「自分が選んだ今が最高」強いメッセージ性を持った新曲

──今はアリーナツアーの準備は、どのくらい進んでいる段階でしょうか？（※取材は1月中旬に実施）

SHOKICHI　やっとセットリストが決まったところです。ここからアレンジを決めていくんですが、それが最強に大変なので……ここから長い旅が始まりますね（笑）。

──SHOKICHIさんの肩にかかっていますね。公演全体のテーマは見えていますか？

SHOKICHI　前回は「別れ」を題材にして、人間の儚さ、時間の儚さを描いたんですが、今回のツアーでは「強さ」をお見せできたらと思っています。「THE FAR EAST COWBOYZ」というタイトルからも強いエネルギーを感じますよね。そしてツアーのテーマにもなる新曲として、「We are the best」をリリースします。人生の中にはいくつもの分岐点があって、誰しも過去を振り返って「あのときの選択は正解だったのか。あちらを選んでいたらどうなっていたのかな」と考えることがあると思うんですが、「自分が選んだ今が絶対に最高なんだ。最高に向かって自信を持って進んでいくんだ」という強いメッセージを全面に出せればなと。サウンド面も武骨で、パワーコードをふんだんに使った強いサウンドアレンジにしていきたいと、現時点では思い描いています。

──ツアーのために新曲を用意したんですね。

SHOKICHI　「We are the best」を表題曲としたEPをリリースします。ここ最近はライブの中で新曲が少なかったので、ファンの皆さんにも喜んでもらえるんじゃないかな。「これが必ずハッピーにつながっている道なんだ」とみんなが感じて、笑顔で帰ってもらえるライブにしたいです。

AKIRA　本当に何が起こるかわからない時代だし、限られた人生ですが、その中でどんなことがあっても自分の選択がベストだと思えるような歩み方ができたら素敵だと思います。自分自身も奮い立たせられるテーマであり、来てくれた皆さんが勇気付けられて、次の日から自分の人生を歩んでいけるようなライブにしたいですね。

EXILE NESMITH

新人よりも踊っているんじゃないか

──前々回のツアー「EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2017-2018 "ROUTE 6・6"」ではステージに車が登場したり、大人数のダンサーを引き連れて踊ったりと、ド派手な演出が次々に繰り広げられました。今回も同じくアリーナツアーということで、見応えのある演出が用意されるのでしょうか。

SHOKICHI　今回は前々回のような視覚的な演出というよりは、サウンド面やダンスで強く語りかける……僕らの生き様からみんなの心に刺すようなエンタテインメントの魅せ方をしたいですね。もちろん特効なども使うと思うんですけど、ずっと心に残るメッセージ性を内包させて、みんなで考えられるようなライブにしたいという思いが一番強いです。

AKIRA　ファンの皆さんの期待に応えるため、王道なアプローチももちろん大事だと思いますし、これまでやったことのない演出にもトライしたい。メンバー1人ひとりが新しい面をお届けしつつ、ちょっとファニーというか、くだけたところも見せていきたいですね。ダンスパフォーマンス面でもいろんなことに挑戦したいですし、ここから作り上げていくのが楽しみです。

──積み上げてきたスキルやキャリアがEXILE THE SECONDの大きな魅力ですが、まだまだ新しいパフォーマンスに挑戦したいというお言葉は頼もしいです。

AKIRA　この間、TETSUYAと（橘）ケンチとリハーサルをしていたら、ちょうど通りかかったTAKAHIROに隠し撮りをされまして。それをTAKAHIROがInstagramのストーリーズに載せていたんですけど、「新人よりも新人」みたいなことを書いていましたね。新人よりも踊っているんじゃないか、と（笑）。練習がすべてではないですけど、積み重ねたものは裏切らないですから、リハーサルやトレーニングは濃いものにしたいと常に思っています。音楽とダンスが好きだという情熱があるうちは、新しいものが生み出せるんじゃないかな。

EXILE TETSUYA

──EXILE THE SECONDではボーカルのお二人もダンスに参加する比率が高い印象があるのですが、SHOKICHIさんはライブの音楽面を担いつつ、ダンスの練習にも力を入れていらっしゃるんですか？

SHOKICHI　踊る量は年々少なくなってきているとは思います。その分、魅せ方の幅を広げたくて。楽器も含め、今後は総合的な音楽エンタテインメントを見せていきたいですね。

──ちなみに、前々回のアリーナツアーではメンバーの鍛え抜かれた肉体が惜しみなく披露されていましたが、昨年のホールツアーではビシッとしたスーツスタイルで隠されていましたよね。今回も見せない方向で行くのか、それともまた披露されるのか、気になる方も多いと思いますが……。

SHOKICHI　ボディは求められるのかどうか……どっちなんですかね。探っていって決めたいです（笑）。そういう点も含め、僕たちがどこまでいけるのかが、大げさにいうとLDHの中では前人未踏なゾーンに入ってきているんですよね。特に最年長のケンチさんは、LDHの過去のパフォーマーの中でどこまで最年長記録を伸ばせるかという。僕たちは経験値は高いですが、そういう面では未知なるゾーンもあるんです。冒険心を持ちながら突き進んでいくのが、今後のEXILE THE SECONDなんじゃないかなと思います。

橘ケンチ

──ありがとうございます。では最後に、ツアーに向けての意気込みと、楽しみにされている方々へのメッセージをお願いします。

SHOKICHI　来てくれた皆さんに必ず笑顔で帰ってもらえるようなライブを作りたいと思っています。5人で力を合わせてがんばるので、楽しみにしていてください！

AKIRA　いつも応援してくださってありがとうございます。ひさしぶりのアリーナツアーですが、会場の大きさやスケールを活かした新たなEXILE THE SECONDのエンタテインメントをぜひ楽しみにしていただけたらうれしいです。何より、ファンの皆さんに僕たちの熱量や思いが届くようなエンタテインメントをお届けできればと思います。とにかく来てくださった皆さんが次の日からまた元気に自分の人生を歩んでいけるように、微力ながらでも背中を押せるような、人生という物語に、少しでも僕らが登場人物として参加させていただき、華を添えさせていただけるような、そんなライブにしたい。楽しみながら一緒の時間を分かち合いましょう。