Candy Boy安孫子宏輔、奥谷知弘、福留瞬が語るグループの魅力と7周年公演への意気込み (2/2)

公演は200回以上、「Candy Boy CAFE」の魅力は

──では皆さんが歌やお芝居をお届けしている「Candy Boy CAFE」という定期公演についてお聞きしたいと思います。2018年にスタートし、これまでに200公演以上も行われているそうですね。しかもほかのグループではなかなか見られないような、個性的な公演で。

奥谷 そうなんです。「CAFE」という名前が付いている通り、実際に営業しているカフェで、お食事をされているお客様の前で、歌、ダンス、お芝居を披露しています。Candy Boyの公演の魅力は、僕らを近くで感じていただける距離感だと思いますね。ディナーショーのように楽しんでいただける空間。4年間やってきて、お客様に「もう一度来たいな」と思っていただける公演に少しずつなっているんじゃないかなと。そこは僕らの強みだと思います。

福留 「Candy Boy CAFE」はお客様が入場した瞬間からすぐに世界観に没入していただけるんです。僕たちが「いらっしゃいませ」とお迎えしてお席までご案内しますし、お水を僕たちがサーブすることもあります。なので、カフェに来てもらうような感覚で気軽に足を運んでいただけますし、お客様がごはんを食べたあといつの間にか目の前でお芝居がスタートしている、そんな感覚で楽しんでもらえていると思います。

福留瞬

福留瞬

──客席の中でお芝居をされるんですよね。

福留 お客様のすぐそばで歌って踊っているので、普通のコンサートではあまり見えない表情とか、背中のお芝居が360°の視点で見られたり、その“生感”や臨場感は「Candy Boy CAFE」ならではだと思います。

安孫子 全席最前列みたいな感じだよね。五感が刺激される、すごく立体的なエンタテインメントだなと思っています。もう、4DXどころじゃない(笑)。

福留 知弘くんのアロマの香りもそこに漂ってるしね。

安孫子 約2時間、別世界に入る経験をしてもらえるかなって。

安孫子宏輔

安孫子宏輔

福留 あとお芝居のストーリーによっては、メンバーの個性が表れているものもあって。「大智くんってこんなキャラクターなんだ」みたいに、それぞれの個性を物語の中で感じられると思うので、ぜひ観ていただきたいです。

──お客様がすぐそばにいると、反応がダイレクトに感じられると思うのですが、皆さんのパフォーマンスに影響を与えることもあるんじゃないですか?

安孫子 それはすごくありますね。

福留 去年、配信で公演をしたんですけど、お客様のリアクションがない中でお芝居したときに「これで合ってるのか?」と疑心暗鬼になってしまったんです。いつも通りやっているつもりなのに、不安になるんですよ。お連れ様同士で顔を見合わせたりというリアクションがいつも僕たちから見えていたので、お客様が目の前にいないと「ステージで生きている感じがしないな」と思ってしまいました。

安孫子 目が合っているのかどうかはっきりとわかるもんね。その影響はすごく大きくて、ダンスをしてるときにお客様と目が合って微笑み合ったり、お芝居に泣いてくれたり笑ってくれたりする姿を見ると僕らもテンションが上がりますし。

奥谷 お客様が笑ってくださると僕らも自然と笑えるんですよね。でも、本当は僕らが皆さんを笑顔にさせてあげないといけないのに……逆に笑顔にしてもらっているなって。お客様からはたくさんのいい影響を受けていますね。

奥谷知弘

奥谷知弘

アップテンポな新曲で届けたい感謝の思い

──9月10日、11日には品川プリンスホテル クラブeXで7周年公演が開催されます。「Candy Boy CAFE」とはまた異なる特別な演出が期待できそうで、こちらも楽しみです。

奥谷 そうですね。このホールには客席に囲まれた円形のステージがあって、普段の「Candy Boy CAFE」とはまったく違う見せ方になりますし、お客様にとってもちょっと俯瞰した見方でお芝居やパフォーマンスがお楽しみいただけるのかなと思います。あとは「Candy Boy CAFE」のお芝居はカフェ内で起きる日常が物語の題材になっていることが多いんですが、今回は違うんです。どっぷりと物語に浸かってもらえる豪華な内容になっています。

福留 王国を舞台にしたファンタジーで、王子様や臣下が出てくるんですけど、登場キャラクターとメンバーが重なって見えるところもあるんですよ。そこは僕たちをよく知っているお客様にはより一層、お楽しみいただけるポイントじゃないかなと思います。

左から奥谷知弘、安孫子宏輔、福留瞬。

左から奥谷知弘、安孫子宏輔、福留瞬。

──現状、皆さんが7周年公演についてアイデアを出されていることはありますか?

奥谷 この日も僕がアロマのプロデュースをさせていただきます。香りを会場の入り口に焚いて、いつもの「Candy Boy CAFE」の“五感で楽しむ”要素を今回も取り入れたいなと、お芝居の内容にリンクする香りを選びました。

福留 僕は歌い方について少し考えていて、みんなで話し合っているところです。いつもとまた違ったアプローチで僕たちの楽曲を届けられたらと思っています。

安孫子 あとは劇場に入る前のロビーから楽しんでもらえるような企画を準備しています。7周年ということで、フォトスポットやお客様が並んでいるときからワクワクできるものを準備したいなと考えています。

──今回の公演では新曲「夏色の思い出」も披露されるそうで、もう各音楽配信サービスで聴けるとか。タイトル通りの夏らしいさわやかさとアップテンポな曲調が、これまでのCandy Boyの楽曲とはひと味違った雰囲気になっていますね。

奥谷 7周年公演でお客様に一番に伝えたいのはやっぱり「いつもありがとう」とか「これからもよろしくね」という気持ちなんですよね。歌詞にあるように、「ありがとう ありがとう」という気持ちを笑顔いっぱいでお届けしたいです。頭から足の先まで、感謝の気持ちや僕らのパワーをすべてお客様に伝えられるようなパフォーマンスにしたいなと思っています。この曲でも、瞬くんが歌割りを決めてくれて。

福留 スタッフさんと相談しながら決めさせていただきました。この曲を最初にいただいたとき、さわやかなイメージがありつつ、僕は「アニメのオープニングでかかってそうだな」と個人的に思ったんです。少年マンガ原作のアニメとかで、キャラクターが入れ代わり立ち代わり登場するオープニングってあるじゃないですか。そんなワクワクするイメージが浮かんだので、今までの曲だったら2、3人で同じパートを歌うことが多かったんですけど、今回は1人が歌って、もう1人が歌ったあとにその2人が一緒に歌う、みたいな歌割りにしました。あと、この曲で伝えたいのはやっぱり「これからも一緒に歩もうよ」というお客様への思いで。明るく「ありがとう」と伝えられればいいなと思って、歌割りを考えました。

安孫子 今2人が僕の言いたいことを全部言ってくれたんですけど……(笑)、本当に、Candy Boyの楽曲の中でも一番ぐらいにアップテンポな曲。歌詞は本当に7周年にぴったりの内容で、本番で歌うときにも気持ちを込めやすいというか、もう伝えたいことがそのまま歌詞になっているので、披露するのがすごく楽しみです!

左から奥谷知弘、安孫子宏輔、福留瞬。

左から奥谷知弘、安孫子宏輔、福留瞬。

──「夏色の思い出」はこれまでの感謝を伝えつつ、「これからもずっと」とお客様の皆さんとともに歩む未来への思いも込められているのが素敵ですよね。実際、7周年というのは大きな節目だと思いますが、今後グループとして挑戦していきたいと考えていることはありますか?

奥谷 「Candy Boy CAFE」公演では、いろんなカフェをお借りしてきたんですけど、メンバーやスタッフさんみんなでずっと言い続けているのは、「『Candy Boy CAFE』の実店舗を持ちたいよね」ということ。AKB48さんの劇場みたいな僕たちだけの店舗を持って、毎日カフェ営業をして、たまに僕らがパフォーマンスをする……という店舗を構えたいですね。

福留 僕らがずっと持っている願望なんだよね。

奥谷 Candy Boyを結成した当初、僕はそんな夢というか、希望を持たずにいたんです。右も左もわからない状態のままCandy Boyの活動を始めて。でも長く続けていくうちに、みんなができることも増えてきた。それぞれがカフェにまつわる資格を取ることによって、活動の幅が広がったというか。だんだん、実店舗を持つという目標が実現できるんじゃないかなと思えるようになってきました。

福留 何度かメンバーチェンジはありましたけど、5周年あたりから今のメンバーで固まって、絆もすごく深くなった。この7人でできることはなんでも試していきたいという気持ちが強いので、本当にやりたいことがいっぱいありますね。その中でも今、30曲以上のオリジナル曲があって、“バレエリズムダンス”というCandy Boyオリジナルのダンスもあるので、音楽についてもこれまで以上にたくさんの方に届けたくて、日本全国の人たちに知ってもらいたいという夢があります。音楽だけじゃなくて、お芝居も観てもらいたいし、メンバー1人ひとりの個性ももっと輝けばいいなと思っています。

安孫子 よりたくさんの人に僕たちのエンタテインメントを届けたいという気持ちはありますね。メンバー7人の関係値も魅力だと思いますし、Candy Boyを応援することによって楽しいだけじゃなく、コーヒーや紅茶の知識も増えて自然と日常が豊かになると思うんですよね。幅広い年代の方に楽しんでいただけるグループでもあると思います。なので、Candy Boyがより多くの方に知られる存在になって、よりたくさんの方の毎日を楽しくしたいですね。

左から安孫子宏輔、奥谷知弘、福留瞬。

左から安孫子宏輔、奥谷知弘、福留瞬。

ライブ情報

Candy Boy 7周年公演

  • 2022年9月10日(土)東京都 品川プリンスホテル クラブeX
    [ソワレ]OPEN 18:00 / START 18:30
  • 2022年9月11日(日)東京都 品川プリンスホテル クラブeX
    [マチネ]OPEN 12:30 / START 13:00
    [ソワレ]OPEN 17:30 / START 18:00

プロフィール

Candy Boy(キャンディーボーイ)

リーダーの奥谷知弘、サブリーダーの安孫子宏輔、そして川島寛隆、福留瞬、前田大翔、宮城光輝、山本大智の7人からなるフレンチをテーマにしたエンタテインメントグループ。2015年に結成され、メンバー全員がカフェにまつわる資格を取得している。2018年3月に1stミニアルバム「Les Candy Boy」をリリースし、8月にカフェを舞台にした定期公演「Candy Boy CAFE」をスタートさせた。2022年9月には結成7周年を記念した公演を東京・品川プリンスホテル クラブeXで行い、9月9日に新曲「夏色の思い出」を配信リリースした。