コミックナタリー Power Push - 横山光輝「鉄人28号《少年 オリジナル版》復刻大全集」

元祖・巨大ロボットマンガが雑誌そのままに復刻 カラーイラストから付録まで、昭和の空気を再現

各界の「鉄人」ファンからも推薦コメント到着

「鉄人28号」とは?

「鉄人28号」

1956年から1966年まで少年(光文社)にて連載されていた、日本初の巨大ロボットマンガ。これまでにラジオドラマ化、テレビ・劇場アニメ化、実写映画化、舞台化など数々のメディア化を果たした。2009年には横山の出身地・神戸に「鉄人28号」の巨大モニュメントが建造され、2013年から2016年まではテレビアニメ第5作目にあたるミニ作品「鉄人28号ガオ!」が放送されるなど、長く愛され続けている作品だ。

「鉄人28号」ストーリー

「鉄人28号」は少年の別冊付録で連載開始。この画像は本誌連載1回目の扉ページ。

太平洋戦争終結から数年後、大日本帝国が開発していた巨大ロボット兵器「鉄人28号」が姿を現した。悪人との闘争の末、鉄人を操るリモコンを手に入れた少年探偵・金田正太郎が、大塚署長や敷島博士といった仲間たちとともに、世界の謀略団との戦いを繰り広げる。

「鉄人28号《少年 オリジナル版》復刻大全集」5つのポイント

史上初! 雑誌連載オリジナル版を雑誌サイズで再現

これまで何度も単行本化されてきた「鉄人28号」。しかしいずれも著者改定が随所に施されていた。このたびの「復刻大全集」では史上初めて少年(光文社)の誌面を画質修復し、連載時と同じくB5判で復刻した。

「復刻大全集」はそれぞれ、B5判の本誌とB6判の別冊付録15冊前後のセットで構成されている。
原本の写真(左)と、デジタルリマスタリング後の画像(右)の比較。

修復前と修復後の比較画像。

原本の写真(左)と、デジタルリマスタリング後の画像(右)の比較。

修復前と修復後の比較画像。

カラーページ全再現! 幻の扉絵や別冊付録の表紙絵も当時のままに蘇る

この「復刻大全集」では、当時の雑誌そのままに、2色、4色のカラーページを掲載。本編はもちろん、ここでしか見ることができない扉ページや別冊付録の表紙イラストもカラーで見ることができる。

「鉄人28号」のカラー扉イラスト。 「鉄人28号」のカラーページ。柱の煽り文なども雑誌掲載時そのまま。 「鉄人28号」の2色カラーページ。 1色カラーページも白黒ではなく、原本そのままに藍色や紫色などの特色を忠実に再現。

昭和の空気が味わえる! 付録や広告も復刻

「復刻大全集」の各ユニットには、B6判の別冊付録10数冊が付属する。さらに「とびだすまんが」とそれを読むためのメガネも同梱しているほか、当時の「鉄人」関係の広告も収録され、時代の空気を感じることができる。

別冊付録の1部。中央が記念すべき連載第1回目が掲載された号。 「とびだすまんが」と、それを読むためのメガネ。 手塚プロ、森永製菓などの協力のもと、当時の広告もそのまま掲載。

10年分の連載を、雑誌掲載順そのままに収録!

連載開始前に掲載された予告ページ。 左は連載第1回目の1ページ目。右は連載開始記念の懸賞ページ。

1956年に光文社の月刊誌・少年でスタートした「鉄人28号」。10年にわたる連載を、雑誌連載順そのままに収録。そのほか少年の増刊号「探偵ブック」などに掲載された読み切りも収められている。

全巻購入者に3大特典! 激レア付録のプレゼントも

復刊ドットコムで全7ユニットを予約購入すると「複製原画3枚セット」「幻の“鉄人28号かるた”復刻版」と、朝日ソノラマのソノシートのブックレットや今井科学によるプラモデル箱絵の原画などを収録した小冊子という3大特典をプレゼント。さらに商品に付属する応募券を集めて応募すると、少年1960年7月号の組み立て付録「リモコン式鉄人28号」復刻版が全員に進呈される。

特典の複製原画。 今井科学によるプラモデルの箱絵。 少年1960年7月号の組み立て付録「リモコン式鉄人28号」。復刻版は製作途中のため、画像はイメージ。
横山光輝(ヨコヤマミツテル)
横山光輝

1934年6月18日兵庫県生まれ。1955年、東光堂より貸本「音無しの剣」で単行本デビュー。翌年に少年(光文社)にて「鉄人28号」を連載開始。一躍人気作家となる。同作は1960年以降アニメ化や映画化、特撮化されるなど多メディア展開がなされた。以後も1966年にりぼん(集英社)にて「魔法使いサリー」、同年週刊少年サンデー(小学館)に「仮面の忍者赤影」、1967年には同誌にて「ジャイアントロボ」とヒット作を連発。いずれもアニメ、実写化されている。1967年に希望ライフ(潮出版社)にて「水滸伝」を連載し、1972年からは同誌にて「三国志」をスタート。長期連載となる。1991年、「三国志」にて第20回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞。一方では1971年に週刊少年チャンピオン(秋田書店)にて「バビル2世」を連載し、大人から子供まで広い層に人気を博した。1994年にコミックトム(潮出版社)にて「殷周伝説」を連載。連載途中、心筋梗塞で入院し休載となったが、翌年に復活。連載終了後の2004年、自宅での火災のため4月15日に69歳で死去。