いろはにほへっとあやふぶみ「可惜夜歌集」特集｜ホロライブ所属“和”のイメージを持つ3人組の歩みを紐解く

ホロライブ所属のVTuberで構成されるユニット・いろはにほへっとあやふぶみの1st EP「可惜夜歌集」（あたらよかしゅう）が7月27日に配信リリースされる。

“和”のイメージを共通点としたメンバーの白上フブキ、百鬼あやめ、大神ミオの3人からなるユニット・いろはにほへっとあやふぶみ。初のEP「可惜夜歌集」には須田景凪が手がけた新曲「正体」を含む全5曲が収録され、3人ならではの和の世界観が堪能できる1作に仕上がっている。

音楽ナタリーでは本作のリリースを記念して、いろはにほへっとあやふぶみの誕生からこれまでの歩みやメンバーのプロフィールを紹介する。

文 / 丸本大輔

メンバー3人の共通点は“和”

国内外で人気を集めているVTuberグループ・ホロライブ。多くの個性豊かなメンバーが所属しており、YouTubeでの生配信や動画の投稿などを中心に幅広く活動している。歌の得意なメンバーも多く、大半のメンバーがオリジナル曲を発表。各種ストリーミングチャートでも存在感を発揮している。

そんな中、ユニット曲を軸にしたアイドル活動プロジェクトとして始動したのが「hololive IDOL PROJECT」だ。2020年12月からは、さまざまな組み合わせのメンバーによるユニットのオリジナル楽曲が9週連続でリリースされた。このリリース企画の第2弾として、「和」のイメージという共通点を持つホロライブ1期生の白上フブキ、2期生の百鬼あやめ、ホロライブゲーマーズの大神ミオの3人が参加した和テイストのロックナンバー「百花繚乱花吹雪」が発表された。

仲良し3人組による楽曲はホロライブファンからの人気も高く、2022年元日には、3人の名前の一部、あやめの「あや」、フブキの「ふぶ」、ミオの「み」にちなみ、「いろはにほへっとあやふぶみ」と名付けたグループの結成を発表。同時に1stシングル「おにけもだんす」を配信リリースした。その後も同年4月に2ndシングル「鬼灯日和」、6月に3rdシングル「恋情詩歌」と、コンスタントに楽曲をリリースしている。そして、7月にはリアルとバーチャルのアーティストが競演したライブイベント「xR ARTISTS SUPER FES 2022」に出演。「おにけもだんす」と「百花繚乱花吹雪」に加え、新曲「椿」を初披露し、アイドルプロジェクト発のグループらしく、歌声とキレのあるダンスで視聴者を魅了した。

自発的なアクションを起こして夢を実現していきたい

その後、新曲リリースなどの目立った活動は途絶え、2022年12月7日に配信された大神ミオの活動4周年記念ライブで「鬼灯日和」を披露して以降は、いろはにほへっとあやふぶみとしてのパフォーマンスが披露されることもなかった。ところが、2023年5月7日に突如、大神ミオのYouTubeチャンネルで3人が集まり、「【オフコラボ】これからどうなる？！いろはにほへっと作戦会議！」と題した動画を配信。冒頭で冗談っぽく、いろはにほへっとあやふぶみが解散してないことをファンに報告しつつ、新曲リリースやライブ開催などの目標を語り合う。今後はプロジェクト側の主導による活動だけでなく、仲のいい3人が自発的なアクションも起こすことで、グループとしてさまざまな夢を実現していきたいと、今後の活動方針を表明した。

そして、新生いろはにほへっとあやふぶみ、最初の特大ニュースとして発表されたのが、1st EP「可惜夜歌集」のリリースだ。EPにはシングルとしてリリースされていなかった「椿」、日本テレビで2023年3月まで放送されたVTuberのバラエティ番組「プロジェクトV」の企画の一環として制作された、ボカロPのバルーンこと須田景凪による書き下ろし楽曲「正体」などの5曲を収録。3人の魅力である和テイストの世界観が堪能できるほか、名曲「シャルル」を生み出した須田による「正体」では、疾走感のあるサウンドやキャッチーなメロディを乗りこなす、いろはにほへっとあやふぶみの新たな一面を覗くことができる。

1st EP「可惜夜歌集」のCD。

このEPは7月27日に配信リリースされ、特設ストアとBOOTHではCDとグッズの受注販売を8月15日23:59まで受付中。YouTubeでは「恋情詩歌」のミュージックビデオが公開された。またいろはにほへっとあやふぶみは日本テレビで7月27日24:59から放送される音楽番組「MUSIC VERSE」にゲスト出演し、「正体」のパフォーマンスとレコーディングにまつわるトークを行う。番組では、「正体」のMVの一部もオンエアされる。