一昨日11月26日、
毎回、サンドやゲストの芸人たちが大学の講堂や大教室などを訪問して、学生たちとともにネタやコーナーを交えたお笑いステージを届けるこの番組。今回は、東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻はじめ、東北の人々に笑いの力で元気を届けようとスペシャル版を開催した。出演者はサンドのほか、桂枝太郎(岩手県衣川村出身)、
トップバッターの狩野英孝は、ネタの中で「アイアム・フロム・クリハラ~」と出身地をアピール。温かい拍手で歓迎され、持ち歌まで披露し会場を沸かせた。学生をステージに迎えて展開する特別企画では、サンド伊達扮する謎のカウンセラー・哀川超が、悩める学生に明快な解答を示す悩み相談室を披露。「お嫁さんを探しにこの学校に来たけど彼女ができない」というユニークな男子学生の悩みに「君は見た目で損している」と返し、音声のみのラジオ番組では想像力を掻き立てられるコメントで会場を沸かせた。嘉門は、人気の「アホが見るブタのケツ」を熱唱すると、客席は大喜び。また、東北への思いをこめた応援歌「希望のマーチ」で、客席にエールを送った。
収録が終わると、出演者全員が客席にサインボールをプレゼント。思いがけないサプライズに場内は再び大いに盛り上がった。放送は12月23日(金・祝)21時5分から。
出演者コメント
サンドウィッチマン伊達:これまで何度も石巻に来ていますが、石巻でもほかの場所でもライブ前の気持ちは変わらなくて、とにかくたくさん笑わせてやろうって思ってやっています。やっぱり大きい口を開けて腹を抱えて笑うと、一瞬でも気が紛れるだろうし、笑いの力は大きい。僕らは味方なんだって思ってもらえたら嬉しいです。今日は桂枝太郎さんの落語がすごくウケていたけど、この番組は、学生にとって寄席が見られる貴重な機会。やっぱり笑いに触れてほしいし、中でも若い人には落語に触れてほしいです。
サンドウィッチマン富澤:笑いは、所詮気分転換にしかならないと思うけど、その気分転換が必要だと思う。笑ってリセットして、またがんばろうって思ってもらえたら。キャンパス寄席では毎回いいキャラクターの学生さんが登場しますが、今回の彼は最強。元気もらいました。地元でおもしろい子を発掘できて嬉しい。
狩野英孝:宮城での仕事はいつも一番テンションがあがるし、絶対スベれないという緊張感があります。やっぱり地元に恥じないショーを見せたいという気持ちがあるので。日本は、北に行くほど笑い声が小さくなると思っていたんですが、今日は西の笑いに負けないくらいお客さんの声が大きくて温かくてすごく嬉しかったです。震災後、宮城の人はすごく強くなりました。そしてもともと強い地元愛が、さらに強くなったと思います。あれだけの震災も、地元じゃなければいつかは忘れてしまうものだと思います。でも、だからこそ地元の人間は絶対に忘れちゃいけない。こうしたイベントや募金活動など、ずっと続けていきます。
石巻専修大学事務部の学生支援担当・千葉真哉さん:震災後の5月から6月頃、NHKさんから「エンターテインメントの力で支援ができれば」とお話をいただいた当時は、正直まだ学校や石巻に笑いを楽しめる雰囲気はなかったと思います。この学校の生徒も6人が亡くなり、家が全壊となった学生が150人いて、生徒も深く傷ついていました。でも、こういう明るいイベントを通して、1人でも2人でも、束の間でも、学生や被災した皆さんを元気づけられるのではと思っています。
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- NHK ラジオ第一「キャンパス寄席」毎月最終土曜日午後8:05-8:55
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お笑いナタリー @owarai_natalie
石巻専修大学で「キャンパス寄席」収録、哀川超が学生にアドバイス http://t.co/BabTVGxM