BUZZ-ER.|新たなステージでバズれ!3年間の歩み詰まった“始まりの曲”でメジャーデビュー

7人組ダンスボーカルグループのBUZZ-ER.が4月8日にメジャー1stシングル「サクラエビデンス」をリリースした。

2017年4月に結成されたBUZZ-ER.がメジャーデビュー曲として世に放つ「サクラエビデンス」は、彼らの最初のオリジナル曲。KOHEYの「ダンスボーカルグループを作りたい」という思いをきっかけに集まった7人が、これまでの活動の中で大切に歌い続けてきた楽曲だ。

リリースに際し、音楽ナタリーでは体調不良で欠席となったSHALFを除く6人のメンバーにインタビューを実施。結成からこれまでの3年間のBUZZ-ER.の歩みを振り返ってもらいつつ、メジャーでの活動にかける今の思いを聞いた。

取材・文 / 真貝聡 撮影 / 映美

KOHEYのメンバー集め

──BUZZ-ER.のこれまでの活動を振り返りつつお話を聞けたらと思います。まず結成についてですが、プロデューサーのKEN.さんがメンバーを集めたんですよね?

SAKU 確かにKEN.さんはプロデューサーなんですけど、実はメンバーを集めたのはKOHEYなんです。

KOHEY

KOHEY そうです。もともと僕は10代の頃から俳優として活動をしていました。あるとき、高校の授業でダンスと歌のレッスンを受ける機会があって。そこから「もっと本格的にやりたい」と火が点いて、バックダンサーなどいろんな形でダンスと歌の活動を始めました。高校を卒業するタイミングで俳優としてやっていくか別の道に進むか、ダンスボーカルをやるかの選択に迫られて、僕はダンスボーカルグループの活動をやろうと決意しました。そんなタイミングでお会いしたのがKEN.さんです。KEN.さんと相談して「メンバーを集めてみようか」ということになり、声をかけたのがBUZZ-ER.の6人です。

──そうだったんですね。順番としては、どなたから声をかけたんですか?

KOHEY まずはSAKUに声をかけました。最初は「一緒にライブをしよう」と誘ったんです。

SAKU ラフな感じだったよね。

KOHEY 「ダンスボーカルグループができたらいいよね」くらいのね。そこからSHUNに出会って、彼と歌の練習を毎日するようになりました。

SHUN グループというより、イベントに出られたらいいねという感じで毎日カラオケへ行って、カバー曲の練習をしていたんですよ。それで気付いたらダンスをやらされて、「ダンスボーカルグループとして活動するよ」と言われて、ここにいます(笑)。

KOHEY SAKUとSHUNが集まって、その次にCHIBAちゃんが加わりました。

CHIBA KOHEYがKEN.くんのバックで踊っていたときに、対バンで出会ったんです。もともと僕はアカペラグループで歌っていて、そのアカペラグループの次はソロでR&Bの楽曲を、渋谷のライブハウスを中心に歌っていました。そんなときに「一緒にやろう」とKOHEYから声をかけてもらって。

KOHEY CHIBAちゃんのライブを観て「めっちゃ歌がうまい」と思ったんです。それで声をかけたら、一緒に買い物へ行くくらい仲良くなって。話していても気が合うので、これはグループとして活動をしてもうまくやっていけそうだなと思って誘いました。

“圧倒的なセンター”を探して

──こうしてSAKUさん、SHUNさん、CHIBAさんがそろったわけですね。

KOHEY はい。で、次に探さないといけないのは“圧倒的なセンター顔”だなと思って。いろんな人に「誰かいい人材はいない?」と聞いていたんです。そしたら「カッコいい人がいるよ」と言われて紹介されたのがHAUでした。

──HAUさんはファッション雑誌で読者モデルをしていたとか?

HAU

HAU はい。当時、僕は読者モデルをやりつつK-POPのカバーダンスをやっていました。ステージに立つわけじゃなくて、踊っている様子を撮影してSNSにアップするっていう。そうしたら、KOHEYから「一緒にライブをしようよ」と言われて、初めてイベントに参加したんです。

KOHEY いきなりグループに誘わなかったのはダンスや歌の実力を知りたいと思ったからなんですけど、いざ一緒にイベントをやってみたらすごく意識が高いことがわかったし、噂通りのセンター顔だったのでKEN.さんも「HAUは絶対に入れなきゃダメだ」と言って。

HAU ただ僕はすぐにOKをしないで、楽曲を聴いてから加入するか判断しようと思って。それで「HELLO」を聴かせてもらったら、僕のすごく好みな曲だったんです。あの曲が加入の決め手でしたね。

KOHEY 確かに、楽曲を送るまでは悩んでいたよね。HAUは僕ら以外のところからもスカウトされていて「もしかしたら加入は厳しいかも」みたいな感じだったんです。それでKEN.さんが「楽曲を聴かせよう」と。

HAU 今考えてみれば戦略だったんだな! だって「俺専用に用意した曲だ」と思ったもん(笑)。

KOHEY あはははは(笑)。それでHAUの加入が決まりました。で、そのあとSHALFくんとYUYAくんが同時期に入ったんだよね。

SHALF

YUYA KEN.さんがSHALFを誘ったのかな。それで「あと1人欲しいね」となって、SHALFが僕に声をかけてくれました。

──YUYAさんは加入前は何をしていたんですか?

YUYA 芸能事務所にいたんですけど、そこを辞めて。アルバイトを始めるものの、それも長く続かず転々としていました。そんなタイミングでSHALFが「一緒にやろうよ」と言ってくれて。

SHUN SHALFとYUYAは前の事務所が一緒で、付き合いも10年くらいの仲なんだよね。

YUYA そうだね。もう一度ステージに立ちたい気持ちもありましたし、僕もSHALFと一緒ならと思って加入しました。

KOHEY SHALFくんの加入が決まったタイミングで「次はラップのできる人が欲しいな」と思って。SNSで1人だけ目を付けていた人がいたんです。実は、その気になっていた人というのがSHALFくんの連れてきたYUYAくんだった。「こんなことあるんだ!」と思って、すごい運命的なものを感じたんです。

109のレディースフロアで

──全員が初めて会ったのはどのタイミングだったんですか?

SHUN 2016年の11月です。渋谷109のレディースフロアで待ち合わせしました。そこで7人が集まってね。

SAKU

SAKU 先にCHIBAちゃんがいて、僕が2番目に到着したんです。最初に「あの……CHIBAちゃんですか?」と声をかけて。で、ふと横を向くと「話しかけるなオーラ」を出している人がいて、それがSHUNでした。そのときは彼の人見知りな性格が前面に出てて(笑)。

SHUN 唯一の知り合いであるKOHEYが来てなかったので、気まずくてあのときはすごく帰りたかった。

KOHEY めっちゃLINEしてきたよね(笑)。

SHUN 「今、どこ!?」「まだ来ないの!?」ってね。109のレディースコーナーだから、この人たちもメンバーだろうとわかるんですけど、なかなか声をかけられなかったです(笑)。

──2016年にメンバーがそろったあと、2017年3月にTSUTAYA O-EASTで開催された「JOL*fes」のオープニングアクトでステージデビューを果たしました。

KOHEY 「JOL*fes」のオープニングアクトの出場権を獲得するためには、配信アプリでランキング1位にならなければいけなかったんです。そのときはBUZZ-ER.のお披露目前だったので、僕とKEN.さん以外は参加できなくて。だから僕のファンの方と、バックダンサーをやっている子たちのファンで1位を取らなければいけない。あのときは死に物狂いでしたね。ずっと配信をしなくちゃいけないから、何日も寝れなくて目の下はクマだらけでした。でも努力の甲斐あって、どうにかこうにか出場権を手にしてお披露目にこぎつけて。本当に倒れるかと思った(笑)。

SHUN 初ステージのために全員で深夜練習を始めたんですけど、みんなクタクタになるまでダンスと歌をやり続けて。だからこそ、歌えたときはめちゃくちゃうれしかったよね。

KOHEY 歌ったのは1曲だけなんだけど、ワンマンをするような感覚だったもんね。