夢は全米ツアー「漫才そのものが伝わった」テンダラー、ロス公演語る

ベスト漫才とアメリカ公演の模様が収録されたテンダラーの最新DVD「BEST MANZAI HITS !? ～THIS IS TEN DOLLAR～」が、来年2月4日に発売。これを記念して、テンダラーがアメリカ公演の感想を語った。

テンダラーは先月11月22日にアメリカ・ロサンゼルスのザ・ハドソン・シアターにて、漫才ライブ「Japanese Manzai Show “Ten Dollar” ～A Rapid-fire Two-man Comedy Act～」を敢行。全編英語の漫才を2カ月間猛特訓し、アメリカの人々にお披露目した。「いやあ、ほんまにいろいろ大変でしたけど……最高に楽しかったです！」と声を揃えた2人。浜本は「楽しすぎて、帰って来てから1週間くらいフワフワしました。これが燃え尽き症候群かと」と顔がほころぶ。

しかしライブ当日までは苦労も多かったようで、「楽しみと不安が交互にやってくるんです。楽しみでもあるけど、アカンかったらどうしようとか不安もあって。当日の昼にネタ合わせしてたとき、今まで1回も飛んだことないところが飛んだりとか。日本語やったらネタ飛んでもそれがネタになるのが漫才ですけど、語学力がないのでイジり方とか、場の空気の対処法とかがないんです」と心配ごとだらけ。また滞在中にはストリートやバーでの漫才武者修行も。「英語も下手やし、途中から聞いてもわからんしで、みんな通り過ぎて行ってしまうんですよ。やっぱり掛け合いが要るなと」と、現実を痛感していた。

しかし、その甲斐あって本番ではノーミスで漫才を披露。ストリートで学んだ掛け合いも盛り込み、手応え十分のライブに仕上がった。白川は「盛り上がり方が尋常じゃないです。『フー！』って（笑）。せっかくお金払って来たんやから楽しもうとしてくれてて。さあ漫才を見ようじゃないかと、こちらを乗せてくれました」と感激。浜本も「漫才そのものが伝わったと思います。なぜかというと、漫才の間で笑ってくれたので。かぶせであったり、天丼であったり、ツッコミであったり、ああ漫才で笑ってるなあって」と思い返す。

今は英語をさらに勉強している真っ最中とのことで、「アメリカでのライブを続けていきたい」というテンダラー。「完全な夢かもしれないですけど、全米ツアーやりたい。できたらおもろいですよね」と、まだまだやる気を見せた。最後に「DVDの特典映像には、本編くらいアメリカでの映像がたっぷり入ってますし、日本語の漫才やコントもたっぷり入ってます。ぜひ観ていただきたいです」とメッセージを送った白川。浜本は「外国の方へのお土産として渡していただきたいですね。いずれアメリカのコメディスクールに置かれたりして、アメリカの方が英語で漫才を始めてくれたら」と夢を馳せた。

1月25日（日）からは、芸能生活20周年を記念して、初の全国ライブツアー「テンダラーJAPAN TOUR」を全国9カ所で開催。こちらもぜひお楽しみに。

※記事初出時、大阪公演の開演時間に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。