えびちゅうのライブは青春のキラキラした水しぶきをずっと浴びているような感覚
──さて、普段からお互いのライブを観に行ったりする仲とのことですが、それぞれのグループの印象や記憶に残っているステージなどはありますか?
江端 私が最初に観た私立恵比寿中学さんのライブは、劇仕立てでした。曲中にセリフがあったり、MCでもそれぞれがキャラクターを演じたりしていて。1本のお芝居を見ているようですごく楽しかったのを覚えています。終始歌って踊るJuice=Juiceのライブとはまた違う魅力があるな、って。3月のさいたまスーパーアリーナ公演(2025年)も激アツでした。ライブを観てここまで気持ちが高ぶったのは初めてかも。皆さんの生の歌声が直接心に伝わってきて、私はずっとペンライトを振りながら熱くなっていました。
段原 私が観たえびちゅうさんのライブも、途中で学校の机が出てきて劇が始まって、そこから楽曲へ移る流れが素敵でした。「私立恵比寿中学」というグループ名だけあって青春感あふれる楽曲も多いですし、ライブはまるで青春のキラキラした水しぶきをずっと浴びているような感覚でした。Juice=Juiceはどちらかというと大人っぽい楽曲が多いので、えびちゅうさんの眩しさを見ていると、自分たちには出せない魅力を持ったグループだなと感じます。まとっている雰囲気がかわいすぎて、もう「最高!」って感じです。
Juice=Juiceは女の子の憧れ、グループの体制の変化にも近いものを感じます
安本 うれしい! 先ほども言った通りJuice=Juiceさんは私の憧れですし、同世代の女の子たちが憧れるような存在だと思うんです。ライブに伺うと同い年くらいの女の子のファンが多くて、「きっとみんなも私と同じ気持ちで来ているんだろうな」って。えびちゅうのライブはいろんな演出を挟むんですけど、Juice=Juiceさんは曲に対する表現力や爆発力がすごいから、歌ってくれるだけで、もうそれだけでいいんです。「ステージに立ってさえいればすべてが成り立つ」みたいな存在感が本当に強い。そして、「その強さはきっと日々のレッスンなどいろんな積み重ねがあってできているんだろうな……」なんて想像をして、いつもライブを観るたびに最後は泣いています。
段原・江端 ええー!
安本 新メンバーが入ったり卒業があったり、グループの体制の変化も近いものを感じています。だからこそ節々でJuice=Juiceのみんなの気持ちをいっぱい想像しちゃって、同じチームのような感覚で胸が苦しくなることもあるくらい。Juice=Juiceさんの姿にはいつもキュンキュンしています。
段原 まさか、そこまで届いているなんて……。
江端 めちゃくちゃうれしいです!
小久保 私は、いわゆる王道アイドルのライブを初めて観に行ったのがJuice=Juiceさんでした。まず、全員歌がめちゃくちゃ上手なことに驚いたんですけど、それに加えて全員顔がいい! だからもう、歌とビジュアルで殴られているような感じでしたね(笑)。「カッコいいな」と思いながら観ていたら、今度はバイオリンを弾く方(有澤一華)が出てきて!
段原 あはは! 初めて観たら驚くよね。
小久保 ライブでバイオリンを弾くというのが私にとってはとんでもない衝撃でした。Juice=Juiceさんのライブを観たあとは、いつも「自分も早くライブがしたい!」という気持ちになります。
安本 Juice=Juiceさんのライブに行った翌日のレッスンでは、柚乃の気合いがすごかった(笑)。きっとお友達の妃咲ちゃんからも影響を受けたはずだし、その意味でも素敵なライブを観させていただいたんだなと実感しました。
江端 それは私たちも同じです。私立恵比寿中学さんのライブを観ると、自分も早くライブがしたくなります。今お話を聞いていて、共感の嵐です。
お互いのグループの好きな楽曲は
──では、お互いのグループの好きな楽曲を挙げるとしたら?
段原 私は「HOT UP!!!」がすごく好きです。サビで向かい合ってハモっている姿をライブで観て、私、ブチ上がっちゃって!(笑) ファンの人たちと同じ気持ちで大盛り上がりしました。
江端 私は「放課後ゲタ箱ロッケンロールMX」です。初めて聴いたときのインパクトが強すぎて。面白いし楽しいし、この曲のパフォーマンスを観ると「やっぱりライブっていいな」という気持ちになります。
安本 私は「Fiesta! Fiesta!」ですね。瑠々ちゃんがグループに加入してきたときの衝撃が、今もずっと忘れられません! あと、この曲ってとても難しいし体力も使うと思うんですけど、新メンバーのみんなが食らいついていこうとする姿にも毎回注目しています。1年、2年経って成長の過程を見ると、「わあ、こんなに歌えるようになったんだね!」とうれしくなります(笑)。
小久保 私が大好きなのは「プライド・ブライト」。ちょうどリリースされたばかりの頃に妃咲と一緒にカラオケに行ったら歌ってくれたんです。そこで「カッコいい曲だ!」と思って、実際にライブに行ったときもパフォーマンスを観ることができて、うれしかったのを覚えています。
──江端さんと小久保さんは一緒にカラオケに行って、自分のグループの曲を歌うんですね?
江端 2人で一緒に歌ったりしますね。えびちゅうさんの「禁断のカルマ」とか(笑)。
2組に共通しているのはライブに対する熱血さとか体育会系なところ
──お話を聞いていると、グループとしてお互いに共感できる部分が多いんですね。
段原 そうですね。先ほど安本さんがおっしゃった通り、卒業と加入を繰り返すところも似ていますし、加入時期や人数も同じくらいなことが多くて。だから私立恵比寿中学さんに新たに加入した子たちを見ていると、うちに同時期に入った子と重ね合わせてしまいますね。「今は迷いがある時期だよなあ」と想像したり、それでも一生懸命がんばっている姿を見て「ここを乗り越えたら次に行けるよ!」と後押ししたくなっちゃいます(笑)。
江端 私立恵比寿中学さんとJuice=Juiceは、ライブに懸ける思いの強さも似ていると思います。えびちゅうさんって、ライブ前にいつも筋トレをされているんですよね? そういうストイックな部分も似ているなと思いました。
安本 子供の頃から「準備は大事だよ」と言われてきたので、それを守って筋トレはしっかりやっています。確かに、ライブに対する熱血ぶりとか、体育会系なところは通ずるものがありますよね。でも、えびちゅうは1日1公演だけど、ハロー!プロジェクトの皆さんは1日に何公演もされるじゃないですか。そこはすごいと思います。しかもこんなヒールの高い靴を履いてパワフルに踊っているんだから、本当にすごいです!
小久保 あと、ライブで盛り上がれるカッコいい曲が多いのも似ていると思います。どちらもライブで火が出そうな曲が多い。だから、今回のツーマンでは全部カッコいい曲にして、ずっと炎を上げ続けるのもいいかも(笑)。
段原 ファンの人、熱くて大変だよ(笑)。
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「計算なのか? ナチュラルなのか?」