8話でようやく「待望の！」エルマ

高田　私は、エルマが初登場する8話ですね。1話からアフレコ現場には行かせていただいていましたけど、そこでようやく本編に出られました。中でも上井エルマとしてスーツ姿で会社に行くシーンは、ドラゴン娘の中でも唯一小林さんと肩を並べて仕事しているという立場になったので、また小林さんの別の側面を見せられるな、と思ったのをよく覚えています。

長縄　マイク前でエルマの第一声を聞けたとき、「やったー！」って思いましたもん。

高橋　ずっと一緒にラジオやニコニコ生放送、イベント出演をしていたし、アフレコ現場にも来ていたけど、エルマとしての声を一切聞いたことがないという状態が続いていて（笑）。私たちも「いつ出るんだろう」となっていたところでの登場だったので「待望の！」という感じでした。

高田　そうなんです、ようやくエルマとして声を発することができました！（笑） 8話の収録後には、まりあちゃんが私のところに来てくれて「エルマに会えてよかった！」と言ってくれたのとかよく覚えています。とってもうれしかったです！

──7週間、アフレコを見に来ていただけというのも珍しいですね。

高田　その分、みんなを見ていましたよ（笑）。エルマとして声を発したのは、エンディングテーマの「イシュカン・コミュニケーション」以来だったし、待っていてくださるファンの声もいろいろと聞いていたので、8話の収録はとても感慨深かったです。

マウスに任せておけば大丈夫

──ちょろゴンずの4人はラジオやニコニコ生放送、イベントなどいろいろな活動で行動を共にしていますが、互いの印象はどうですか？

桑原　私以外のメンバーはずっと明るいんですよ。番組やイベントが始まる前から、楽屋で盛り上げてくれるから楽しいです。

長縄　この4人が集まると、楽しくなっちゃうんですよ。無責任にふざけても誰かが拾ってくれるし。

高橋　ラジオ中も、まりあんぬ（長縄）はずっとお菓子食べていて（笑）。大体、桑ちゃんが滑って、エル田（高田）が1人でワーッてなりながら締めてくれて……本当に「マウスプロモーションありがとう」って感じです。

高田　言われていますよ！

桑原　マウスも、こんな人ばかりじゃないんです（笑）。

高橋　でも、桑ちゃんも最後に振ったらきちんと締めくれるので「とりあえずこの場は大丈夫」という安心感があります。やはり座長然として、しっかりしています（笑）。

人間とドラゴンの“異種間”“1週間”

──では、今回のインタビューの締めも桑原さんにお願いするとして（笑）。続いて、fhánaによるオープニングテーマ「青空のラプソディ」や、ちょろゴンずで歌われているエンディングテーマ「イシュカン・コミュニケーション」の印象を教えてください。

高橋　「青空のラプソディ」はとにかくさわやかだし、この曲が始まると「『メイドラゴン』始まったぞー！」とワクワクしますね。何回聴いても気分がアガるし、本当にすごい曲だなと思います。

桑原　私も、家で映像をチェックしているときはどちらも絶対に飛ばしません。それで気分が上がって、小林さんになれるんです。

長縄　小林さんになれる？

高橋　「小林さんちのメイドラゴン」の世界に入れる、ってことね（笑）。

高田　「イシュカン・コミュニケーション」は、聴いていると「ドラゴンたちはこんな感じで生活しているのか」「こんな気持ちなのか」と伝わりますよね。あと、みんなアフレコが始まる前に曲を収録したけど、完成したものを聴くと声のバランスがすごく取れていて「自分たち、選ばれしドラゴンたちだな」って思いました。

長縄　メロディに乗せて歌うだけでなく台詞みたいな部分もあって、楽しいですよね。

高橋　歌詞もそれぞれのキャラクターに合っているし、人間とドラゴンの“異種間”と“1週間”の言葉遊びも面白い。

桑原　その一方でちょっと切なくなる歌詞もあって。「壊れてほしくない場所」ってところですけど、ドラゴンは長生きするけど、小林さんには寿命があって、いつか別れが来て……みたいな考えたくないことを考えさせられるし、それをトールがソロで歌っているのがグッときます。

高橋　それと、桑ちゃんがトールの「あ～殲滅したい！」を2種類録っていたのは覚えています。

桑原　デモでもらったときはメロディに乗せて歌ったバージョンだったんです。それと、今の台詞バージョンの2種類。完成したものを聴いたら台詞バージョンが採用されていました。