煌めき☆アンフォレント|心機一転生まれ変わったキラフォレ 新たな7人で“新宇宙”へ再出発

煌めき☆アンフォレントが新体制初の作品「新宇宙±ワープドライブⅡ」をリリースした。

キラフォレは昨年11月の東京・LINE CUBE SHIBUYA公演をもって旧体制での活動を終了。年末年始の移行期間を経て、1月13日よりTwitter公式アカウントにて新体制のメンバーの情報を連日公開した。メンバーは双葉凛乃、神谷美玲、達家真姫宝、桐下愛未、白瀬乃愛、穂村ゆうか、羽純凜の7人で、双葉以外の6人は新加入。以前より別のグループでアイドル活動を経験していたメンバーばかりで、その情報が発表されるたびにTwitter上で大きな話題となった。音楽ナタリーでは「新宇宙±ワープドライブⅡ」の発売に合わせて7人にインタビューを行い、キラフォレでの活動を選択したそれぞれの思い、グループの新しい一面が詰まった新曲の印象、新体制お披露目ツアーの手応えなどを語ってもらった。

取材・文 / 近藤隼人 撮影 / 曽我美芽

バトンを渡さずに辞めたくなかった

──キラフォレは昨年11月に双葉さん以外の既存メンバーが卒業しましたが、双葉さんが1人残って活動を続けたのには、どういう理由があったんですか?

双葉凛乃

双葉凛乃 私は前のメンバーのことも好きだったし、みんなが辞めるときに自分も卒業しようかなって、正直悩んだんです。でも、先輩である西ひよりさん(2019年6月にキラフォレを卒業)に「悩んでるなら絶対続けたほうがいい」と言われて。私は西さんに憧れてキラフォレに入ったので、その大好きな人が作り上げたグループを、次のメンバーへバトンを渡さずに辞めてしまうのもちょっと違うかなと思っていたんです。いつか卒業するにしても、新しいメンバーたちに今までのキラフォレを知ってもらってからにしようと考えて、活動を続けることにしました。

──周りが全員新しいメンバーになることに対して、不安はありませんでしたか?

双葉 不安はめちゃくちゃありました。私、旧体制のときは周りに甘えるタイプで、引っ張っていくようなポジションじゃなかったんですよ。新体制では誰にも甘えられないし、「大丈夫かな」と思う部分はあったんですけど、覚悟を決めてがんばっていたら、スタッフさんから「変わりすぎ」と言われるくらい自分を変えることができました(笑)。

──一方、新メンバーの皆さんはどういう思いがあってキラフォレに加入したんでしょう? 以前からアイドル活動の経験がある方ばかりですよね。

桐下愛未

桐下愛未 私は前のグループで6年近く活動していたんですけど、卒業したあともみんなの元気の源でありたいという思いはずっとあって。去年まで普通に会社員として普通に仕事をしていて、アイドルとして3年くらいのブランクがあったんですが、そういう思いから再出発することを決めました。

双葉 愛未ちゃんはブランクがあるにも関わらず、めちゃくちゃがんばって付いてきてくれていると思います。もともとダンスがあまり得意ではないみたいで、キラフォレの踊りは激しいから最初のレッスンでは正直心配な気持ちもあったんですけど、今はもう普通に踊れています。

桐下 メンバーの足を絶対に引っ張りたくなかったんです。前のグループは大人数だったので慣れないこともありますが、この7人の中で浮いたり、みんなに迷惑かけたりしないようにがんばっています。

穂村ゆうか

穂村ゆうか 私は前にいたグループが解散してしまったんですけど、まだ自分としてはアイドルとしての活動をやりきっていないと感じていて。もともとアイドルが好きで、私自身たくさん元気をもらってきたので、自分もそういうアイドルになってみんなの生きる糧になりたいと思っているんです。キラフォレでもそう思いながら活動しています。

白瀬乃愛 ゆうかは一般的なアイドル像に一番近い存在だと思います。

双葉 自分のキャラクターをしっかり理解して動いていて、かわいらしい見た目に反して、実は一番大人なんじゃないかと思います。意識が高いですね。

穂村 そうかな(笑)。アイドルに抱いている理想が高くて、それに対する憧れの気持ちが出ているんだと思います。

国民的グループからキラフォレに来た理由

達家真姫宝

達家真姫宝 私は前にいたグループで7年くらい活動していたんですけど、コロナ禍になってから仕事が減ってしまって、ステージに立つこともなくなってしまったんです。私は歌って踊ることが好きだし、ここに残り続けてもステージに立てるわけでもないし……と卒業を考えるようになって。ちょうどそのときにキラフォレが新体制になって新メンバーを募集すると聞いて、心を決めました。

──達家さんも大人数、しかも国民的なグループの一員だったわけですが、今は7人組のキラフォレでセンターを務めています。その環境の差に戸惑うことはなかったですか?

達家 前のグループではいつも16人くらいでステージに立っていたんですが、こういう少人数でパフォーマンスをすることにも憧れていたので、今は純粋に楽しく活動できています。

双葉 まきちゃんは個人の仕事も含め、キラフォレのメンバーの中で一番忙しいし、1月からレッスンでほぼ休みがない状況だったんですけど、疲れやしんどい気持ちを全然顔に出さないんですよ。そういうところをホントに尊敬しています。

達家 私、全然疲れない体質なんですよ(笑)。朝起きるときに眠いなと思うことはあるんですけど、体力はめっちゃあって、自分でもびっくりします。

穂村 元気が有り余ってるよね。

双葉 それに、誰よりもポジティブです。私は真逆で、すごくネガティブなので一緒にいて楽しいですね。

──センターとしてグループ全体にいい影響を与えているんですね。続いて、白瀬さんはもともとキラフォレと同じ事務所の綺星★フィオレナード、通称スタフィオで活動していました。

白瀬乃愛

白瀬 はい。スタフィオで1年間くらい活動していたんですけど、キラフォレが新体制に移行するタイミングで、スタフィオのほうもメンバーが卒業する、今後グループがどうなるかという節目を迎えたんです。そんな中、キラフォレへの移籍の話をいただいて、すごく悩んだんですが、もっと上のレベルのステージに立ちたいという気持ちがあって……キラフォレに入ることで自分の成長につなげたい、自分が入ることでグループにいい影響を与えたいという思いから加入を決断しました。移籍することに対するファンの方の反応が気にはなりましたが、ネガティブな声も吹き飛ばすくらいキラフォレで輝いていきたいという気持ちが強いです。

──1月23日の結成3周年記念ワンマンライブでスタフィオを卒業するまでは、両グループの活動を兼任していたんですよね。

白瀬 そのライブの次の日にキラフォレの新体制お披露目ツアーの名古屋公演があって、両方気持ちを入れてがんばりたいと思いつつ、その切り替えがうまくいかないときもありました。メンバーに迷惑かけてないかなと不安になったんですけど、みんな優しくて、レッスンに参加できない日もあっても丁寧に教えてくれるし、周りに支えられて今があると思います。(頭を下げながら)本当にいつもありがとうございます。

双葉 あははは!(笑) 最初、乃愛ちゃんはマイペースでおっとりしている印象だったんですけど、1回2人きりで話す機会があって、話してみたらめちゃくちゃ熱量を持っている子だとわかりました。本人はその気持ちを自分から口に出すタイプではないので、私が代わりに発信したいくらいです(笑)。すごくキラフォレ愛がある子ですね。あと、もともと事務所の中で一番歌がうまいメンバーだと思っていたので、キラフォレに入ってくれて心強いです。

最年少のムードメーカー

──続いて、神谷さんは以前双葉さんも在籍していたグループで去年まで活動していたんですよね。

神谷美玲

神谷美玲 私は前のグループを辞めたあと、アイドル活動は終わりにして演技の道を目指そうと考えていたんです。そんなときに凛乃ちゃんからお誘いをもらって、結果としてキラフォレに入ることになりました。私もステージに立つことが好きだし、凛乃ちゃんがすごく必要としてくれていたので、昔みたいに一緒にがんばってみようかな、私も力になれるんじゃないかなと思ったんです。

双葉 私は前のグループを1年も経たずに卒業して、キラフォレに飛び込んで来たんですよ。言い方が悪くなっちゃうんですけど、美玲ちゃんともっと一緒に活動したかったのに、その思いを捨てて逃げてしまった部分があって。それで、美玲ちゃんが卒業するタイミングで「これから何するの?」という話になって、「もうアイドルするつもりはないよ」と言われたんですが、話しているうちに「やっぱりもう1回美玲ちゃんと一緒に活動したい」という気持ちが強くなったんです。ファン思いの子なので「ファンの人たちが悲しい気持ちにならないかな」と躊躇されて、何回も誘って何回も断られたんですけど、半ば無理やり連れてきました(笑)。「大丈夫!」って

神谷 「どうにかするから!」ってね(笑)。

双葉 美玲ちゃんももともと踊りが得意なほうではなかったんですけど、前のグループでがんばっている姿をずっと見ていて、キラフォレに入ったら大きな力になってくれるという確信があったんです。実際、すごく支えてもらってますし、私が唯一甘えられるメンバーかもしれないです(笑)。

神谷 昔の自分はへろへろだったんですよ。体力もなかったし、すぐ高熱が出ちゃって。今は強く元気になりました!(笑)。

──双葉さんにとって旧知の仲でありつつ、頼れる存在なんですね。羽純さんはどうしてキラフォレへ加入することに?

羽純凜

羽純凜 私が前に活動していたグループはコロナの影響で思うように活動できなくなって、メンバー全員卒業という形で活動終了することになってしまったんです。私ももうアイドルをやるつもりはなかったんですけど、そういう理由でアイドル活動が終わってしまったことが嫌で、キラフォレで再出発することにしました……!(話し終えた途端、目から涙をあふれさせる)

一同 (拍手)

双葉 よくしゃべれました! えらい!(笑) 凜ちゃんは自分のことをしゃべってると、いつも感極まって泣いてしまうんですよ。そんな中、よくがんばって話してくれました。こんな感じなんですが、楽屋では一番明るくて面白いんです。

神谷 ムードメーカーだよね。

穂村 楽屋にいると絶対に明るい空気になるし、キラフォレにいてくれてホントによかったと思います。

羽純 ホント? やったー(笑)。

双葉 最年少なのでまだ完璧にできないこともあり、スタッフさんから注意されることも多いんですけど、言われたことを直そうとがんばってますし、よく付いてきてくれていると思います。

羽純 正直、最初は新しい環境で活動する怖さや不安もありました。でも、自分が決めたことなので、みんなの足を引っ張らないようにがんばろうと思ってます!