「ガールズフィスト!!!!」は、女子高生ロックバンドの成長を描いた4コマ作品。そのキャラクターたちを演じる声優4人がメンバーを務めるバンド・南松本高校パンクロック同好会も2018年10月より活動を始め、マンガと実際のバンドサウンドによるメディアミックスプロジェクトを展開している。

マンガ「ガールズフィスト!!!!」の1巻発売を記念して、コミックナタリーでは南松本高校パンクロック同好会のメンバー4人を取材。いい意味で「お客さんを放ったらかし」という公開練習の模様や、自分たちの活動とリンクするマンガ版への思いなどを聞いた。まずは演じる本人たちがキャラクターの見どころを語るセルフ解説からお読みいただきたい。

取材・文 / はるのおと

読みながら「がんばれ！」と思う、親目線になっちゃうマンガ版

──まずマンガ版「ガールズフィスト!!!!」についてお話を伺いたく。皆さんは、どんな印象を持って本作を読んでいますか？

古川　単純にかわいいですね。私は日常系の4コママンガってあまり読まないんですけど、「ガールズフィスト!!!!」はキャラクターたちの個性や感情がストレートに伝わってくるのがいいなと。あとキャラクターたちを見守りたくなります。

浅見　わかるかも。親目線っていうか。

古川　お姉ちゃん目線とかじゃなくて？ 一気に親までいっちゃったの？（笑）

浅見　4人を見ていると「うんうん。わかる、そうだね」ってなる。

内山　それは親だね。

古川　確かに。読みながら「がんばれ！」と思うし、自分もベースを弾いているから「わかる」と感じる部分もある。

──基本は4コママンガですが、見せ場となるシーンではストーリーマンガのようにコマ割りされたページも挟まるのが印象的です。

内山　第1話で、フェスの会場で偶然出会った4人が海外バンドのライブを観て感化されるシーンはグッと来ますよ。

浅見　鳥肌が立ちました。

古川　藤森ちゃんが加入するときもそう。4コマから普通のコマ割りに切り替わるとドラマチックさが増して引き込まれますね。

──マンガとして物語が展開していくことで、各キャラクターの個性もどんどん出てきていると思うのですが。それぞれの印象はどうですか？

内山　双葉ちゃんは、ドジっ子と一言で済ませていいのかというレベルだったので驚きました。バスドラムの中に乗って転がっていくとか……しかもお母さんまでドジって。お風呂で風呂桶に乗って滑っていったり。

古川　あそこは血筋だもんね。ギターの奏恵ちゃんは、最初もっとツンツンしたイメージだったけど、意外としっかり者で。

内山　でもチョロいんだよね。

奥村　そう、奏恵ちゃんはチョロイン（チョロい＋ヒロイン）だよ。

──お祭りに興奮する双葉と芳野を「遊びに来たわけじゃ…」って最初は注意していたのに、輪なげをやろうって誘われたら、結局は自分が一番ハシャいでしまうところとか。確かに坂ノ下はチョロい部分がありますね。

古川　ほかにも、もっとおどおどしているかと思っていた芳野ちゃんは意外と自己主張するし、月ちゃんはクールというよりはホワワンとしていてマイペース。キャラクターのイメージは、イラストだけを見ていたときよりマンガ読んで少し変わったかも。

内山　メインキャラクターの4人中3人もボケだったしね。ツッコミ役の奏恵ちゃんがいないときは投げっぱなしになることもあって、読んでいるこっちがツッコみたくなります（笑）。