ナタリー PowerPush - 9nine

祝・夏フェス出演!ピエール中野流フェスの楽しみ方

高揚感を生み出しちゃえば遊んでくれる

西脇 メンバー同士で「ロックファンの人は私たちを観てどう思うんだろうね」っていうのは話してたんですよ。今は“ロックフェス”というよりは“フェス”というところに意識を置いて、自分たちが今できることを精一杯やりつつ、お祭りみたいに楽しい部分を取り入れたいって思ってます。フェスに絶対必要なものって何かあります?

ピエール中野

ピエール中野 わかりやすいことですけどみんなで手を振ったりとか一緒に何かやるのは大事かも。特にDJブースに集まってくる人は全然やってくれますからね。そこで高揚感さえ生み出しちゃえばそのまま遊んでくれる。

西脇 ピエールさんはドラムやってるじゃないですか。ドラムをやりながらアゲるってどういうふうにやるんですか?

ピエール中野 例えばスティックを回したりとかですかね。あとは曲と曲の演奏してない瞬間とかで立ち上がって煽ったり。

吉井 すごい!

ピエール中野 まあでも今回はDJで出るんですけどね(笑)。ドラムはまったく叩かない。

わかりやすい曲のほうが盛り上がる

西脇 「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」ではピエールさんはどれくらいDJをやってるんですか?

ピエール中野 DJブースでは3年くらいですね。だからみんながノリやすい曲もわかってきました。わかりやすい曲とかのほうがやっぱりすごく盛り上がる。その流れでみんなが全然知らないような、自分がただ好きな曲とかを混ぜたりするんですけど、もうノリ始めちゃったらそのまま楽しんでもらえる。

吉井 じゃあ一緒にノれる曲を持ってきたほうが、やっぱり一体感は出るんですね。

ピエール中野 出ます。出ますし、そうなってきたときに人は集まってきます。なんか楽しそうって思いますから。

佐武宇綺

佐武 落ち着いた雰囲気の曲もアリですか?

ピエール中野 バンドにもよりますし、その時間帯にもよりますよね。やっぱり朝イチでいきなりバラードをやられてもって感じですし(笑)。

吉井 確かに(笑)。

ピエール中野 DJブースは屋根があるから空の色が変わっていくのはわかんないんですけど。他のステージなら時間帯にあわせて曲を選んでくるアーティストも当然います。

佐武 夕暮れ時にしっとりとした曲とか。

ピエール中野 そう。ちょっとずつ日が落ちてくる時間帯にバラードを持ってくるとすごく印象に残りますよね。

吉井 セットリストはちゃんと考えたほうがいいね。私たちの出番は16時くらいか。

ピエール中野 けっこうみんな疲れてくる時間帯ですね。

写真左から川島海荷、ピエール中野。

西脇 そうなんですか?

ピエール中野 だって朝から炎天下の中でずっと観てるわけですから。

川島 そんな中でも「声出して!」って言ったら出してくれますかね?

ピエール中野 基本的にはみんな優しいからノッてくれるとは思いますよ(笑)。

フェスでは奇跡が起きます

西脇 ピエールさんのロックフェスの思い出って?

ピエール中野 初めて行ったフェスでTHE BOOMが出てて「島唄」を歌ったんですけど鳥肌もので感動しっぱなしでした。

村田寛奈

村田 すごいですね。

ピエール中野 もう圧倒されちゃって。それにめちゃめちゃ青空で風もサーって吹いてました。思い出しただけでゾクゾクするくらい感動して、そのときにロックフェスっていいなって思ったんですよ。

佐武 想像しただけで素敵です。

ピエール中野 フェスってけっこう過酷なんですよ。だからそういう思いをして観たライブってずっと記憶に残る。大変な思いをしながら観てる中でたまたま奇跡的なライブを目の当たりにすることがあるんですけど。フェスではけっこうね、奇跡が起きます。以前「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」でもCorneliusっていうアーティストがLAKE STAGEっていう大きいステージでやったんですけど、ほかのアーティストが別の大きなステージで大トリで。でもそのときCorneliusがたまたま機材トラブルか何かで30分くらい押しちゃったんです。で、メインの大トリのアーティストのライブが終わっちゃって花火が上がったんですけど、Corneliusがむちゃくちゃカッコいいライブをやってる中で花火が上がったもんだから観てた人たちは「すげえ! かっけえ! マジかよ!」ってもう盛り上がっちゃって。そのときの演奏と花火のタイミングがバッチリとリンクしてて、さらに映像の演出と花火がマッチして「こんなことが起きるのか」って思ったもんです。

西脇 それは奇跡ですね。

ピエール中野 奇跡。狙っては絶対できない。

川島 じゃあ私たちも自然を味方につけるしかないね!

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013
2013年8月2日(金)~4日(日)
茨城県 国営ひたち海浜公園
9nineライブ情報
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013
2013年8月4日 茨城県 国営ひたち海浜公園
IDOL NATION 2013
2013年8月10日 東京都 国立代々木競技場第一体育館
SUMMER SONIC 2013
2013年8月11日 千葉県 QVCマリンフィールド&幕張メッセ
めざましLIVE
2013年8月23日 東京都 お台場合衆国Open Summerスタジアム
ジモドルフェスタ2013 SUMMER
2013年8月25日 東京都 SHIBUYA-AX
UMI-POP '13
2013年8月28日 東京都 船の科学館 野外特設ステージ
イナズマロック フェス 2013
2013年9月21日 滋賀県草津市 烏丸半島芝生広場
GirlsAward 2013 AUTUMN / WINTER
2013年9月28日 東京都 国立代々木競技場第一体育館
9nine(ないん)

川島海荷、佐武宇綺、村田寛奈、吉井香奈恵、西脇彩華の5人からなるパフォーマンスガールズユニット。川島海荷の女優業を筆頭に、メンバー個々、グラビアモデル・声優・舞台・ミュージカル・ラジオパーソナリティ等の活動もしている個性的なユニットである。2010年12月にシングル「Cross Over」でリニューアルデビュー。歌とダンスの“圧倒的なライブパフォーマンス”こそが彼女たちの真骨頂であり、2012年8月に日比谷野外大音楽堂、12月に赤坂BLITZでワンマンライブを成功させる。2013年3月にリニューアル後2枚目のアルバム「CUE」をリリース。その後も、中野サンプラザ、Zepp Tokyoと次々にワンマンライブを行い、同年5月には香港にて初の海外ライブを敢行するなど精力的にライブを行う。そして、同年6月には最新シングル「Evolution No.9」をリリース。さらに同年夏には「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」「SUMMER SONIC 2013」といったロックフェスにも出演する。

凛として時雨(りんとしてしぐれ)

TK(Vo, G)、345(Vo, B)の男女ツインボーカルとピエール中野(Dr)からなる3ピースバンド。2002年に地元・埼玉で結成し、2005年に自身で立ち上げたレーベル「中野Records」よりアルバム「#4」をリリース。その後も順調にライブの動員を増やし続け、2008年12月に1曲入りシングル「moment A rhythm」でメジャー移籍を果たす。 狂気がにじむギターロックの地平を、USオルタナ~エモ直系の金属的な轟音で爆撃するサウンドは、多くのファンを魅了。2010年4月にはさいたまスーパーアリーナでのワンマンライブを成功に収めた。同年5月には初のイギリスツアーを敢行。9月にリリースした4枚目のフルアルバム「still a Sigure virgin?」はオリコン週間ランキング1位を記録した。2012年11月、約2年ぶりの新作音源となるシングル「abnormalize」をリリース。2013年4月に2年半ぶり、通算5枚目となるアルバム「i'mperfect」を発表した。