ナタリー PowerPush - DOLL$BOXX

実力派ガールズバンドが誕生するまで

DOLL$BOXX(ドールズボックス)の1stアルバム「DOLLS APARTMENT」がリリースされた。このバンドは個性的なパフォーマンスと卓越した演奏テクニックで注目を集める女性バンドGacharic Spinと、唯一無二の存在感を放つヘヴィメタルバンドLIGHT BRINGERのボーカルFukiの邂逅をきっかけに誕生したロックバンド。アルバムではメンバー5人の魅力が散りばめられた、キャッチーで親しみやすい楽曲をたっぷり楽しむことができる。

アルバム完成直後に行われた今回のインタビューにはメンバー全員が出席。出会いからバンド結成、アルバム制作までじっくり話を訊いた。

取材・文 / 西廣智一 インタビュー撮影 / 佐藤類

 
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出会いは名古屋での対バン

左からオレオレオナ(Key)、F チョッパーKOGA(B)、Fuki(Vo)、TOMO-ZO(G)、はな(Dr)。

──そもそも皆さんはいつ頃知り合ったんですか?

F チョッパーKOGA(B) 出会い自体は去年?

Fuki(Vo) 去年の夏頃にGacharic SpinとLIGHT BRINGERが名古屋で1回対バンしていて。初対面だったんですけど、そのときは連絡先を交換した程度で。

F チョッパーKOGA そのあとにガチャピン(Gacharic Spin)の前任ボーカルが体調を壊してツアーに参加できなくなって、サポートボーカルを探そうっていうときに「何かあれば言ってください」って最初に声をかけてくれたのがFuki。そのツアーで何本か歌ってくれたんです。

Fuki はい。

F チョッパーKOGA(B)

F チョッパーKOGA でも最初はステージ上のFukiしか観てなかったんで、なんて言うんですかね、仲良くなれるようなキャラじゃないというか。

一同 あははははは(笑)。

はな(Dr) クールな感じというか。

F チョッパーKOGA うん。だからそうやって声をかけてもらえるなんて思ってなかったので、いろいろしゃべってからリハに入ってみると「全然違うじゃん!」って気付いて(笑)。そういう感じでツアーの何本かに参加してもらったんですけど、いろいろ意気投合して「また何か違う形でやれたらいいね」っていう話から、DOLL$BOXXというバンドが生まれたんです。

Fukiは「声がすごい武器になる人」

──FukiさんはGacharic Spinのライブを観たときの印象って覚えてますか?

Fuki 名前は対バンする前から知ってたんですけど、当時はギャルバンってことしか知らなくて。対バンが決まってからYouTubeにアップされてるPVから海外のお客さんが撮影したアニメフェスの映像までいろいろ観て、歌詞を覚えちゃうくらい曲を聴き込みましたね。ライブはとにかくパフォーマンスの独自性がすごいんですよ。電飾とか見た目で楽しませるステージングをする人たちなので、そういうところは自分たちも参考にしなきゃと思ったし、単純にメタルフィールド以外のガールズバンドと初めて対バンしたのもあってすごく衝撃的でした。

Fuki(Vo)

──なるほど。Gacharic Spinの皆さんは?

はな やっぱり声がすごい武器になる人じゃないですか、Fukiさんって。

Fuki さん付け?(笑)

一同 あははははは(笑)。

はな 初めて生で歌声を聴いたときに、その力強く突き抜けていく感じに衝撃を受けました。

TOMO-ZO(G) 確かにそうだったね。

F チョッパーKOGA 楽屋にいて壁を1枚挟んでも、そのすごさにみんなが惹き付けられる声にびっくりしました。すごい武器を持ってるなって。ガチャピン自体はいろんなジャンルのバンドと競演することが多いんですけど、初めて「こんなボーカリストがいるんだ!」って驚かされて、「負けてられないな!」って思いましたね。あとステージに立ったときにすごいオーラを放っていて。

──正真正銘のフロントマン。

オレオレオナ(Key)

F チョッパーKOGA そうですね。それはすごく感じました。

Fuki ありがとうございます(笑)。

F チョッパーKOGA あ、対バンのときはまだオレオはいないのか!

オレオレオナ(Key) そうなんです。

──初めて会ったのは全国ツアーのとき?

オレオレオナ そうなんですよ。ツアーのリハで初めて会って。でもその前にLIGHT BRINGERのCDを聴いたり、YouTubeでPVを観たりして「すごい子が来るな」と思ってました(笑)。

この5人で新バンドとしてやることに面白さがある

──Fukiさんがゲスト参加したツアーのあと、Gacharic Spinは現在の4人でシングル「ヌーディリズム」をリリースしています。そのまま活動を続けることもできたのに、なぜこの5人で新しいバンドを結成しようと思ったんですか?

F チョッパーKOGA(B)

F チョッパーKOGA ガチャピンは今、国内でのライブをお休みしてるんですけど、DOLL$BOXXをやるために国内ライブを休んでるわけではなくて、あくまでタイミングが合ったというだけの話で。LIGHT BRINGERもたまたま制作期間に入って表立ったライブ活動が減って、その間にDOLL$BOXXの制作期間に入ったというだけなんです。

Fuki 例えば私がガチャピンに加入してこの5人になったとしても、5人の化学反応で新しいものを作ってみようっていうこととは全然違うことになっちゃうので。実際そんなお誘いは全くなかったですし(笑)。

一同 あははははは(笑)。

Fuki DOLL$BOXXの結成を発表したとき、「この5人ならガチャピンでよくない?」って思った人もいたかもしれない。でもそれはちょっと違う話で、ガチャピンともLIGHT BRINGERとも違う何か新しいものを、あえてこの5人で新バンドとしてやってみることに面白さがあるんじゃないかということで始めたんです。

ニューアルバム「DOLLS APARTMENT」 / 2012年12月12日発売 / KING RECORDS
ニューアルバム「DOLLS APARTMENT」初回限定盤[CD+DVD] / 3780円 / KICS-91850
ニューアルバム「DOLLS APARTMENT」通常盤[CD] / 3150円 / KICS-1850
CD収録曲
  1. Loud Twin Stars
  2. Merrily High Go Round
  3. Take My Chance
  4. monopoly
  5. ロールプレイング・ライフ
  6. fragrance
  7. KARAKURI TOWN
  8. おもちゃの兵隊
  9. Doll's Box
  10. ヌーディリズム($ヴァージョン)
DVD収録内容
  1. Merrily High Go Round(Music Video)
  2. おもちゃの兵隊(Music Video)
  3. メイキング映像
DOLL$BOXX (どーるずぼっくす)

Gacharic SpinのF チョッパーKOGA(B)、TOMO-ZO(G)、はな(Dr)、オレオレオナ(Key)とLIGHT BRINGERのFuki(Vo)からなるガールズロックバンド。2012年3月に行われたGacharic Spinの全国ツアーにFukiがゲストボーカルとして参加したことをきっかけに、両バンドとも異なる新たなバンドとして結成された。Fukiの伸びやかなハイトーンボイスと楽器隊の卓越した演奏テクニック、親しみやすいメロディとエッジの効いたバンドサウンドが魅力。同年12月に1stアルバム「DOLLS APARTMENT」をリリースした。