北野武監督の最新映画「龍三と七人の子分たち」が来年2015年4月25日から全国公開されることが決定した。キャストは藤竜也、近藤正臣、中尾彬、小野寺昭、品川徹、樋浦勉、伊藤幸純、吉澤健。
前作「アウトレイジ ビヨンド」でヤクザたちの仁義なき抗争をシリアスに描いた北野監督が、今度は同じヤクザをテーマにコメディタッチでストーリーを展開させる。平均年齢72歳の豪華俳優陣が演じるのは元ヤクザ。詐欺で人々を騙す若者を成敗しようと世直しに立ち上がる“ジジイ”たちだ。北野監督はジジイたちの姿を通して、高齢化社会やオレオレ詐欺など昨今の社会問題に鋭く切り込んでいく。
本日11月6日にはYouTubeで特報動画の配信もスタートした。痛快な新ヒーロー誕生に期待しよう。
北野武監督コメント
今回の作品はメインキャストが高齢なんで、作品の公開日までとにかく元気でいてほしい。誰かの遺作になっちゃったりしないよう、皆さんの健康が心配でしょうがないね。でも、ローリング・ストーンズやポール・マッカートニーに象徴されるように、国際的にもジジイたちが大活躍している時代であることを、改めて思い知れって若者たちに言いたいね。随所にギャグを散りばめ、コメディ・タッチに仕上げてあるから、世代を超えて楽しめる娯楽作品だな。笑ってくれればそれでいいよ。
森昌行プロデューサーコメント
この作品のストーリーの背景となっているのは、高齢化を迎えた今日とこれからの日本社会。エピソードとして描かれているのは、オレオレ詐欺をはじめとする高齢者を巻き込む組織犯罪といった社会問題。ついに北野監督が初めて現代日本にメスを入れた社会派の映画を完成させた!? そんなわけないでしょ……。というわけで出来上がったのは、コメディ・タッチでありながらも哀愁も感じさせてくれ、そしてその絶妙のバランスに感動すら覚える北野武監督ならではの個性的で魅力あふれる新しい映像の世界です。「ジジイ」がこれからの時代のキーワードであることも教えてくれる必見のエンターテイメント・ムービーです。
藤竜也コメント
オファーの話を初めて聞いたとき、監督ご本人とは面識もなかったので「出てくれ、出てくれ詐欺」かと思いましたね。僕も長い間、役者をやらせてもらっているので、現場では監督の意向やシーンの流れなど何となく見当がつくんだけど、北野監督はあまり指示を出さないので、自分のアンテナを鋭敏にしないといけないし、とても考えさせられました。ジジイたちにはボケ防止にちょうどよかったんじゃないかな。毎年また、来年の桜の花を見られるようにと思って生きているので、来年は北野監督の作品と桜を一緒に観られるなんてとてもおめでたい気分です。
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