音楽ナタリー Power Push - 「VIVA LA ROCK 前夜祭」特集 フレンズ / リーガルリリー

フレンズ / リーガルリリー フレッシュな2組のライブ観

5月3~5日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで行われる「VIVA LA ROCK 2017」。本編開催前日の5月2日には、「auスマートパス・うたパスpresents『VIVA LA ROCK 2017 前夜祭』」が実施される。昨年は屋外で行われたこの前夜祭、今年は屋内ステージ(CAVE STAGE)に場所を移し、25歳以下の「auスマートパス」および「うたパス」会員1200名を招待して実施される。

音楽ナタリーでは「VIVA LA ROCK 2017 前夜祭」に向けて特集を展開中。第2弾では前夜祭および本編に出演するフレンズと前夜祭に出演するリーガルリリーのインタビュー、DJライブキッズあるある中の人のコメントを掲載する。

取材・文 / 清本千尋 撮影 / 後藤壮太郎

フレンズ インタビュー

弟にフェスの景色を見せたい

──フレンズは昨年の「VIVA LA ROCK」で初のフェス出演を果たしましたよね。

おかもとえみ(Vo) ライブ自体そんなに回数をやってなかったので、急に大きなステージに出させてもらった感じでした。

ひろせひろせ(Vo, Key) 下北沢THREEでやった初ワンマンを経て、フレンズとして初のフェスが「VIVA LA ROCK」だったんですよ。涼平さんはすでに出演したことがあるから「『VIVA LA ROCK』に新しいバンドでも、また一からも出られるのがうれしい」って言ってたのが個人的にうれしくてグッと来ましたね。

──涼平さんは2015年までthe telephonesのメンバーとして出演していましたよね。

長島涼平(B) 俺、たぶん皆勤賞だと思います。

左から長島涼平(B)、ひろせひろせ(Vo, Key)、おかもとえみ(Vo)。

おかもと わー、常連さん。あと「VIVA LA ROCK」関連のエピソードで話しておきたいことがあるんですけど、(三浦)太郎くんが前のバンドのときから弟の三郎に「三郎、フェスの景色をお兄ちゃんが見してやるよ!」って言ってたみたいで、その三郎くんがたまたま私たちのスタジオに遊びに来たときに「初めてお兄ちゃんにフェスの景色見せてもらえる!」って喜んでいる姿を見て、「VIVA LA ROCK」に出られてよかったなあと思いました。

ひろせ でも、涼平さんは「VIVA LA ROCK」出たあとに「フェスでもっといい景色が見えるようにがんばろうぜ!」って言っていたよね。

おかもと うん。そのとき、フレンズのみんなは三郎に大きな景色を見せてあげたくなったよね。

──涼平さんは埼玉県北本市出身ですが、埼玉で行われる「VIVA LA ROCK」にどういう印象を持っていますか?

長島 埼玉に根付いたフェスって「VIVA LA ROCK」以外あんまり聞いたことないので、こういうイベントが地元で毎年開催されるのはうれしいですよね。自分がお客さんとして観に行きたくなるようなアーティストが埼玉に来るのはいいことだなと思っています。去年フレンズでけやきひろばにある無料ステージ「VIVA LA GARDEN」に出られてうれしかったです。あそこって別に「VIVA LA ROCK」に来ている人じゃない人もいるし、フードエリアもあるからごはんを食べながらライブを観られるんですよ。あの雰囲気がすごく好きなんですよね。

Creepy Nutsと前夜祭でコラボ!?

──前夜祭で競演するアーティストと今まで接点はありましたか?

ひろせ Creepy Nutsはツアーに誘ってもらった縁もあったし、DJ 松永くんが僕とえみそんと同い年っていうこともあって仲良しですね。Rくんともツアーの打ち上げでけっこう仲よくなりました。彼は僕らよりちょっと歳下なんですけど、どういうアーティストが好きなのかなと思って聞いてみたら「SOUL'd OUT大好きなんだよね」って返ってきて、世代一緒じゃんと思いました。Creepy Nutsは本当にライブがいいよね。

おかもとえみ(Vo)

おかもと もう本当に最高。ライブ観ていて気分がアガるんだよね。競演するたび刺激を受けていて、Creepy Nutsはフレンズにとってライバルであり仲間みたいな感じ。

ひろせ ちょっと前にライブで競演したとき2人に「(VIVA LA ROCKの)前夜祭超楽しみだね」「なんか一緒にやりたいよね」って言われたことをここで報告しておきます。前に松永くんとはステージでコラボしたことがあるんですけど、Rくんとはまだ共演したことがなくて。Rくんは「次は俺もやりたいっすよ」って言ってくれたけど、エセラッパーの僕は恐縮だなっていう感じです(笑)。

長島 Rくんをテレビで観たことある人がCreepy Nutsのライブを観たらがっつりハマっちゃうと思いますね。そんぐらいパワーのあるライブをする人たちなので。BRADIOやリーガルリリーもすごいライブをする人たちなので、負けられないなって思ってます。

親近感のあるBRADIO、ギャップありなリーガルリリー

ひろせ BRADIOは去年の「VIVA LA ROCK」で初めて一緒になって。

長島 確かBRADIOの出番が俺らの前だったんだよね。観覧エリアがもうパンパンでめちゃくちゃ盛り上げててすごいなと思った。

おかもと 私、渋谷のとんかつ屋さんの前で、BRADIOの4人が座って並んでるところを目撃したことがあって。その半年後ぐらいに「VIVA LA ROCK」でご一緒して、とんかつ屋で見たっていう話をしたんですよ。そしたら「あ、それ、僕らです」って答えてくれて、なんか親近感が湧きましたね。ああいうステージと同じあのままのルックスでだけど、BRADIOさんも渋谷にいるんだなって(笑)。

ひろせひろせ(Vo, Key)

ひろせ 太郎さんは前やっていたバンドで競演したことがあるって言ってたよ。

おかもと そうなんだ。私はファンクっぽい感じがすごく好きだから、またこうやって競演できるのがうれしいですね。フレンズと対バンしたらどうなるんだろうってずっと思ってたので。

──リーガルリリーとは「BAYCAMP」で競演してますよね。

ひろせ 「BAYCAMP」の楽屋が一緒でちょっとしゃべったりしたんですけど、天真爛漫な女の子たちだなと思いました。「BAYCAMP」ではライブを観られなかったんですけど、そのあとサーキットフェスにnicotenで出たときにたまたまリーガルリリーのライブをちょっと観られる機会があったんです。いい意味で狂気的な感じがあってカッコよかったですね。歌もめちゃくちゃいいし。ステージで音を鳴らした瞬間、会場の雰囲気を変えちゃうようなバンドで、本当にすごいなと思います。

おかもと 私、リーガルリリーとは「BAYCAMP」のときにちょっとしゃべったくらいで、ライブを観たことがないんですよ。話したときに「うわー、かわいい!」って胸がキュンとしましたね。ぬいぐるみみたいなかわいさなんですよ。

長島 俺も楽屋でキャッキャしてるリーガルリリーしか知らないから、ステージでどんな感じなのかすごく興味がありますね。

ライブではお客さんに力をもらえる

──フレンズの活動の中でライブはどういう位置付けなんですか?

長島涼平(B)

長島 今はみんなに知ってもらうためのツールですかね。とにかくいろんなところに自分たちから行って、いろんな人に出会ってもらいたいです。俺、最初はフレンズのお客さんってもっとおとなしい感じかなと思ってたんですよ。でも最近は一生懸命歌ってくれている人がいたり、めちゃくちゃ踊ってくれる人もいて。そういう景色を最初の頃は全然想像してなかったんですよね。バンドによっていろんな盛り上げ方があるように、お客さんもいろんな楽しみ方があるじゃないですか。そうやっていろんな発見ができる場所だと思っています。

おかもと 私はどんなにお客さんが多くてもライブ中に全員の顔を1回ずつは見ようと思ってて。本当にいろんな顔の人がいるんだなって……なんか人間観察をしてるみたいなところがあるかもしれません(笑)。私たちが楽しくライブをして、みんながそれを楽しんでくれるなんて、ライブってめちゃくちゃハッピーな空間ですよね。

──ひろせさんはどうですか?

ひろせ 僕もライブは楽しい場所って感じですね。たぶんフレンズみんなそうなんですけど、あんまりリハが好きじゃなくて、通しリハとかあると本当に疲れちゃうんです。だけど同じ尺をライブでやっても、同じ疲れではないんですよね。たぶんお客さんから力をもらっていて。フレンズのライブをお客さんがどういう目的で観に来てるのか僕らにはわからないんですけど、僕らはこれからもライブを楽しんでやっていきたいなと思ってます。

目標は「お立ち台から転げ落ちない」

──前夜祭は25歳以下の「auスマートパス」会員が招待されるイベントなんですが、こういう年齢制限があるイベントは初めてですか?

おかもと 初めてです。フレンズのお客さんの年齢って見てる限りだとけっこうバラバラなんですよね。

ひろせ 男女比も五分五分。だけど高校生ぐらいのお客さんはあんまり見ない気がしますね。

──25歳以下のオーディエンスにフレンズはどういうアプローチをしようと思っていますか?

左から長島涼平(B)、おかもとえみ(Vo)、ひろせひろせ(Vo, Key)。

おかもと いつも通りのライブをして、若い子たちがどうノッてくれるのかを楽しみにしてます。私とひろせと年齢が近いお客さんが多そうだし。それにひろせは若い子たちの間で流行ってるポーズとかよく知ってるんで。

ひろせ ちょっと仕込んでおきます(笑)。というかこのイベントのメンツ、改めて見てみるとめちゃくちゃいいですよね。いいイベントに呼んでもらったなあ。

おかもと そうだね。私たちがいい演奏をすれば初見の人にもきっと届くと思うし、自分たちの持ってる最大限のパワーをぶつけてがんばりたいですね。

──涼平さんはどうですか?

長島 会場が大きくなればなるほど、ステージ上の空気が伝わりきらないことが増えるので、一番後ろまでそれを伝えるためにちゃんとパフォーマンスを見せていきたいですね。あと個人的にはお立ち台から転げ落ちないように気を付けたい(笑)。

ひろせ 涼平さん、この前のライブで転んだんですよ。

長島 うしろにつるーんと行って死ぬかと思いました(笑)。前夜祭では落ちないようにがんばります。

auスマートパス・うたパス presents 「VIVA LA ROCK 2017 前夜祭」
2017年5月2日(火)埼玉県 さいたまスーパーアリーナ CAVE STAGE
OPEN 18:00 / START 19:00 / END 22:00(予定)
出演者 Creepy Nuts(R-指定&DJ 松永) / BRADIO / フレンズ / リーガルリリー / DJライブキッズあるある中の人
25歳以下の「auスマートパス」「うたパス」会員1200名様をご招待。詳しくはコチラ
VIVA LA ROCK 2017
  • 2017年5月3日(水・祝)埼玉県 さいたまスーパーアリーナ
    OPEN 9:00 / START 10:30 / END 20:30(予定)
  • 2017年5月4日(木・祝)埼玉県 さいたまスーパーアリーナ
    OPEN 9:00 / START 10:30 / END 20:30(予定)
  • 2017年5月5日(金・祝)埼玉県 さいたまスーパーアリーナ
    OPEN 9:00 / START 10:30 / END 20:30(予定)
フレンズ

2015年6月におかもとえみ(Vo / 科楽特奏隊)、ひろせひろせ(Vo, Key / nicoten)、長島涼平(B / FINAL FRASH、the telephones)、三浦太郎(G / ex. HOLIDAYS OF SEVENTEEN)、SEKIGUCHI LOUIE(Dr / ex. The Mirraz)の5人で結成された“神泉系”バンド。2016年5月に東京・THREEにて初のワンマンライブ「シチュエーションコメディ vol.1」を開催した。会場および通販限定で発表した1stミニアルバム「ショー・チューン」が好評を博し、各地のイベントやフェスに多数出演。2017年4月に初の全国流通盤となる1stアルバム「ベビー誕生!」をリリースし、5月からは対バンツアー「~ベビー誕生!リリース記念~フレンド申請ツアー2017」で全国10カ所を回る。さらに9月には6都市を回る全国ワンマンツアー「シチュエーション・コメディ season2」を予定している。