衝撃が大きかった酪農応援プロジェクトのイメージソング
──酪農応援プロジェクトのイメージソング「いつか私がママになったら」の楽曲としての特徴についても聞かせてください。
東山 命や食べ物の尊さを歌った曲になっていて、冒頭の「命の重さ 違いはあるのか?」という歌詞を初めて読んだときは衝撃が大きかったです。考えさせられる歌詞ではあるんですけど、同時に皆さんの心に寄り添うような温かい歌でもあると思っています。酪農を広めるという意味でも、ぜひたくさんの方に聴いていただきたいです。
橋本 普段当たり前のように言っている「いただきます」や「ごちそうさま」という言葉の意味も再確認できる歌だと思います。
菊池 「いつか私がママになったら」は癒やしを与えてくれる曲ですよね。まるでミルクのようなソフトな雰囲気で、くつろぎの時間を与えてくれるというか。私も聴いていて心地よくなりますし、聴くたびに「いい曲だなあ」と感じています。この曲、カラオケにも入っていますよね? 以前カラオケに行ったときに見つけて「あった!」と感動しました。
──カラオケで歌われたんですか?
菊池 はい、歌いました。
橋本・春野・東山・星谷 すごい!
菊池 でも、おじさんが歌うのはちょっとね……(笑)。
春野 いやいや! ぜひいつか聴かせてください!
──そして、8月に開催した「高嶺のなでしこ 2ndファンミーティング~成長発表会~」でも酪農にまつわる企画を行い、会場前にはミルクを販売するキッチンカーが登場しました。
春野 キッチンカーではメンバーカラーに近い色のミルクが販売されていて。ファンの方が「推しカラー!」とSNSに写真を上げてくださっていたのがうれしかったです。
星谷 私は2ndファンミーティングの企画として、消費者の方が買いたくなる牛乳パックコンテストに参加しました。どうすれば高嶺のなでしこのファンじゃない方にも手に取ってもらえるのかなとすごく悩んで考えました。
東山 酪農クイズも楽しかったですね。酪農のことをただ話すのではなく、クイズ形式にすることで皆さんの記憶にも残ったんじゃないかな。ファンの方から「すごく面白かったよ」という声もいただいたので、またできたらいいなと思いました。
橋本 私は残念ながらインフルエンザでイベントを欠席してしまったので、TikTokのライブ配信でステージの様子を観ていました。「牛乳を飲んでひと言」のコーナーを観ていたら、みんなが飲んでいた牛乳がすごくおいしそうで。牛乳ではないんですけど、そのあとすぐミルクプリンを食べました(笑)。きっと会場に来た皆さんや配信を観た皆さんも、私も同じように牛乳が飲みたくなったはず! 「伝わるってこういうことなんだ」と感じられた瞬間でした。
牛乳は決して裏切ることのない飲み物
──このように、高嶺のなでしこは1年間にわたって酪農応援アンバサダーとしてさまざまな活動に取り組みました。菊池専務は彼女たちの活動をご覧になって、どのような印象を受けましたか?
菊池 そもそも最初は「アイドルの子たちにこのような仕事を受けてもらえるのかな」と思いながらオファーをしたんです。でも高嶺のなでしこの皆さんは真剣に取り組んでくださり、酪農のことを発信してくれて、本当にありがたい限りです。私は皆さんのライブのリハーサルを拝見したことがあるんですけど、リハーサルから一生懸命なんですよね。そして、その一生懸命さを酪農応援プロジェクトでも発揮していただきました。ウェザーニュースでは視聴者からリアルタイムでコメントがたくさん届いて反響の大きさを感じましたし、実際に若い人たちの消費に結び付いているという調査結果も出ています!
橋本・春野・東山・星谷 うれしいです!
菊池 酪農体験で重い餌を運んだり、寝床の掃除をするのは絶対に大変だったはず。あと、先ほど春野さんが乳搾りの手の動きを再現されていましたけど、もうプロの指使いでした(笑)。酪農の現場の感覚をつかんでいる証拠ですね!
春野 ありがとうございます!
──酪農応援アンバサダーの活動を通して、高嶺のなでしこの皆さんも普段の行動や意識に変化が生じたのでは?
橋本 そうですね。私は昔からミルクティーが大好きで毎日飲んでいて、元気の源だったんです。だから酪農応援アンバサダーの活動ができてうれしかったですし、酪農の現状を知ることで「ミルクティーが毎日飲めるって当たり前じゃないんだな」と感じました。もっと買って飲んで酪農を応援したいと思っています。
春野 私は1人暮らしを始めてから、牛乳をあまり飲まなくなってしまっていて。でもアンバサダーの活動を始めて、普段から牛乳を200ml飲むようになったり、小腹が空いたときにヨーグルトを買うようになりました。牛乳だけじゃなくいろんな乳製品も食べたり飲んだりしたいと思っています。
東山 牛乳って、飲むだけじゃなくてアイスになったりバターになったりいろんな形になるんですよね。なので、たくさんの方に「牛乳はいろんな形で楽しめるんだよ」と伝えられたらいいな。
星谷 私はファンの方と一緒に酪農を盛り上げたいと考えて、月初めに牛乳や乳製品を画面の前に持ち寄って乾杯するという配信をやっています。ファンの皆さんも牛乳やコーヒー牛乳などで乾杯してくれて。私が忙しくてなかなか配信できないときはファンの方から「月初めの乾杯、しないの?」って催促が来るくらい、このイベントが浸透しています(笑)。これからも続けていきたいです。
菊池 うれしいですね。高嶺のなでしこさんを通じて、周りのファンの方たちにも「酪農を応援したい」という気持ちが広がっているのはうれしい限りです。牛乳は栄養面はもちろん、美容にも睡眠にもいいですし、癒やし効果もあります。牛乳は決して裏切ることのない飲み物なので、ぜひこれからもたくさんご愛飲いただけたらなと思います。
春野 私、牛乳をたくさん飲むようになって肌つやがよくなりました! ニキビもできづらくなった気がします。
菊池 そうでしょう!
──ちなみに、皆さんの好きな乳製品、よく食べたり飲んだりする乳製品と言うとなんでしょうか?
東山 私はチーズが大好きです! 先日ツアーで北海道に行った際はお土産で3種類買いましたし、あとメンバーと一緒にソフトクリームも食べました!
橋本 私は先ほども言った通りミルクティーが好きで。家にミルクティーの粉末があり、牛乳と混ぜて毎日飲んでいます。ちなみに私は甘めが好きなので、牛乳を多めにしています!
春野 プロテインを牛乳で割ったりもしますし、いろんな食べ物にも牛乳をかけます。例えばカルボナーラや麻婆豆腐、明太子クリームうどんなどに牛乳をかけて味をまろやかにしていますね。
星谷 私はココアです! 粉と牛乳を混ぜて、夏はアイスココア、冬はホットココアを楽しんでいます。あとオムレツを作るとき、牛乳を入れる量によって卵のふんわり具合が変わってくるのが面白いなと思いました。
明るい気持ちで盛り上げたい
──さて、これから「2024年酪農応援プロジェクト新企画」がスタートするそうですが、その内容について教えてください。
菊池 これまでは高嶺のなでしこさんに、酪農家さんのもとへ足を運んでもらい、牛乳の生産現場を見ていただきました。なので次は、搾った牛乳がどういうルートを経て食卓まで届くのか、「ミルクの旅」を追いかけてもらいたいなと考えています。
春野 そのルート、すごく気になっていました! 牧場で「搾った牛乳はこのあとどうなるんですか?」と酪農家さんに聞いたら工場に行くと教えていただいたんですけど、工場でどんなことが行われているのかまだ全然想像ができなくて。
菊池 野菜であれば採れたものがそのままスーパーに並びますけど、牛乳は必ず手を加えないと食卓に届かないんです。例えば成分無調整の牛乳も殺菌をしますし、あるいはそこからチーズやバター、生クリームといった乳製品に加工もされます。それらの過程を実際に見て、知ってもらえたら。
橋本・春野・東山・星谷 楽しみです!
星谷 牛乳がどういう手順で作られ食卓まで届くのかを知れば、今以上に牛乳1杯1杯の大切さを感じられそうな気がします! そしていつか、ファンミーティングのミルクスタンドみたいな形で、実際に私たちが出店して自分たちの手で皆さんに牛乳をお届けしたいです!
──そのほかにアンバサダーとしてやってみたい活動や、牛乳を広めるアイデアなどはありますか?
春野 今みくるん(星谷)が言ってくれた出店とつながるんですけど、8月のファンミーティングでせっかく牛乳のパッケージを考えたので、そのパッケージで本当に商品化して売り出したいです!
橋本 さっき「牛乳は料理に使える」という話もあったので、高嶺のなでしこメンバーが牛乳を使って料理をするところをファンの方に見てもらうのはどうでしょうか? 料理配信が好きなファンの方も多いですし、「自分も作ってみよう」と真似してくれたらうれしいので。
──橋本さんは料理が得意なんですか?
橋本 えっ、ヤバい!(笑) でも私はやればできる子なので、もし料理企画をやるならがんばります!
東山 私は小学生のときに家族旅行で牧場がある宿泊施設に泊まり、牛乳を冷やしてアイスミルクを作ったり牛乳を振ってバターを作ったりする体験をしたことがあります。なので、メンバーがバターなどを作るところを楽しく配信したら、ファンの皆さんに乳製品のことをより知っていただけるんじゃないかなと思います。
菊池 いろんなアイデアを出していただき、ありがとうございます。参考にさせてもらいます!
──今出たアイデアが実際に実現したら面白いですね。では最後に、これからの酪農応援プロジェクトに対する意気込みを聞かせてください。
橋本 「ミルクの旅」という新企画の話を聞かせていただき、今後の活動がより楽しみになりました! もちろん楽しいだけじゃなく、伝えていかなければいけない現状があると感じているので、酪農応援アンバサダーとして酪農のことをきちんと発信していけるようがんばりたいと思います。
東山 こうして牛乳の話をするうちに、ミルクがとても飲みたくなってきます(笑)。牛乳の話をいっぱい発信して、皆さんが「牛乳を飲みたいな」と思う機会を少しでも増やせたらいいなと思います!
春野 新企画も楽しみですし、高嶺のなでしこでしかできないような発信方法もきっとたくさんあるはず。多くの方に酪農のことを知っていただけるようにがんばります!
星谷 酪農を取り巻く状況は深刻だと思うんですけど、だからこそ明るい気持ちで盛り上げられたらいいなと思っています。私たちが楽しみながら牛乳や乳製品を摂取することで、酪農家さんたちの活力にもなったらいいですね。
菊池 皆さんがこの1年間一生懸命活動してくださったおかげで、酪農応援プロジェクトが若い人たちに広まっているという手応えを感じております。これからも高嶺のなでしこさん、そしてファンの方々の力をお借りして酪農のことをさらに広めていけたらと思っていますので、引き続き今後ともよろしくお願いいたします!
橋本・春野・東山・星谷 よろしくお願いします!
プロフィール
高嶺のなでしこ(タカネノナデシコ)
オーディション企画「JDOL AUDITION」を勝ち抜いて選ばれた7名と、ラストアイドルの元メンバー3名からなる10人組の女性アイドルグループ。サウンドプロデュースはクリエイターユニットHoneyWorksが担当している。2022年8月開催のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2022」でお披露目され、2024年2月にシングル「美しく生きろ / 恋を知った世界」でビクターエンタテインメントよりメジャーデビューを果たした。
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