メンズアイドルグループのiN:Codeと絶対零度が合体。4月9日に東京・吉祥寺CLUB SEATAでお披露目ライブを行い、Code:ZEROという1つのグループとして再スタートを切る。
別々に活動していたグループが合体して1つになるという出来事は、アイドルシーン全体を見渡しても稀なこと。メンバーたちはこの状況をどう受け止めているのか。また、Code:ZEROとしてどのようなコンセプトを掲げて活動していくのか。音楽ナタリーではメンバー8人にインタビューし、現在の心境や新グループの特徴を聞いた。
取材・文 / 小林千絵撮影 / つぼいひろこ
公演情報
Code:ZERO DEBUT LIVE「PASSCODE vol.0」
- 2024年4月9日(火)東京都 吉祥寺CLUB SEATA
OPEN 12:50 / START 13:20
グループが1つになると聞いて「えっ! マジ!?」
──iN:Codeに所属していたメンバーには以前もインタビューさせていただいたことがありますが(参照:iN:Code インタビュー|5人組メンズアイドルが代弁する個々の気持ち)、グループが新しくなったということで、まずは改めての自己紹介をお願いします。
たつや オレンジ色担当のたつやです。にっこり笑顔がトレードマークです。
せな 水色担当のせなです。アニメを観るのが好きです。
てんま 黄色担当てんまです。ごはんがかなり好きです!
一同 あはは。
poy 白色担当のpoyです。100億%アイドルです。よろしくお願いします。
そうた 青色担当のそうたと申します。さっき確定申告を終わらせました(笑)。お願いします。
いめ 赤色担当いめです。コーラが大好きです。あと、ちいかわのモモンガが大好きです。
るか 紫色担当るかです。一応グループで一番背が高いです。具体的な身長は秘密です(笑)。
琥太郎 桃色担当の琥太郎です。18歳とグループ内で一番若いので、それを取り柄に生きています。
──iN:Codeと絶対零度が合体し、Code:ZEROという1つのグループになると聞いたときは率直にどう思いましたか?
てんま 「えっ! マジ!?」って、びっくりしました。でも時間が経ってくると「楽しそうかも」「面白そう」と思うようになりました。
せな グループが合体するとかなかなか聞かない話で、そういう案が出てきたこと自体がまず面白いなと思いました。一緒にレッスンや活動をしていく中で、メンバー同士の仲も深まって楽しく活動できていますし、Code:ZEROとしてメンズアイドルシーンに新しい風を吹かせられたらと思っています。
そうた 僕とpoyくんはお互いに存在は知っているけど話したことないという関係性だったんです。その関係ってある意味、一番気まずいじゃないですか(笑)。一緒のグループで活動するということで、正直最初はちょっと不安でしたが、今ではめちゃめちゃ仲よくなりました。
poy 実はグループが一緒になるという話はけっこう前から出ていたんです。僕も最初は不安だったんですが、合体について話し合いを重ねていくうちに、自分の中で面白さがどんどん上回っていきました。新しいことに挑戦する面白さもあるし、お互いが持っている知識やセンスを100億倍輝かせられるようなグループにしようと話が進んでいって。今はメンバーみんなが前を向いて、昨日よりも新しい自分を見せられるように活動に取り組んでいます。
──合体前、お互いのグループのことはどう見ていましたか?
いめ ライブで競演したことがあって、琥太郎とはそこで仲よくなりました。それ以降、絶対零度のライブをチェックするようになったんですが、観ていてすごく楽しいライブをするグループだなという印象を持ちました。
琥太郎 iN:Codeは平均身長がめっちゃ高いんですよ。手足が長くて振りがカッコよく見えるし、すごいなと思っていました。
るか iN:Codeも絶対零度も、かわいいらしい曲が多いんですけど、似ているわけではないんですよね。どっちもかわいいけど、ちょっと違う。一緒になることで、今までとさらに違うかわいさを見せられるんじゃないかなと思います。
メンバー8人それぞれの特徴
──iN:Codeと絶対零度のファンだった方の中には、片方のグループのメンバーのことをよく知らない人もいると思います。この機会に絶対零度のメンバーだった3人、iN:Codeのメンバーだった5人、それぞれのアピールをお願いします。
せな じゃあ僕は琥太郎について。琥太郎はビジュアル的にも年齢的にも“かわいい”をアピールポイントにしているんですが、本当にその通りで。ライブ映像を観ていても、本当にかわいい。ライブを観る人全員がそう思うんじゃないかな。しかもそのかわいさは作っているものではなくて、素なんですよね。プライベートでもよく一緒にいるんですが、弟みたいな感じで。
──プライベートでもかわいいですか?
せな (食い気味で)かわいいです! 本当に弟みたい。
poy 初めてこういうこと言われたでしょ?
琥太郎 うん、恥ずかしい……。
せな 今の感想も含めてかわいいです。
琥太郎 えへへ。じゃあ僕はpoyくんについて。poyくんは明るくて、誰とでもすぐ仲よくなれるので尊敬しています。それと、何をしていても目立つんですよ。体格は大きくないのに、体の使い方で大きく見えるし、歌も細かいところまで意識していると思います。
poy ありがとうございます。じゃあ、僕はせなくんのことを。せなくんはすごくストイックな性格なんですけど、努力してることを全然アピールしない。絶対零度に入ってきてくれたときも、すごく短い期間でお披露目の準備をしなきゃいけなかったのに、弱音を吐かずにがんばってくれて。自分の意見を口にするタイプではないんですけど、実はいろいろと考えて行動をしている。すごく頼もしいメンバーです。
──続いて、iN:Codeの元メンバー5人の紹介もお願いします。
そうた まず、自分がてんまのことを紹介します。てんまは一見するとカッコよくて男らしいんですけど、話すと思わず母性が芽生えてしまうようなかわいさがあって。それなのにダンスも歌もうまい。ひと言で言うと「マジでずるい」です。
てんま 初めて言われました(笑)。自分では意図していないですけど……ギャップは大事だなと思っているので、これからもギャップを見せられるようにがんばります。僕はたつやのことを話しますが、さっき自分でトレードマークと言っていた通り、本当に笑顔がいい。ライブ映像を観ていても「いい笑顔してるわー」って思うんですよ。自分は笑顔が上手じゃないのでうらやましいです。あと、たつやは優しい。ちょっと優しすぎるところもありますけど(笑)。
たつや (ニコニコしながら)恥ずかしいですけど……ありがとう! では、僕はるかのことを。るかは包容力のあるお兄さんっていう感じで、僕のほうが年上なんですけど、頼り甲斐があって甘えちゃいます。僕が一番相談する人でもあって、一番ちゃんと答えてくれます。全部を受け止めてくれて……“なんでもござれ”な男ですね。
るか ありがとう(笑)。この中では、いめが一番アイドル活動の経験が少ないメンバーで。でも、技術も含めて自分の足りない部分をわかっていて、それに対してしっかり努力できる。そこはほかのメンバーよりもできているところだなと思います。
いめ 本当に思ってる?(笑)
るか 思ってるよ。
いめ ならよかった(笑)。最後にそうたくんのことを紹介します。そうたくんはひと言で言うと「プロ」。ファンの子の前では絶対に笑顔でいて、暗いところは見せない。すごく徹底した……キャラ作り?
そうた キャラじゃないよ!(笑)
いめ (笑)。なんて言うんだろう、プロ意識? それが徹底されていてすごいなと思います。歌もダンスも表情管理もすごいし、どこからどう見てもアイドルです。
そうた 自分がお客さんだったらアイドルを見て楽しい気持ちになりたいから、そこは常に心がけています。
一緒に活動することで見えてきたもの
──同じグループで活動することで発見したこと、驚いたことがあれば教えてください。
poy 僕はてんまくんに驚きました。自分の中の“正解”を見出せている人で。練習のときって自分をどう見せればいいか、正解がわからなかったり迷ったりしてしまうことがあるんですけど、てんまくんはその正解を見つけるために自主練を欠かさない。その姿を見てすごいなって思いました。実際にレコーディングではしっかり自分の正解を持ってきましたし。てんまくんのそういう姿勢はメンバーの中で飛び抜けているなという印象を持ちました。
てんま ありがとうございます。
──「自分の中で正解を見出す」というのは、iN:Code時代から意識していることなんですか?
てんま えっ、どうなんだろう……。でも負けず嫌いなところがあって。できないことは絶対にできるようにしようという気持ちは常に持っているので、その考えがもしかしたら、poyくんの言ってくれていることにつながっているのかもしれないです。
いめ 僕はpoyくんがすごいなと思いました。レコーディングのときにほかのメンバーにアドバイスをしていたんです。自分は自分のことで精一杯だったのに、poyくんは「何をどうしたらいいか」ということをメンバー全員分理解していて、アドバイスが的確ですごいなって。
──この取材のスチール撮影中も、体の向きなどについてメンバーにアドバイスしていましたし、インタビュー中も発言の少ないメンバーのことをさり気なく気遣ってくれていますよね。
poy 昔から人のことをよく見ちゃうんですよ。電車に乗っているときも前に座っている人や近くに立っている人のことを癖で見てしまって。それが気遣いにつながっているのかなと思います。それに僕はアイドルになって6年目。ほかのメンバーよりも長くアイドルをやっている分、責任感もあるのかなと。でも「責任感」と言うとちょっと重たいかも……。「この子、こうしたらもっとよくなるのにな」って勝手に思っちゃうから、それを提案するだけ。あとはやっぱり作品やライブに対してこだわりたい気持ちが強いので、足りない部分がある子に対して提案をするというのは、当たり前のこととしてやっているかもしれないです。
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アイドルを続けている原動力は