ナタリー PowerPush - cutman-booche

歌を伝えるニューアルバム完成! その劇的な変化の秘密に迫る

むやみやたらに変化球を投げなくなった

──それから楽曲の明快さという部分では、歌詞についても「seloris」ははっきりとラブソングになっているし、「少年時代」は子供の頃の思い出を歌詞にしていますよね。今まで以上に具体的な内 容になっているところはとても大きな変化ではないでしょうか?

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 歌詞ってこの時代に生きる自分の切り抜きみたいなものだと思うんです。「時つ唄」(2005年「clisco line」収録)はもっと若いときに自分が思っていた恋愛の切り抜きやったけど、「seloris」は30手前になってきて、結婚やったり愛してるっていうことについてこういう風に思ってるっていう切り抜き。だから「一つ屋根の下で暮らそう」ってはっきり言ったほうが伝わると思ったし。「少年時代」も今やからこの時代をこういう風に思うということをちゃんと言えた。

ウリョン 自分のなかのハードルが上がっているんだと思うんです。

──「サイクル」も曲の疾走感とぴったりリンクする前向きな未来について、はっきりと言葉にしていますよね。

ウリョン 「しあわせを待つよ」って言ってますからね。

 これもすごい時代性出てると思う。

小宮山 演奏もそうやし歌詞もそうだけど、むやみやたらに変化球を投げなくなった。ここは直球で攻めたほうがええかなとか、ちょっとずつうまくなってきてる。

 2人とも表現にクセがあるのに、そこからまたカーブを投げたくなるから(笑)。

今回のアルバムは伝わると思う

──「Parmanents」あたりから、cutman-boocheの音楽って3人の輪のなかで自由にセッションしてその楽しさを一緒に共有しようよ、というムードから、もっと聴き手に手紙を届けていくような感覚に変わってきているんじゃないかと思います。

小宮山 それはうれしいですね。もっと聴いてもらいたい、もっと伝えたい、じゃあ何をしなきゃいけないかっていったら、3人で守っていたものを開くことやなと。そこを開いていくことによ って、もっとお客さんが聴いてくれるんやったらそれは大事かなって。

──今日お話をお伺いしても、今の3人には迷いがないですね。作品にもその自分たちの進むべき道の確信がとても出ていると思います。

ウリョン そうですね。でも不思議なもので「Rainbow」と「5/∞」はめっちゃ迷ってるんですけど(笑)。それはそれで、そんなときがあるさくらいの。

小宮山 迷ったうえで、この道で行く! みたいな。だからこれからもいろんなことを考えたり迷ったりすると思うし。ずっと迷わない人生ってないと思うから。今はこれ! って感じです。

 今回のアルバムは自信あります、伝わると思うんですけどね。どうすか!? って最後書いておいてください(笑)。

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ニューアルバム『my way』 / 2009年6月17日発売 / 2500円 / P-Vine Records / PCD-18571

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cutman-booche(かっとまんぶーちぇ)

2002年に大阪で結成。ブルースをベースに、ロックやヒップホップなどさまざまな要素を取り入れたサウンドは“boosoul”と呼ばれる独特なテイストを放つ。2004年にリリースした1stミニアルバム「cutman-booche」 がインディーズシーンで話題を呼び、さまざまなイベントに出演。翌2005年には2ndミニアルバム「clisco line」を発表し、2006~2007年には「FUJI ROCK FESTIVAL」にも2年連続で出演を果たした。2008年には初のフルアルバム「Permanents」をリリースし10本以上の野外フェス参加と22公演に及ぶ全国ツアーを敢行。2009年6月に、2ndフルアルバム「my way」を発表し、さらに幅広い音楽性を追求し続けている。