Doctrine Doctrine「Darlington」 PR

Doctrine Doctrine「Darlington」インタビュー|“変幻自在”のユニット誕生、2人だからできること

とんでもない曲がきたな

──もう1曲、「バーバリアン・シネマズ」という新曲が入っています。先ほど、ユニット結成の前に原型があったとおっしゃっていた曲ですね。

seeeeecun 「バーバリアン・シネマズ」は「ローファイ・タイムズ」の続編と言うか、並行世界で起こっている出来事を歌った曲として作りました。「ローファイ・タイムズ」は主人公があることないことを全部ニュースにしまくって「それでよくない?」と言っている話なんですけど、「バーバリアン・シネマズ」はその逆で主人公が制約に縛られているんですよ。エグい映画を上映する映画館の館長が「そんな作品は上映しちゃダメだ」といろんなところから批判を浴びるも、「いやいや、勝手にやらせろや!」と不満をぶちまけている曲です。

──「ヌギレヌ」「モディファイ」は過去にseeeeecunさんが投稿してきたVocaloid曲と比べると新機軸な印象が強いんですが、「バーバリアン・シネマズ」はどちらかと言うとサウンドやメロディ的にもこれまでの世界観に近いのかなと。

seeeeecun そうですね。

 seeeeecunらしい曲かも。

seeeeecun 乗っかっているギターがあまりコードに合っていない感じとかね。ホント言うとコードに合わせたかったんですけど、合わせると歌詞のテーマにそぐわなくなっちゃうんですよ。

──遊さんはこの曲をどういうふうに受け取りました?

 まず、ともかく歌いづらそうだなと思いました(笑)。この曲だけは、とんでもない曲がきたなと。

seeeeecun 僕は歌えないです(笑)。

 歌いづらいメロディだし、高いし。あと、さっきseeeeecunさんが言っていたギターがコードからズレている感じが、ボーカル的には無理。

seeeeecun 申し訳ない! DTMあるあるなんですけど、パソコンで曲を作っていると歌いやすいかどうかわからないんですよ。

──原型はいつ頃にできたんですか?

seeeeecun 去年の12月ぐらいかな。「ヘレシー・クエスチョン」と同時並行で制作を進めていました。どっちも歌いづらいんですよね。

 言っとくけど、新曲の「ヌギレヌ」と「モディファイ」以外全部歌いづらいよ!

seeeeecun そっか(笑)。「バーバリアン・シネマズ」も、もともとボカロでやるつもりだったしね。

──遊さんは「歌いづらいな」というところから、どういうふうに歌を仕上げていったんですか?

 まず第一に、気合いです(笑)。そこからどういう声がハマっていくのかなといくつか試して、高いながらも通りのいいストレートな声を意識的に使いましたね。

seeeeecun 僕、すごく意外な歌い方だなと思ったんですよ。綺麗な感じに仕上げてきたな、この路線ありだなと。自分にはなかった視点だったので、びっくりしましたね。

──想像していたものとは、いい意味で違ったものがきたと。

seeeeecun そうそう。それが2人でやっていることのメリットだと思いますし。

──遊さんがいることで新しい解釈や表現が加わって、自分1人では生まれていなかった曲になるということですね。

seeeeecun そうなんですよ。客観的に自分の作品を見ることがあまりないので、それは大変ありがたいです。

 ……ホントに?(笑)

seeeeecun まじでまじで! 根本の曲作りに関しては何も言ってほしくないですけど、上乗せでいいものを作ってきてくれるのはありがたい。それは1人じゃ無理なことなので。

 そのまま普通に歌おうとすれば歌えるけどね。

seeeeecun でも、それは遊さんらしくないなと思う。遊さんは何かしらのアドオンを絶対に乗っけてくるので、僕は毎回それを楽しみにしていますね。

“らしい”を越えたものができた

「Darlington」通常盤ジャケットイラスト

──1stアルバムが完成して、改めてご心境はいかがですか?

seeeeecun このアルバムはヤバいですね。まじでヤバい。インディーズシーンにちょっとはインパクトを残せたのかなという気持ちはあります。遊さんはどう?

 疲れたなって(笑)。

seeeeecun ははは(笑)。

 ホントに大変だったな。でも、今までやったことがないようなことも「モディファイ」や「ヌギレヌ」でできて、“らしい”を越えたものができたなと思います。「この2人っぽいよね」というものを出すんじゃなくて、「この2人がこんなの作ってくるんだ!」という作品が作れたかな。

──Doctrine Doctrineというユニットの“らしさ”ってなんだと思います?

 なんだろうね。

seeeeecun 僕は3つあると思っていて。

 すごい!

seeeeecun 1つ目は主義主張が強くて、テーマがはっきりしていること。2つ目は声や曲調に中毒性があること。そして3つ目は“変幻自在”。これが一番大きいですね。遊さんは声色がすごくいっぱいあって。僕は飽き性でいろんな曲をやりたいので、それが遊さんの声色のおかげでできるのは大きな武器なんじゃないかなと思います。

 僕、熱血アニソンみたいな曲も歌えるからね!

──7月には渋谷・WWW Xでユニットとしての初ライブ「Conference @SHIBUYA WWW X」も控えています。

seeeeecun 遊さんの歌声は、生と録音でまた違った楽しみがあると思います。

 今はもう、彼の曲をどうやって表現すればいいのか頭を抱えているところなんですけど(笑)。でも、普通のライブじゃ味わえないくらいいろんな音を聴けると思うので、ぜひ楽しみにしていただきたいですね。

Doctrine Doctrine「Darlington」
2018年6月20日発売 / ルサンチマン・レコード
Doctrine Doctrine「Darlington」初回限定盤

初回限定盤 [CD+グッズ]
3240円 / SE-7261106947

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Doctrine Doctrine「Darlington」通常盤

通常盤 [CD]
2700円 / SE-7261106948

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収録曲
  1. In Darlington
  2. 雲散霧消
  3. ヌギレヌ
  4. ギルティダンスは眠らない
  5. ルサンチマン・クラブ
  6. モディファイ
  7. Bells
  8. 脳内雑居
  9. ヘレシー・クエスチョン
  10. ローファイ・タイムズ
  11. Barbarian
  12. バーバリアン・シネマズ
  13. ホワイトダウト
  14. シニヨンの兵隊
  15. テイクアウト・スーサイド
Doctrine Doctrine「あのプリズムによろしく」
2018年5月9日発売 / ルサンチマン・レコード
Doctrine Doctrine「Darlington」初回限定盤

[CD]
540円 / SE-7261106949

TOWER RECORDS

収録曲
  1. あのプリズムによろしく
ライブ情報
Doctrine Doctrine 1st Full Album「Darlington」発売記念ライブ「Conference @SHIBUYA WWW X」
  • 2018年7月21日(土) 東京都 WWW X
Doctrine Doctrine(ドクトリンドクトリン)
ボカロPのseeeeecunと歌い手の宮下遊によるユニット。2018年4月にユニット結成を発表し、seeeeecunのVocaloid曲「ルサンチマン・クラブ」のカバー動画をニコニコ動画およびYouTubeに投稿する。その後5月にタワーレコード限定でシングル「あのプリズムによろしく」を発表した。6月にVocaloid曲のカバーのほか新曲を収録した1stフルアルバム「Darlington」をリリース。アルバムの発売を記念して、7月21日に東京・WWWで初ライブ「Conference @SHIBUYA WWW X」を開催する。