日向坂46「Am I ready?」佐々木久美×東村芽依インタビュー|準備OK? 私たちの“かわいい夏”、到来 (2/2)

今回のシングルの“ベストフレーズ”

──カップリングにはおなじみの期別曲も収録されています。一期生の楽曲「骨組みだらけの夏休み」はモータウン風のサウンドで歌詞は夏休みをテーマにしている、わかりやすくノスタルジックな曲だなという印象なのですが、この楽曲に関してはいかがですか?

東村 この曲が今回のシングルで一番好きです! さっきも「ガラス窓が汚れてる」をめっちゃ好きって言った気がするけど(笑)。私、夏曲に目がなくて。海に関する言葉が歌詞に入っている曲がなぜか大好きなんです。

東村芽依

東村芽依

──夏がお好きなんですか?

東村 夏、好きです。夏生まれ(8月23日)だからというのもあるのかな。

佐々木 私はサビの雰囲気にちょっとプリンセス プリンセスさんっぽさを感じて。バンドでやっても映えそうな曲だなと思いました。私もすごくいい曲だなと思います。野外ライブが似合いそうな曲ですよね。あと、終盤の「そんなメモリーズ」と歌うところのメロディがすっごい好きで。すっごい、一番好き。フレーズだけで言ったら、今回のシングルでここが一番好きです(笑)。

──超ピンポイントフレーズ部門での1位(笑)。

佐々木 半音上がって歌う感じがいいんですよ。ちょっと桑田佳祐さんの曲みたいで。本当に、ここのフレーズが特に好きです。

──ちなみにバンド演奏というのは、自分たちで演奏することを想像して?

佐々木 それもやってみたくて。誰がどの楽器、とかはわからないけど、いつかチャレンジしてみたいです!

佐々木久美

佐々木久美

こういう曲をきっと求めていた

──「君は逆立ちできるか?」は二期生曲ならではのトリッキーな楽曲ですね。

佐々木 二期生の曲ってクールなダンスナンバーみたいなものが多かったと思うんですけど、今回は「にゃーにゃー」という歌詞があったり、セリフも多くて。かわいい曲って意外となかったんじゃないかなと思うから、ファンの方はめっちゃうれしいと思います。皆さんもこういう曲をきっと求めていたと思うし、ライブで披露するのが楽しみですよね。

──三期生曲の「愛のひきこもり」はこれまでの食べ物をモチーフにしたフレッシュな感じともまた違う清純アイドル路線、四期生曲の「見たことない魔物」はこれもまた坂道の王道を行くさわやかな楽曲という印象を受けました。

東村 今までの三期生の曲は全部きゃぴきゃぴしていてかわいい感じだったので、こういう感じの曲は新鮮でした。4人だから歌声もすごくわかりやすいと思うので、歌割りも楽しみですね。

佐々木 四期生は、意外と毎回センターが変わっているんですよね。坂道グループは最初しばらくセンター固定になりがちですけど。センターが変わることでみんなの意識も変わっていくと思うので、そういう意味でみんなが切磋琢磨して、パフォーマンス力の向上にもつながるんじゃないかなと思っています。

──四期生、個人的な注目株はいますか?

佐々木 かほりん(藤嶌果歩)は仲良しだよね?

東村 そうだね。私のことを推しメンだと言ってくれたのがきっかけなんですけど、こちらから話しかけてみたら、それからけっこうしゃべるようになって。一緒にお出かけもしました。

左から東村芽依、佐々木久美。

左から東村芽依、佐々木久美。

本当に夏が好きなんです

──シングルリリース後、8月30日には全国ツアー「Happy Train Tour 2023」がスタートします。5都市で全10公演。ファンの皆さんの声出し応援が解禁されてのツアーはどんな公演になりそうでしょうか。

東村 そうか、去年のツアーは(声出しが)まだダメだったから。

佐々木 そうだね。これはコロナ禍になる前のツアーから思っていたことなんですけど、地方によってファンの方の“色”が違うんです。声出しが解禁されるとその“色の違い”も顕著に感じられると思うので楽しみですね。今回は去年行けなかった福岡や仙台にも行けるので、皆さんと存分に楽しみたいなと思います。

東村 私はすごくうれしいです。ツアーは秋にスタートすることが多いけど、夏に始まるのはすごくうれしい。とっても楽しみです。

──そんなに夏が好きなんですね(笑)。

東村 本当に夏が好きなんです(笑)。「W-KEYAKI FES.」(夏の恒例イベントとなっていた櫻坂46と日向坂46の合同ライブ)がなくなっちゃったのは少し悲しいんですけど。

──内容的にはどんなライブになるんでしょうね。

佐々木 「ひな誕祭」や「ひなくり」は誕生日やクリスマスといったわかりやすいテーマがあるので、王道のライブという感じなんですよ。だけど、ツアーだけは唯一、ゼロからテーマを作り出せるライブで。ツアーで新たに挑戦することも多いですし、それこそ去年のツアーはいろんな試みをしたりしたので、今年も新しいことに挑戦できる楽しみがありますね。

左から東村芽依、佐々木久美。

左から東村芽依、佐々木久美。

「1列目、メンバー誰々!」「フォー!」みたいな感じで

──「Am I ready?」は日向坂46にとって通算10枚目のシングルとなります。日向坂46はシングルが出るたびにカップリング曲も多数用意されるので、シングル10枚とはいえオリジナル曲は着々と増えていて、間違っていなければ今作で7曲増えて合計76曲になっているはずです。そのレパートリーの中でお二人が特別思い入れのある曲を1つ挙げるとしたら、どの曲になりますか?

佐々木 なんだろう、難しいなあ……。日向坂の曲ですよね?

──ひらがなけやき(けやき坂46)時代の曲でもいいですよ。

佐々木 1つ挙げるなら、私は「My god」かなと思います。一期生の曲で「ドレミソラシド」のカップリングに入っているんですけど、センターを初めてやらせていただいた曲なので、思い入れはみんなよりもあるかなと思いますね。披露できるとうれしい気持ちになります。

東村 どうしよっかな……久美と同じ感じになってしまうんですけど、私は一期生曲で初めてセンターをやらせてもらった「どうする?どうする?どうする?」(「君しか勝たん」収録)という曲です。

左から東村芽依、佐々木久美。

左から東村芽依、佐々木久美。

──センター曲となると、やはり特別な思いが入るんですね。そういえば1つ聞きたかったことがありまして。表題曲のフォーメーション発表はレギュラー番組「日向坂で会いましょう」(テレビ東京系)で行われるのが恒例で、ファンにとってはシングル発売タイミングでの楽しみの1つになっていますが、一方で皆さんは、あの発表に対して、どういった心持ちで接しているんでしょう?

佐々木 メンバーによると思うんですけど、私はファンの皆さんが思っているよりかは気楽……と言ったらあれですけど、あまりドキドキはしていなくて、「ほう……」みたいな感じかもしれないです(笑)。そんなに自分の立ち位置をそんなに重視していないタイプなので。

東村 私はいつも緊張してしまいます。フォーメーション発表に限らず、みんなが集まって何かを発表される、あの空間の雰囲気に緊張してしまうタイプで。毎回ドキドキしています。

佐々木 もっとハッピーにやりたいよね。

東村 そう。いつもメンバー間でそうやって話しているんですけど。無音で黙々と発表されるから緊張感があるんですよ。

佐々木 陽気なBGMをかけて、「1列目……メンバー誰々!」「フォー!!」みたいな感じでやりたいです(笑)。

──パーティ感覚で(笑)。

佐々木 イエーイ!みたいな、そういうBGMが欲しいです!

ツアー情報

日向坂46「Happy Train Tour 2023」

  • 2023年8月30日(水)大阪府 大阪城ホール
  • 2023年8月31日(木)大阪府 大阪城ホール
  • 2023年9月12日(火)神奈川県 横浜アリーナ
  • 2023年9月13日(水)神奈川県 横浜アリーナ
  • 2023年9月23日(土・祝)愛知県 日本ガイシホール
  • 2023年9月24日(日)愛知県 日本ガイシホール
  • 2023年10月6日(金)宮城県 セキスイハイムスーパーアリーナ
  • 2023年10月7日(土)宮城県 セキスイハイムスーパーアリーナ
  • 2023年10月14日(土)福岡県 マリンメッセ福岡 A館
  • 2023年10月15日(日)福岡県 マリンメッセ福岡 A館

プロフィール

日向坂46(ヒナタザカフォーティーシックス)

2015年に秋元康プロデュースによる欅坂46のアンダーグループ・けやき坂46として、長濱ねるを中心とするメンバー12人で活動開始。2018年6月に、けやき坂46名義で1stアルバム「走り出す瞬間」を発売。2018年に三期生が加入し、2019年2月には、けやき坂46から日向坂46へグループ名を改名した。同年3月に1stシングル「キュン」を発表し、この曲で年末の「NHK紅白歌合戦」に初出場。以降コンスタントに作品をリリースし、2022年3月にはグループ結成時からの目標であった東京・東京ドームでのワンマンライブ「3周年記念 MEMORIAL LIVE~3回目のひな誕祭~」を成功させた。2023年7月に通算10枚目となるシングル「Am I ready?」をリリース。

※特集公開時、アーティスト名に誤りがありました。訂正してお詫びします。

2023年8月2日更新