ICExの化けの皮がはがれるかも

──「Da-Da-Da」の振付についても教えてください。

山本　「これ、マイク持って歌いながら踊れるのかな」と不安になるくらい、個人的には過去イチ難しいと思っているダンスなんですが、その分とにかくカッコいい。BE:FIRSTさんやKing & Princeさん、超特急さんともお仕事をしているKAITAさんに振りを付けていただけて。難易度は高いけどすごくテンションが上がったし、「カッコいいICEx」をダンスでCOOLerのみんなを魅せられるんじゃないかと思っています。ダンスブレイクでは僕がセンターで踊らせてもらっているのもあって、自分が先陣を切って「かますぞ！」っていうバイブスでがんばりました。

──KAITAさんとの制作はいかがでしたか？

竹野　楽しかったですね。KAITAさん、いっぱい声をかけてすごくテンションを上げてくれて。

中村　ミュージックビデオの撮影のときも「いくぞいくぞ！」って気合いを入れてくれて、すごく楽しかったです。

筒井　ガツガツした曲調なので、それに合わせて振付もすごく細かく、激しくなっています。今までのICExの曲の中でも、メンバーみんながトップクラスに苦戦したんちゃうかな。すごく難しかったですが、踊れるようになるととても楽しいです。MV内のダンス映像を観ても映像映えする振付だと感じましたし、早く皆さんの前でパフォーマンスしたいですね。

──ICExって本当に踊れるメンバーが集まってますよね。「実はすごく踊れるけど、かわいい系の曲で素顔を隠してる」という側面もあると思うんです。

竹野　ありがとうございます、そうなんですよ……！

八神　お前（笑）。

──それで言うと、この曲ではガッツリ踊るICExが見られるってことですね。

山本　前面に出せるね。

筒井　化けの皮がはがれるんじゃないでしょうか。

竹野　本性を見せちゃおっかなあ……！

──MVについても聞かせてください。まだ完成前（取材は10月下旬に実施）とのことですが……。

志賀　これまではどアップで歌うリップシンクのシーンや、演技を取り入れていたんですが、今回はそういう演出が少なくて。カメラワークを駆使して、ダンスパートはいろんなアングルから撮影しています。撮影してくださった方もKAITAさんのお知り合いのte2ta（テッタ）さんで、さまざまなアーティストの映像を手がけている方なんですよ。僕たちも完成がすごく楽しみで、早く観たいです。

八神　MV撮影ってそもそも長丁場になりがちですけど、今回は過去のMVと比べても踊る量が多かったので、撮影前は正直不安でした。だけど、全員が最後まで楽しんでいて、最後まで元気でしたね。楽しいのが大きかったのかな。気持ちが乗ってる感じがあって。

──素晴らしいですね。朝から夜までずっと踊りっぱなしだったんでしょうか？

阿久根　踊りっぱなしでした。今まで「1曲全部踊る」というやり方でMVを撮ったことがなかったので、完成した映像がすごく気になってます。志賀李玖がガラスを割るようなシーンだとか、メンバー個人個人の見どころもたくさんあるんですよ。

志賀　実はあれ、ガラスじゃなくてアクリル板なんです。アクリル板の上に乗って、踏みつける様子を下からカメラで撮られていました。3回思いっきり踏みつけたけど結局割れなかったですね。

筒井　割れたら危ないから（笑）。「踏みつけられ視点」が楽しめるんだね。

志賀　そこからラストのサビに続くんです。いやー、どう仕上がってるのか楽しみですね。

「八神短髪」？ ICExの2025年3大ニュース

──2025年を振り返るとどんな1年でしたか？

志賀　今年1年は本当にあっという間でした。7月にあったイベント「ICEx Fight!!」のときには4人ずつに分かれて2グループでバトルしたんですが、そのときにライブの演出やYouTubeの企画をイチからすべて自分たちで考えたりもして。それが初めての経験ばかりですごく成長できたと思っています。 今年も「エビライ」に参加していろいろな刺激を受けましたし、「BOKUNCHI」でツアーもして、大きなライブも決まって……まだ1年が終わるまでもう少しありますけど、本当にあっという間で、充実した日々でした。

──そんなICExの2025年を振り返って、「3大ニュース」を挙げるとすると何が思い浮かびますか？

志賀　まず初冠番組バラエティ。去年からずっと目標として言ってたんで、決まったときはうれしかったです。

八神　あと、八神短髪……。

竹野　それ言ったら俺もだよ！ 短髪が冠番組を超えてくることないから（笑）。

八神　あ、ないか。そっか。

阿久根　みんなでごはん行ったやつは？ 8人での焼肉。

山本　「ROUTE-8」東京追加公演の前日のリハ終わりに行ったんです。次の日が3月31日で2周年だし、せっかく8人でいるなら今からごはん行かない？って声をかけて。

千田　お店に着くまでも波乱万丈でしたよ。竹野世梛に任せたらなかなか到着できなくて（笑）。

竹野　違うんですよ！ あれはネットの検索結果が悪くて。

中村　しかも予約したお店がめちゃくちゃ高級店で、みんな焦った。

志賀　結局違うお店に変更して、そこで食べ放題のコースかなと思ってたら一品一品のコースで。みんなが次々追加で注文してたら財布がもう……。

山本　来年は値段とか気にせず、焼肉を8人で食べたい。

志賀・中村・阿久根・千田・筒井・竹野・八神　ごちそうさまです！

八神　その見た目でその感じ？ 惚れるわ～！

山本　なんで俺が払うことになってん？ 8人で割り勘だわ！

──そのごはん会ではどんな話をしたんですか？

阿久根　なんだかんだ仕事の話ばかりしましたね。

竹野　「明日はライブか、早いね！」から始まって。

志賀　そこから何人かはそのままサウナに行きました。

筒井　あのサウナよかったねえ。

竹野　外も涼しかったからさ、ととのうには最適だった。

──「8人全員でのごはん会」「冠番組」が出ました。あともう1つ挙げるなら？

八神　えー、なんだろう。ないなら「八神短髪」になっちゃう……。

筒井　いや、やっぱり「ICEx Fight!!」じゃない？ 期間も長くて、3カ月くらいあったしね。

山本　実は、「ICEx Fight!!」の本番が近い時期に長い会議があったんです。

中村　お互いセトリも演出も固まった時期に合同リハをしたんですが、そこで「先輩の曲をカバーできるか」について認識のズレが発覚して、少し議論になったんですよ。

筒井　補足すると、ULYSSES（志賀、中村、筒井、山本）側はオッケーって言われてたんですよね。

山本　チームごとにスタッフさんが違ったので、認識が少し食い違っていたんですよね。ULYSSESは先輩曲カバーしようとしてたけど、IV-y（阿久根、千田、竹野、八神）は先輩曲をできないと思ってたから自分たちの曲だけを披露するつもりで……。本番直前なのもあって変更も難しい状況でしたが、お互いに1、2時間近く話し合って、最終的に双方が納得できる形でセトリを組み直しました。

筒井　その結果決まったのが、「We're ICEx!」っていう自己紹介ソングをULYSSESの4人だけでやること。これがすごく楽しかった。

志賀　結果オーライって感じだったよね。

山本　「ICEx Fight!!」はいろんなドラマがありました。

先輩たちはめちゃくちゃデカい

──ちなみに、メンバー内での「裏重大ニュース」を挙げるとしたら？ 先ほど「八神短髪」という言葉も飛び出しましたが……。

千田　一時的に筋トレブームがきたこととか？ 「BOKUNCHI」のリハーサル期間中、広いスタジオを使って全員で筋トレをしていました。リハ終わりの最後に、僕がいつも見ている15分間の筋トレ動画を流して追い込むんです。応援係の世梛を除く7人でめちゃくちゃ筋トレして、みんなでパンプアップして帰るという（笑）。

筒井　そこからドーンと筋トレブームが来ましたね。

中村　僕はその筋トレブームが始まってからずっと、自分の家に帰ってからも5分間の動画を毎日ずっと続けました。で、「もうこれ以上はデカくならないな」っていうタイミングでジムに入りました。

山本　筋トレを継続して偉いとは思いましたけど、ハマってからちょっとめんどくさかったよ？（笑） レッスンとかリハがあるたびにタンクトップになって、鏡で自分の筋肉を見つつちょっと自慢してくるんですよ。「触って触って！」って（笑）。

一同　あはははは！

──EBiDANの中でも筋トレブームが徐々に到来してますよね。

千田　先輩たちはめちゃくちゃデカいから。

筒井　あそこまでいけるかって言われたら、ちょっと……。

山本　比べ物にならないです。レベルが違う。

──この1年間、さまざまな経験を通じてICExのチームワークがより深まったのではないかと思います。メンバー同士の関係性という面では2025年はいかがでしたか？

志賀　「ICEx Fight!!」を経て、より一層1人ひとりが自分の意見を持って発言するようになって、去年よりもチームの結束力が強まったと思います。

千田　そうですね。「ICEx Fight!!」でICExの曲を4人でやったとき、「メンバー全員がいないとつらいな」と思いました。 苦手な部分は一層得意なメンバーに聞くようになり、逆に得意な人が積極的に教えるということが自然とレッスンでも出るようになって、すごく成長したんじゃないかなと思います。

──「BOKUNCHI」の最後には、グループ結成3周年を迎える来年3月にワンマンライブ「ICEx 3rd Anniversary Concert “ICEx School”」がパシフィコ横浜で開催されることも発表になりました。

志賀　来年は僕たちにとってすごく大きなステージであるパシフィコ横浜でライブをすることになったので、それに向けてもっとレベルアップしないといけませんし、COOLerのみんなに幸せになってもらいたいです。 「ICEx Fight!!」など、今年は自分たちが演出などに携わる機会が多かったので、パシフィコでのライブもメンバー間で意見を出し合いながらよりよいものを作れたらと思います。あとは自分たちの楽曲がSNSや地上波の音楽番組などを通じてより多くの方にICExを知ってもらいたいです。