「BanG Dream!」特集 第1回 愛美(Poppin'Party 戸山香澄役)インタビュー|「バンドリ!」年表で振り返る、キラキラドキドキの4年半

2017年、アニメとゲームで「バンドリ!」が広がる裏で……

2017年

1月~4月
テレビアニメ「BanG Dream!(バンドリ!)」放送
2月1日
Poppin'Party 4thシングル「ときめきエクスペリエンス!」リリース
2月2日
テレビ「月刊ブシロードTV with BanG Dream!」放送開始
2月5日
「BanG Dream! 3rd☆LIVE Sparklin'PARTY 2017!」東京・TOKYO DOME CITY HALLで開催
2月15日
Poppin'Party 5thシングル「キラキラだとか夢だとか ~Sing Girls~」リリース
3月16日
スマートフォン向けゲーム「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」配信
4月19日
Roselia 1stシングル「BLACK SHOUT」リリース
5月10日
Poppin'Party 6thシングル「前へススメ! / 夢みるSunflower」リリース
6月28日
Roselia 2ndシングル「Re:birth day」リリース
6月30日
「Roselia 1st Live『Rosenlied』」東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEで開催
7月12日
Pastel*Palettes 1stシングル「しゅわりん☆どり~みん」リリース
7月29日
「Roselia 1st Live『Rosenlied』」追加公演 東京・有明コロシアムで開催
8月2日
ハロー、ハッピーワールド! 1stシングル「えがおのオーケストラっ!」リリース
8月21日
「BanG Dream! 4th☆LIVE Miracle PARTY 2017! at 日本武道館」東京・日本武道館で開催
8月30日
Roselia 3rdシングル「熱色スターマイン」リリース
9月6日
Afterglow 1stシングル「That Is How I Roll!」リリース
9月20日
Poppin'Party 7thシングル「Time Lapse」リリース
10月8日
「Roselia 2nd Live『Zeit』」千葉・幕張メッセ 幕張イベントホールで開催
10月29日
「ガルパーティ!in大阪」大阪・インテックス大阪で開催
11月4日
「Poppin'Party Fan Meeting 2017!」東京・チームスマイル・豊洲PITで開催
11月29日
Roselia 4thシングル「ONENESS」リリース
12月13日
Poppin'Party 8thシングル「クリスマスのうた」リリース

──2017年は1月にテレビアニメの放送、そして3月にスマートフォン向けゲーム「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」の配信が始まって「バンドリ!」の認知度が大きく上がった年だったと思います。まずアニメ第1期を振り返ってみて、どんな思い出がありますか?

とにかくアフレコがかなり苦戦しました。「バンドリ!」というコンテンツが求める香澄像にうまくフィットするだけの技量がなかったせいでリテイクも多く、1話は全部録り直しました。

愛美

──ただ、それを繰り返して1クールの間に成長したのでは?

どこまでいっても実力不足で……香澄を魅力的な女の子にしてあげたいという気持ちがあっても、そうできない自分に腹立たしさと不甲斐なさを感じながらアフレコしていました。ただ「ガルパ」でずっと香澄を演じられたおかげで、2019年のアニメ「2nd Season」では彼女をより輝かせることができたとは思います。

──「ガルパ」は愛美さんにとっての香澄像を確立できた作品だったんですね。このゲームは「バンドリ!」というプロジェクトを幅広い層に認知させた一作だと感じています。

「ガルパ」はカバー楽曲が多く収録されていて、「バンドリ!」のオリジナル曲を知らない人も遊びやすい。おかげで間口が広がって多くの人に知ってもらえたと思っています。

──「バンドリ!」のライブって女性のお客さんもけっこういらっしゃいますよね。それは「ガルパ」の影響も大きいのでは。

ゲームの面白さもありますが、「ガルパ」はキャラクターやストーリーが魅力的だと思います。そこが男女関係なく愛してもらえる理由なのかな。

──2017年だと、Roseliaの本格的な活動開始も大きなトピックです。

2月の「BanG Dream! 3rd☆LIVE」にサプライズで出てくれたときに初めてライブを観たんですけど、Roseliaさんは世界観がしっかりしているうえ、見せるべきものを最初からメンバーの皆さんがわかっていたように見えて驚きました。「ポピパもこのままじゃいけない」とめちゃくちゃ刺激を受けましたね。

最速でたどり着いた日本武道館ライブ

──その「BanG Dream! 3rd☆LIVE」では8月に日本武道館公演を行うことも発表されました。発表時には「日本武道館でライブする人生になるなんて思っていなかった」とおっしゃっていました。

「BanG Dream! 4th☆LIVE Miracle PARTY 2017! at 日本武道館」の様子。

バンドの聖地でまさかギターを弾きながら歌うとは、ちょっと夢にも思ってなかったですね(笑)。「バンドリ!」としても、プロジェクト開始当初から「いつかは日本武道館でライブやりたいよね」と話してはいましたけど、最初に聞かされたときは「本当に? こんなに早く?」とびっくりしました。

──当時、デビューから日本武道館ライブまでの歴代の最速記録を更新しましからね。

みんな真剣にライブに向き合いました。私たちがやれることをやろうと練習をがんばったり、ステージングを考えたり。とにかく必死でした。

──日本武道館ライブのMCではライブに至るまでがとにかく大変で、最後の1週間はみんなあまり寝てなかったという話もされていました。

練習以外にもやらなきゃいけないことがたくさんあったり、セットリストも直前まで変更してまたイチから練習したり……焦りや不安もあって毎日てんやわんやでした。

「BanG Dream! 4th☆LIVE Miracle PARTY 2017! at 日本武道館」の様子。

──初の日本武道館もさることながら、会場中央に円形ステージを置いての360°開放型ステージというのも驚きでした。

会場を埋められるか心配でしたが、たくさんお客さんが来てくださって。あのステージって立ってみると、意外とお客さんを近くに感じるんですよ。だからすごく好きです。

──最後のMCで愛美さんが「リーダーらしいことはやっていなかったけど」とおっしゃって、ほかの方が「そんなことないよ」と否定していたところが印象的でした。

とにかく準備が大変だったので、みんなが大変な思いをしないよう先回りしていろいろ動くことが多くって。あまりメンバーとコミュニケーションが取れなかったことを反省しての言葉でした。本当はみんなで一緒に物事を解決するのがいいんですけど、その時間を作るのも難しくて。やっぱりリーダーらしくはなかったですね。

──今はその反省を生かしてリーダーとしてスタンスを変えられましたか?

私が引っ張るんじゃなくて、みんなに自由に歩いてもらうようになりました。やっぱり振り返ってみても2017年は日本武道館に尽きますね。この5年間で一番大変な日々でした。


2020年1月10日更新