにどんな印象を持っていましたか?

ぁぃぁぃ KOTOはダンサーの人が着る洋服ブランドのイメージキャラクターをやってたので、最初からめっちゃダンスうまいのは知っていたし、私はグループにいた頃、1人で活動するのって考えられなかったのでめちゃくちゃすごいなって思ってました。

──ソロアイドルとしてがんばっている印象があったんですね。

ぁぃぁぃ 尊敬してました。自分で考えて何かを作り出すのと、言われたことをやるのでは全然違うので。私は人の力を借りて活動してる人だったので、すごくカッコよく見えました。

KOTO えー、うれしい。でも私はソロの癖がついちゃって、学校とかでもめちゃくちゃ1人で。

ぁぃぁぃ 1人でもやっていけるからね(笑)。

KOTO ホントはワチャワチャしたいんだけど、1人の癖がついてるから勉強も1人でできるし、登下校も1人でするし、休み時間は1人で席にいるみたいな。ワチャワチャの一員でいたかったけど、どうもそれができなくて。

ぁぃぁぃ でも、私もグループに属すタイプでは全然ないからその温度感は近いと思う。

通学路だって“かわいい”

──ぁぃぁぃさんは今年4月から“ときめきぺいんたー”としてYouTubeでの動画投稿を中心に活動されていますが、活動の目標などはあるんですか?

ぁぃぁぃ 日本がかわいく見えたらいいなと思っていて。私が鉄道を好きなことは知ってもらえてると思いますけど、マニアックに見られがちな鉄道も服装と合わせて写真を撮ったらすごくかわいくなるし、私が「かわいいんだぞ!」って超自信をもって発信したら「かわいいかも……」って思ってくれる人がちょっとはいるかもしれないじゃないですか。だからそういう「かわいい」を発見して伝えられる人になりたいですね。

──なるほど、それが“ときめきぺいんたー”なんですね。

ぁぃぁぃ “ときめきぺいんたー”は「なんなん?」「何がしたいの?」みたいに超言われるんですけど、前の事務所を辞めてTwitterを始める3日前くらいに突然降ってきたんですよね。だから深い意味はないです。「なんで?」って言われると、「なんでだろうね」みたいになっちゃう(笑)。

──そうなんですね。でも素敵な肩書きだと思います。

ぁぃぁぃ 私からしたら「通学路だってかわいくない?」って話なんですよ。自販機だってかわいいし、道路だってかわいい部分があるので、それを動画にして伝えられたらって感じです。活動場所はYouTubeに限定するつもりはなくて、「どこにでもいる人」になるのが目標なんです。マルチにいろいろ楽しみたい。

──KOTOさんから今のぁぃぁぃさんはどう見えますか?

KOTO 高校のときから今みたいな感じだよね。もともとかわいいものが好きだし、かわいく見せる力があるから、その規模が大きくなった感じ。だから驚かなかった。

ぁぃぁぃ 身近な人はそう言ってくれるんです。

KOTO 頭のいいところが発揮されてる感じもします。ちゃんと考えて自己プロデュースしてる感じ。ぁぃぁぃはめっちゃ頭いいんです。

ぁぃぁぃ いやいや、馬鹿にされてナンボなので(笑)。でもうれしいです。