音楽ナタリー PowerPush - Chapter line
“終わり”で伝えたいこと
変な声だとずっと思ってました
──3人のバックボーンにはどんな音楽があるんでしょうか?
宮内 私はもともとクラシックばかり聴いてたんですよ。大学でドラムを始めて、いろんなアーティストの曲を聴くようになって。最初に衝撃を受けたのはsyrup16gでした。けっこうそこが自分が音楽をやる上での根本になってるのかなと思っています。あとはユニコーン、THE YELLOW MONKEY、GRAPEVINE、the pillows、TRICERATOPSとか1990年代に活躍したロックバンドが好きでした。洋楽はOasisやMaroon 5とかが好きで、父の影響でジェフ・ベックも聴いてましたね。
藤 僕はArctic Monkeysが大好きです。日本のバンドだと凛として時雨が好きですね。
──小浦さんはどんな音楽がバックボーンにあるんですか?
小浦 僕はのめり込んだアーティストってあんまりいないんですよね。親父がフォークデュオをやっていたので、誰の曲かはわからないんですけど、家でいろんなフォークソングが流れていて小さい頃はそれを聴いていました。その影響で最初はやっぱりアコースティックギターの音が好きで、押尾コータローさんやジェフ・バックリーとかが好きでしたね。高校に入ってからは軽音楽部に入ったので、BUMP OF CHICKENとかASIAN KUNG-FU GENERATION、ELLEGARDENとか、当時流行ってたロックバンドはだいたい通ってきてます。
──軽音楽部の頃もボーカルだったんですか?
小浦 そうですね。でも声にすごくコンプレックスがあったので、ボーカルをやりたかったわけじゃないんですよ。音楽の授業とかだときれいな声の人のほうがいいとされるじゃないですか。自分の声はがなる感じというか、クセがあって変な声だとずっと思っていて。でも高校の軽音楽部で歌ってみて、「そんなに悪くないんじゃないかな」って……そういう勘違いをしたままここまで来てます(笑)。
──でもそんな声に宮内さんは惹かれたわけですから。
宮内 バンドに彼を誘ったときに、ちょっとsyrup16gの五十嵐(隆 / Vo, G)さんに声が似てるなって思ったんですよね(笑)。でも当時彼はsyrup16gを知らなくて。
──言われてみれば確かに小浦さんの歌声って、五十嵐さんの歌声に少し似てますね。
小浦 似てるってよく言われてました。でも「誰だろう?」って思ってましたね(笑)。
やるからには一番になりたい
──今回のアルバム「夜が終わり」で伝えたい大きなテーマはありますか?
小浦 アルバムを作り始めたときにはテーマはなかったんです。でもできあがってみたら、ほとんどの曲が“終わり”について歌っていました。
──“終わり”を歌うことで、具体的にはどういうメッセージをリスナーに伝えたいんでしょうか?
小浦 僕、例えば人間だったら死ぬ、花は枯れる、朝が来て夜になる……みたいに、何事にも終わりがあるから、今を大切にできるんじゃないかなと思っていて。1曲目(「夜が終わり」)で歌っているように、「明日もあるから今やらなくていいや」って、先に期待して今はだらけたままでいいやとか、そういうのはイヤで。終わってしまう前に、一生懸命にやらなくちゃという思いを込めています。
──一瞬一瞬を大切にしていきたいという意味が込められてるんですね。
小浦 はい。僕は自分の歌の中でウソをつきたくないんですよね。だからバンドでもそのときどきでやりたいことを一生懸命にやっていきたいと思っています。
──なるほど。その中でバンドはどうなっていきたいですか?
小浦 音楽をやるからには一番になりたい。できるわけねえよって思われても、それを言い続けることによって達成できるんじゃないかって思ってます。
──それって先行シングルとしてリリースした「大言壮語の逆襲」で歌ってることですよね。
小浦 そうですね。「大言壮語」って大口を叩くっていう意味の言葉なんですけど、それを言うことによって強くなれると思ったんです。
──8曲のうち最後の「BELIEVE」だけ歌詞の雰囲気が違うなと思いました。
小浦 この曲は自分の中では前向きな感じですね。僕は歌詞を書くとき、さっき言った「ウソをつかない」っていうのに加えて、少し希望を持たせるようにしているんです。最後に置いた「BELIEVE」はアルバム全体の“希望”みたいな位置付けで。
──アルバム全体でChapter lineの世界観を表現していると。聴いた人の反応が楽しみですね。
藤 ドキドキですけどね。でもそれ以上に自信があるので、1回聴いてみてくれって思ってます。
収録曲
- 夜が終わり
- 微かな光
- 大言壮語の逆襲
- ミライチガイ
- 虚無感
- easy
- 不完全
- BELIEVE
ライブスケジュール
- 2015年3月1日(日)神奈川県 F.A.D YOKOHAMA
<出演者>
Chapter line / ザ・キャプテンズ / 月光グリーン / THE TOKYO / HISTGRAM - 2015年3月10日(火)東京都 LOOP
<出演者>
Chapter line / Made in Asia / BACK-ON / bye-bye circus / オズ - 2015年3月12日(木)大阪府 ROCKTOWN
<出演者>
Chapter line / reading note / ホロ / Applicat Spectra - 2015年3月26日(木)東京都 新代田FEVER
<出演者>
Chapter line / Mrs. GREEN APPLE / ARCHAIC RAG STORE
- Chapter line「夜が終わり」発売記念ワンマンライブ
- 2015年4月15日(水)東京都 下北沢SHELTER
OPEN 19:00 / START 19:30
前売:2300円 / 当日:2800円(1ドリンク別)
※3月15日より各プレイガイドにて一般発売開始
- Chapter line 小浦和樹 地元茅ヶ崎凱旋LIVE~1st Mini Album「夜が終わり」発売記念~
- 2015年3月8日(日)神奈川県 JAMMiN'茅ケ崎店
START 13:00
<出演者>
小浦和樹(Chapter line)
※観覧無料 - TSUTAYA茅ヶ崎駅前店にてChapter line「夜が終わり」をご購入の方にサイン会&チェキ撮影会参加券を配布します。ライブ当日に参加券を持参すると、ライブ終了後に行われるサイン会&チェキ撮影会に参加できます。
- Chapter line「夜が終わり」インストアイベント
- 2015年3月13日(金)神奈川県 タワーレコード横浜ビブレ店 イベントスペース
START 19:00
<出演者>
小浦和樹(Chapter line)
Chapter line(チャプターライン)
小浦和樹(Vo, G)、宮内沙弥(Dr, Cho)、藤教順(B, Cho)からなるギターロックバンド。2013年3月に小浦と宮内を中心に結成され、2014年5月にサポートメンバーだった藤が正式加入し現体制となった。パワフルなバンドサウンドを武器に都内を中心にライブを重ね、2015年1月にタワーレコードの限定店舗にて1000枚限定でリリースした1曲入りシングル「大言壮語の逆襲」を完売させる。3月に渋谷店インディーズ週間チャートで1位を獲得した同曲を含む初の全国流通盤「夜が終わり」を発表する。