沖縄芸人たちが語る「沖縄国際映画祭」の魅力

現在、沖縄コンベンションセンターにて「第5回沖縄国際映画祭」が開催中。沖縄出身芸人のセブンbyセブンと、沖縄芸人の初恋クロマニヨン、浦添ウインドゥが映画祭の魅力を語った。

セブンbyセブンは那覇中学校の同級生で、その後進学のために上京後、NSC東京8期生として芸人の道へ。昨年2012年の第4回沖縄国際映画祭では多数のステージで前説を務めていたが、エンディングでは、BEGINのボーカル比嘉と風貌が似ている玉城が、比嘉の御指名で「笑顔のまんま」を歌い上げるというラッキーな出来事で注目を浴びた。2人は「伝説のBEGINさんのおかげで（笑）」と、今年の映画祭では前説ではなくレポーターなどとしてイベントで活躍中。玉城得意のモノマネを次々繰り出し会場を大いに笑わせている。

また、初恋と浦添は、よしもと沖縄エンターテイメントカレッジYOECの1期生で所属2年目。それまでも芸人として活動していたが、YOEC所属をきっかけに、昨年からこの映画祭に参加している。昨年はチラシ配りなどの手伝いをしていたという2組。しかし今回はビーチネタステージでのコーナーMCや、ワーナー・ブラザーズ90周年記念特別上映の舞台挨拶などステージでも彼らの姿を見ることができる。普段はイベントや祭りの仕事が多いそうで、「毎月どこかの地区でお祭りをやってる」という沖縄芸人ならではの活動を語った。

ただ、沖縄にはほかにも古くから芸人の事務所があり、地元で人気の芸人たちも。先輩・宮平から「吉本以外の芸人さんたちのほうが沖縄の人たちにとってなじみがあって、沖縄吉本のシェアはまだ少ないです。地元のお祭りなどでちょっとずつ知ってもらって幅を広げてくれれば」と応援しつつ、「あわよくば僕らも呼んでもらえれば」と付け加えた。玉城も「沖縄を代表する芸人になって、俺らも飛び越えてレッドカーペットを歩いてくれれば」と、心広く応援。「僕らはまだ歩いたことないんですよ。レッドカーペットの横ですしざんまいの社長のモノマネをして、通りかかった芸人さんたちを笑わせてます」と言うと、浦添・積から「沖縄にすしざんまいないんですけどね（笑）」とツッコまれた。

そんなモノマネ三昧の玉城だが、「沖縄出身といっても、普段東京でやってるので、モノマネをやってもたまにアウェー感は感じてる」という悩みも。萩原流行、ドカベンの山田太郎、アイアンマン、大勝軒の社長などレパートリーは多いが、沖縄ならではのモノマネはBEGINしかなく「あとはサーターアンダギーとか……」と言うと、積から「ストイック。アスリートだなと思います」という言葉が。しかしその積は玉城と最もキャラがかぶっているため「東京だけでやっててほしい、特に玉城さんは！ 門司からこっちに来てほしくない！」と声を大にした。

そんな和気藹々とした話し合いの中、沖縄住みます芸人としても活動している初恋は、RBCラジオのレギュラーがあるという話に。「マジで？」とうらやましがる玉城に宮平が「去年の4月かららしいですよ？」と言うと、「ゆうぇよ！（言えよ！）」と萩原流行のモノマネで後輩たちにツッコんだ。さらに初恋の比嘉が「言いづらかったんですけど……今年レッドカーペット歩きました」と告白。これには場が騒然となり、玉城から小さな声で本気の「言えよ……」とつぶやきが漏れた。この映画祭を機会に互いの交流を深めている沖縄出身芸人たち。この先彼ら沖縄芸人たちが力を合わせてお笑い界に新たな笑いを生みだしてくれることを大いに期待しよう。

沖縄芸人コメント

浦添ウインドゥ
積：去年より盛り上がってるので、これからもどんどん盛り上がっていくと思います。もっと海外からのお客さんも来てもらえるように。僕らも頑張ってレッドカーペット歩きたいです。
島：僕らももっともっとステージを上げていって力をつけて、大活躍できるような第6回を迎えたいと思います。

初恋クロマニヨン
松田：ほんとにたくさんのお客さんが来ていて、これだけたくさんの映画が無料で見られるイベントはないです。沖縄の人にぴったりの、和気藹々としたイベントだと思いますので、ぜひ楽しんでください。
新本：これだけ大きいイベントでたくさんの芸人さんが来るので、僕としてはこの機会にたくさんの芸人さんを近くで見て学んでいきたいと思います。
比嘉：レッドカーペットはどんな顔して歩いたらいいかわからなくて（笑）。下を向いて足早に逃げるようにして去ってしまったので、来年再来年は徐々に顔を上げていきたいです。

セブンbyセブン
宮平：無料で映画が観られて、お笑いのステージが見られて、音楽が楽しめてと、ここにはエンターテインメントがすべてあるので、ぜひみなさんに一度は体験していただきたいです。
玉城：個人的な意見なんですけど、オールエンディングを僕1人でぜひ……。最後に花火が上がるんですが、その花火の周りをアイアンマンで空中でね。昔のロサンゼルスオリンピックみたいに、あの感じを沖縄国際映画祭でやりましょう！