「夕陽のドラゴン -Summer Madness 2014-」収録レポート

実に14年ぶりの復活となった「夕陽のドラゴン」。和室風の舞台に垂れ幕という当時のセットを再現したスタジオに、警官服にティアドロップのサングラスという出で立ちで飛び出してきたトータス松本とユースケ・サンタマリアは、まずリュックサックスの持ち歌「彼女はブリー」と「空気はらいっぱい」を全力で歌唱する。オープニングトークでは日本を代表するアーティストからの祝福のビデオメッセージがサプライズで上映され、2人を感激させた。

1組目のゲストは奥田民生。プライベートでも親交の深い三者によるくだけた会話が展開され、ステージはまるで飲み屋の一室のような雰囲気に。奥田への事前アンケートを紹介するコーナーでは「トータスにやめてほしいこと」「ひどいめに遭わされたこと」「トータスの裏の顔」といった、トータスにまつわる質問について含みのある回答が披露された。次はトータスとユースケ、どちらかの会いたい人がシークレットゲストとして登場するコーナーへ。2人の前に現れたのは、ユースケが大ファンだというモーニング娘。'14の選抜メンバー。ユースケは「ウソー!?」と歓喜し、鞘師里保、鈴木香音、石田亜佑美、小田さくら、自身の推しである生田衣梨奈の5人による「One・Two・Three」のパフォーマンスにあわせてノリノリで踊る。その後の5人を交えたゲーム企画では、メンバーブログを毎日欠かさずチェックしているという発言でトータスを面食らわせた。

当時のアシスタント・宝積有香も参加した悩み相談のコーナーではトータスの母親と生電話がつながっており、知らされていなかったトータスが一気に脱力する場面も。続いてウルフルズのメンバーを迎え入れて和気あいあいとした放談が始まるも、途中で押してしまったのかウルフルズのゲストコーナーはあっという間に終わってしまう。トータスは「なんやこの番組！ ウルフルズを粗末に扱いすぎや！」と本音を口にして客席を笑わせた。そんな中、最後のゲスト・吉井和哉の出番に。ここでは吉井が「人のサイズを超えると怖い」というトータスへ大仏見学を勧めたり、同世代の女性がついやってしまいがちな姿勢について警告するなど奔放なトークを繰り広げた。

ステージに奥田が再登場し4人になると、最近ユースケが購入したという高価なアコースティックギターの品評会が始まる。そしてユースケの「せっかくこんなとんでもないメンバーとすごいギターがあるんで、奇跡のドラゴンセッションをしたいと思います」という言葉から、スペシャで一番初めに流れたというザ・タイマーズ「デイ・ドリーム・ビリーバー」のセッションが行われた。最後にはウルフルズ、宝積も再び参加して締めの挨拶へ。こうして一夜限りの復活「夕陽のドラゴン」は豪華な共演で幕を閉じた。

ゲストや観客がいなくなったあと、スタジオには「夕陽のドラゴン」ファンにはおなじみのブランコが設置される。トータスとユースケは仲よくブランコに乗りながら、「ドラゴン後記」としてエンドトークを実施。「たまにはやってもいいかなと思わなかった？」（ユースケ）、「やろうよまた！」（トータス）と今後への期待を匂わせつつ、まったりとしたムードの中で収録を終えた。