キングサリ インタビュー|新体制6人で見せるグループの真価 (2/3)

私たちの理想が詰まったアルバム

──新体制になったキングサリは、9月11日にミニアルバム「UTOPIA」をリリースしました。アルバムのコンセプトを教えていただけますか?

あやさ タイトルの「UTOPIA」には“私たちの理想とする世界”という意味が込められているんですけど、まさに私たちの理想が詰まったアルバムになっています。今までのキングサリになかった曲がそろっています。

日女白 衣装も今までは黒いものが多かったんですけど、今回は初めて白一色になっていて。新しい幕開けを感じます。

日女白りこ

日女白りこ

ネ兎 キングサリと言えばゴシックっぽい衣装というイメージが強かったので、こういう清楚系の真っ白な衣装を着ると印象がガラッと変わっていいですね。衣装も相まって怖いグループだと思われがちなので(笑)。今回のさわやかなビジュアルで一般層ウケを狙っていきたいです。

──ここからはミニアルバムの収録曲について詳しく聞かせてください。オープニングを飾る「Pain Wall」は今までのキングサリの魅力を踏襲しているアグレッシブな楽曲です。

あやさ まるでバトルマンガのように激しい楽曲で。痛みを抱えながらも前を向いて生きていく強さを感じるので、この曲を通してファンの方の背中を押してあげられたらいいなと思います。

日女白 いろんな困難があってもその壁を壊して上に上がっていくぞという決意表明の曲であり、自分たちにとっての応援歌にもなっています。

栗原 「今の6人で進んでいくぞ」という決意が表れているし、今までのキングサリのストーリーとも相まってすごく大切な楽曲になりました。

──2曲目「チッタカタッタ」はとても繊細な印象の楽曲で、キングサリのまた違った表情が垣間見えますね。

ネ兎 歌い出しのりこちゃんの歌声が曲に合っていて、入りからグッと引き込まれますね。

日女白 この曲が届いたときに今の6人っぽいなとなんとなく思って。楽曲としては“祈り”が大きなテーマとしてあって、多くの人を包み込んで救済していくということを歌った温かい楽曲です。

神崎 「Pain Wall」と対照的と言える神秘的な楽曲で、「UTOPIA」というミニアルバムのタイトルやコンセプトにも合っていると思います。

日女白 ハモリのパートがたくさんあるので注目してほしいですね。

ネ兎 りこちゃんは特にハモリが多いよね。

神崎 しかもすごくキーが高いんですよ。ライブで披露するときは絶対に音を外さないようにがんばります!

ネ兎 任せました!

自由にライブを楽しめるようになった

──3曲目の「BLOODY BLOODY」についてはどうでしょう?

あやさ もう大好きです……! チームキングサリとしてずっと曲を提供してくださってきた作曲家さんではなく、この曲は新しい作家さんにお願いしたんです。ファンの方を誘惑するような振付があったり、カッコよくて大人っぽいキングサリを見られる曲だと思います。踊っていてすごく楽しいです。

栗原 歌詞に“妖艶ないい女感”が漂っていますね。

ネ兎 これも今までにない曲調ではありますけど、キングサリらしい“強者感”を感じられるし、レベルアップした姿を見せられるんじゃないかなと思います。

村咲 この曲では私が振付を担当したんですけど、今まで自分が作ってきた振りとはまったく違うものになりました。これまではファンの皆さんと盛り上がる、誰でも真似できる振付を考えることが多かったのですが、「BLOODY BLOODY」は妖艶で大人なキングサリとして“魅せる”曲だと思いましたし、作曲家さんがこの曲で描きたいものに少しでも近付けられるように、“圧倒的な勝者感”のキングサリの魅力をお届けできればなって。

村咲ちい

村咲ちい

──続いて「さまサマ☆SUMMER PARTY」はキングサリには珍しい、タオルを振り回すサマーチューンです。

ネ兎 これはもうホントに楽しい! 「タオル曲が欲しい」と去年の夏からずっとスタッフさんに言ってたんですよ。なので満を持してタオル曲を発表できました。

村咲 「さまサマ」も私が振付を担当したんですけど、夏の野外フェスをイメージしながら振りを作りました。実際、今年の夏をこの曲と過ごしてきて、めちゃくちゃ盛り上がる最高な曲に育ったと思います。

栗原 私たち自身もファンのみんなも楽しめる“ライブ感”のある楽曲ですね。

あやさ ライブ中、とにかくめっちゃ飛ぶし回るんですよ。視覚的にも楽しいと思いますし、サウンドがすごく弾んでるので……とにかく楽しいです!

神崎 たぶん、キングサリの曲の中で一番自由度が高いですよね。ステージでどうパフォーマンスするかも自由だし、ファンの方がフロアでどう楽しむかも自由。テンションが上がって、ステージを飛び出して客席に行くこともあったりして(笑)。

神崎零

神崎零

──キングサリがさわやかにタオルを振り回す姿にギャップを感じるのですが、ファンはついてこれていますか?

栗原 順応するのがかなり早かったです。キングサリのお客さんは柔軟性高いからもうなんでもやっちゃいますよ(笑)。初めてライブを観る人も手を上げてくれたりして。

ネ兎 アイドルのお客さんはグッズのタオルを何かしら持ってるし、誰でも参加できちゃうのがいいよね。

栗原 間違いない。タオルでも拳でもなんでもいいし(笑)。

ネ兎 キングサリは真面目なメンバーが多いから、カチッとパフォーマンスを見せなきゃいけないという意識が強かったんですけど、この曲をきっかけにより自由にライブを楽しめるようになりました。