デジナタ連載 ファイナルファンタジーXIV × シアターバー|ゲーム特化のシアターバーで“音に囲まれる”体験を

ボーカルは高揚感を演出するため

──蛮神戦ではボーカル入りの音源が使用されています。歴代の「FF」シリーズの中でもボーカル入りの音源がバトルシーンで流れるのは珍しいですよね。

シアターバー「HTB01」

祖堅 「FFXIV」において蛮神戦の高揚感っていうのがすごく特徴的なんです。8人で協力するシチュエーション、何度も全滅を繰り返して戦うボスが、最後に本気を出してくるときに音楽でどうプレイヤーを盛り上げようか考えたとき、歌を入れることを思い付いて。3つ目の蛮神・タイタンのときに初めてボーカル入りの音楽を使ってみたところ、これがすごくしっくりきたんです。それ以降の蛮神戦はボーカル入りの音楽が多いですね。

──先ほど祖堅さんがおっしゃっていたサウンドの要素の中にボイスという要素が入るわけですが、ゲーム内の音のバランスとしてボーカル入りの音楽が入ることによる変化はありますか?

祖堅 何も考えずにボーカル入りの音楽を鳴らしてしまうとゲームプレイの邪魔になってしまう可能性が高いので、歌を入れる場合はかなり気を遣ってます。世間一般で言われる“歌モノ”と呼ばれる音楽に比べるとボーカルトラックの音量をかなり小さくしたりして、歌詞が聴き取れるか聴き取れないかくらいの印象に抑えています。「歌詞が気になってバトルに集中できない」みたいなことにはしたくないですから。

絹谷 ボーカルが入るタイミングって蛮神戦の中でも後半の盛り上がる部分で、プレイヤーの高揚感も一気に高まるところなんです。それに合わせてSEを単純に持ち上げてしまうと、音と音がぶつかり合ってケンカになってしまうので、音楽の盛り上がりにちゃんと寄り添えるSEであろうと心がけてます。

臨場感を味わえるライブ音源

──ちなみにお二人それぞれ、ご家庭ではどのような環境でゲームを楽しんでるんでしょうか?

祖堅 僕は5.1chですね。やっぱり音に包まれる感覚が好きで、なるべくいいサウンド環境でゲームをプレイしたいんですよ。ただFPSをやるときはヘッドフォンをしちゃいます(笑)。敵の音を正確に察知したいので。もちろんHTB01があれば、ヘッドフォンはいらないと思いますが。

絹谷 僕は基本的には2chスピーカーですね。だからHTB01を早く家に導入したいです。

──「FFXIV」以外でシアターバーHTB01で楽しみたい作品はありますか?

THE PRIMALSライブBlu-ray「THE PRIMALS Zepp Tour 2018 - Trial By Shadow」ジャケット

祖堅 僕はライブ音源をいっぱい聴きたいですね。ゲームモード以外にもミュージックモードが搭載されてて、この間リリースされたTHE PRIMALSのライブBlu-rayがどう聞こえるのか、今日はちょっと試したくて……(PS4でTHE PRIMALSのライブBlu-ray「THE PRIMALS Zepp Tour 2018 - Trial By Shadow」を再生する)。

絹谷 すごい! ライブ音源の出音もいいですね。

祖堅 気持ちいい音だね。さっきPanasonicさんに聞いたんだけど、入力ソースのサンプリングレートを機器側で監視していて、ハイレゾ入力だった場合はそのままピュアにハイレゾを鳴らしてるんだって。だから、Zeppのスタンディングで体験した音場空間を再現したくて苦労して調整した音がそのまま再現されていて、すごく臨場感がある。

──絹谷さんがシアターバーHTB01で楽しみたい作品はなんですか?

絹谷 単純に今やりたいゲームになっちゃうんですけど、「キングダム ハーツIII」かな。キャラクターボイスがたくさん収録されているRPGだから、シーンによってモードを変えながらHTB01のサウンドを堪能したいですね。

シアターバーとからあげクン、開発が難しかったのは?

──シアターバーの話からは逸れてしまうんですが、1月に全国のローソンで販売された「FFXIV」とからあげクンのコラボ味の開発には祖堅さんが監修で参加されているんですよね。

祖堅 はい(笑)。味の開発までガッツリやらせていただきました。

──そもそもなぜコラボをすることに?

「からあげクン にんにく焦がしマー油味(リミットブレイクフレイバー)」を手にする絹谷剛と祖堅正慶。

祖堅 以前から僕はからあげクンの“ヘビーユーザー”で、それをローソンの担当者の方がどこかで小耳に挟んだみたいで。最初は「祖堅さんとのコラボを作りましょう」ってお話をいただいたんですが、僕個人とコラボしても仕方がないから「ぜひ『FFXIV』とのコラボにしましょう」と提案して実現したのが「にんにく焦がしマー油味(リミットブレイクフレイバー)」ですね。

──味の開発にはかなりこだわったと伺っています。

祖堅 食べたときの鼻から抜ける香りとか、冷めてもおいしい味とか、からあげクンの魅力についてローソンさんに深く語ったところ、開発担当者の方に「そんなことを話す人は初めてです」と言われちゃいました(笑)。試食会も1回で終わるはずが4回くらいやらせてもらいまして。当初は秋頃に発売する予定だったんですが、時期がズレちゃって。結果的に冬に決まったんですが「季節が変わった場合、もしかしたら好まれる味が変わるかもしれないからもう1回試食会をしましょう」ってローソンさんの方から再度の試食会を持ちかけていただきまして。もう向こうも本気なんですよ(笑)。個人的にはかなりアツいコラボになりました。

絹谷 けっこう社内の人にも好評でした。おいしいって。

祖堅 それはよかった。ただね、試作と量産で少し味が変わるのかな?ってことに今回のコラボで気付いたんです。それにちょっとからあげクン同士で個体差があるというか、店舗によってちょっと味が違う気がして……。

──祖堅さんも本気ですね(笑)。

祖堅 次にコラボするときはこの誤差も加味したうえで開発に携わりたいですね。

──ちなみに、HTB01の開発とからあげクンの監修、どちらが難しかったですか?

祖堅 正直どっちもメチャクチャ大変でしたね……次のからあげクンコラボで試したいことがあるように、シアターバーのほうでも次に試してみたいことを絹谷とは話しているんです。

絹谷 「次はシアターバーにもヘッドフォンのジャックを付けたいね」とか、「今回の3つのモード以外にも欲しいモードがあるよね」って話をしましたね。

祖堅 からあげクンもシアターバーも将来またご一緒できると信じて、アイデアをストックしておこうと思います。まだまだ実現したいことはたくさんありますから!

左から絹谷剛、祖堅正慶。

Panasonic「シアターバー HTB01」

シアターバー HTB01

スクウェア・エニックスと共同開発された「ファイナルファンタジーXIV」プレイ推奨のゲームユーザー向けシアターバー。「RPGモード」「FPS1モード」「ボイス強調モード」の3つのサウンドをプレイやシーンに合わせて切り替えることができる。3Dサラウンドが体感できる先進の音声処理技術を採用し、1台で3Dサラウンドとハイレゾ音源が楽しめる。