カッコつけたタイトルを考えてる時点でダサいなって

──東京と大阪でのワンマンライブのタイトルは「夏の元気祭り」なんですね。

カッコいい横文字のタイトルもいっぱい考えたんですが、そういうタイトルを考えてる時点で既にダサいなと思っちゃって（笑）。今回、久しぶりのワンマンで何をストレートに表現したいかと言ったら、音楽で心の元気を活発化させたいということだったんですよ。それならストレートに「夏の元気祭り」にしようと決めました。

──東京が矢井田さんの誕生日でもあるナニワの日（7月28日）で、大阪がヤイコの日（8月15日）という日程になっています。

ナニワの日が東京ということで、ちょっとややっこしくて、よくコメントで間違えそうになってます（笑）。でも大切な両日にライブができるのはうれしいですね。

──セットリストはどんな基準で決めていっているのですか？

今まさにセットリストをひとりで書いているところなんですが、これが孤独で寂しい作業で（笑）。自分がこれまで積み重ねてきた過去も大切にしていきたいんですけど、未来も感じてほしくて。昔発表した曲を今の私がやるとこんな感じになりますよっていうところも表現できたらと思っています。CDの音をそのまま再現するのではなくて、今の私がバンドのメンバーと一緒にライブハウスでやるからこその、その日にしかない演奏を展開できたらなって。

──レアな曲も期待できそうですか？

去年の年末くらいからTwitterを始めたんですけど、そこでファンの方にちょっと訊いてみたんですよ。「夏のライブで聴きたい曲はあるのかしら？とつぶやいてみる」みたいな（笑）。そうしたら、結構皆さんしっかり返してくれて。私はシングル曲をやったほうがいいのかなって思っていたんですが、意外な曲のリクエストが多かったんですよ。

──それは例えばどんな曲なんですか？

インディーズでのデビューシングル「Howling」のカップリング曲「We'll be...」が聴きたいという声が一番多くて。求められていることとやりたいことを合わせるのは難しいことではあるんですけど、聴いてくれてる人はちゃんと聴いてくれているんだな、愛のあるリクエストをしてくれるんだなって実感したし、応えられる範囲で応えていけたらと思っています。久しぶりの曲も入れたいし、みんなが聴きたいと思ってる曲をわざと外すのも違うし、未来も感じてもらいたいし……。そう考えていくと、ボリュームがどんどん増えていってます（笑）。

──「夏の元気祭り」の「祭り」の部分では何か考えていますか？

やっぱりそうですよねー。祭り、どうしましょうか？ 自分の考えたタイトルに縛られてるんです（笑）。ある程度バラードも入れないとアップテンポの曲が映えないしなって思ったんですけど、あまりバラードが続くと全然祭りっぽくないし。クラッカーでも用意しようかな？（笑）