ダンスの楽しさを伝えたかった

──まずは、このDVDを作ろうと思ったきっかけから教えてください。

自分たちで踊ることはずっとやってきたし、いいダンサーを育てるっていうことも今やってますし、「この先何ができるだろう？」って考えたのが最初のきっかけです。最近はフィットネスクラブやジムでエクササイズの中にダンスを取り入れるのが注目されてきたっていうのもあって、自分たちもそういうDVDを作ってみようと。それともう1つ、今まで踊ったことがない人にもダンスの楽しさを伝えたかったっていうのもあります。ダンスをやりたかったけど、やりはじめるきっかけがなかったような人に手にとってもらいたいですね。

──誰でも踊れるようになるところがこのDVDの魅力です。

はい。そもそもダンスを教えるときに、リズムから教えるとすごく難しいんですよ。リズムの練習の時点でつらすぎて挫折してしまう。このDVDでは最初に振り付けから教えているから、誰でも楽しく踊れるようになると思います。

──振り付けでこだわった部分は？

シェイプアップにもなって、何より踊っていて楽しい振り付けにこだわりました。観ただけで、ちょっとがんばればマネできるっていうところがポイントです。簡単すぎてもダメだし、難しすぎてもダメだし、ちょっと苦労するように作っていて、なおかつカッコいいエクササイズになっている。練習してできたときは達成感があると思います。

──TRFの曲を踊ってみたかったファンの方も多いでしょうね。

そう思います。ディスクごとに実際に僕らがライブの中で使っている振り付けも入ってますから、そういうのはうれしいかなって。

──キッズダンスのパートはどういう意図で特典映像に入れたんですか？

最近はキッズの間でもダンスが盛んなんで、キッズがダンスを覚えるとっかかりになってくれたらいいなって。今のキッズは、ほんとにうまいですよ。やる人の数も圧倒的に増えたし、レベルが上がってます。

高校3年生の頃には歌舞伎町でめちゃめちゃ有名になってました

──そもそもSAMさんは何がきっかけでダンスをやり始めたんですか？

高校生のときにディスコに行ったのがきっかけですね。当時はディスコブームで、カッコよく踊ってる人を見て「ああなりたい！」って強烈に思ったのを覚えてます。最初は同級生に踊りのうまい奴がいたんで、そいつにアクロバティックな踊りを教えてもらってました。ステップというよりは、飛んだり跳ねたり。高校生だったし男の子だったから、そういう派手な技に憧れたんです。

──モテたいという気持ちはありました？

ありました。モテたい、目立ちたいって。で、やり始めて高校3年生の頃には歌舞伎町でめちゃめちゃ有名になってました（笑）。モテるっていうより、いろんな人に知ってもらうっていう意味で手応えを感じましたね。

──いろんなモチベーションでDVDを手に取る人がいると思いますが、ディスクごとに概要を説明していただければと思います。

DISC1の「EZ DO DANCE」は上半身集中プログラムで、基本的には腕をたくさん使います。二の腕が引き締まったり、肩が柔らかくなったり、胸に張りが出て背中がスッキリするようなエクササイズですね。DISC2の「survival dAnce ～no no cry more～」はウエストが中心です。ツイストする動きを多く取り入れているので、続けていると確実にくびれたウエストになりますし、体全体の無駄な肉が取れます。DISC3の「BOY MEETS GIRL」は、ステップ中心です。おしりから太もも、ふくらはぎ、足首、下半身が全部引き締まります。

──観る順番はありますか？

DISC1からDISC3にかけて、ちょっとずつ振り付けのレベルが上がっていきます。DISC1をクリアしたらDISC2へ、っていうイメージで作りました。3巻全部マスターしたら、相当踊れる人になってるはずですし、気がついたら体も引き締まっていると思います。