ナタリー PowerPush - NEXUS

SION×TAKUMA(10-FEET)リスペクト対談

歌詞を書いているときの風景がSIONさんの世界なんです(TAKUMA)

TAKUMA 僕らの曲の中に「風」と「ナクシタモノ」って曲があるんですけど、歌詞を書いているときの風景が、歩道橋の上で左の頬を夕焼けに触られている風景なんですよ。それってつまり、SIONさんの世界なんですよ。いつもただの情景描写には感じないんですよね……うまく言えないんですけど、そのたびにいつもSIONさんってどんな人なんだろうな?って考えてしまうんです。

SION いや、チンチンが柔らかめの、がんばりたいなって思ってる男だよ。

──普段は布団を被ったチンチン、けど一度スイッチ入るとてっぺんしか向かないチンチンですよね、きっと。SIONさんも例えばボブ・ディランとか目標にしていたアーティストがいたと思うんですけど、そこを超えたなと思った瞬間はあったんですか?

SION 超えたとは思わないけど、俺はそこじゃないんだなっていうのはハッキリしましたね。俺はいろんな人にわかるような言葉の使い方をしたいと思って。

TAKUMA わかります。普通にMETALLICA、MEGADETH、BOØWYとか、Hi-STANDARDとかZIGGYとかがルーツにあってそこからバンドを始めたんですけど、どんどんいろんな音楽を知っていくと、音楽の中では多少のことでは驚かなくなっていくと思うんですよ。で、新たな音楽に出会って血液になったりするっていうことも、少なくなっていくんかなぁってときに、SIONさんの音楽に出会えたんです。ラッキーでした。

SION そっかぁ、じゃあもっとがんばらなくちゃ。チンチンも硬くしてな!

TAKUMA はははははははは!

早く一緒にライブやりましょうよ!(TAKUMA)

──バンドを続けていくのが難しいこの時代に、10-FEETも長くバンドをやり続けているんですけど、SIONさんの中でもっと長くやり続けていくひとつの魔法みたいなものがあったら教えてもらえませんか?

SION 俺の場合、他になんにもできないんだよ。歌を書いて歌うしかできないからですね。例えばレーベル切られたり、びっくりするようなことが起きても、やっぱり他に何もできないんだよね(笑)。2回だよ? レコード会社をクビになったの(笑)。で、どうするんだろ、俺?って思ったら、デビュー前に気持ちが戻れたんだ。そのときにさ、俺のためにクビにしてくれたってさえ思えてさ(笑)。だっていい金もらって暮らしてたら書けない歌を、クビになったことによってもう1回書けたんだからね。自分を持ち上げて最高に興奮させてくれるのも自分の歌だったりするし、自分をどこまで落とすのか?っていうのも自分の歌だったり……俺を応援してくれるはずの人に一番傷つけられたりもするし……それはもうしょうがないですよ。そこからは逃れられないよ。歌って歌って歌って踊って……ときどきチンコ出すみたいな(笑)。だからぶっ飛ばしていったほうがいいですよ。言わないでもぶっ飛ばしていくだろうけどね(笑)。

TAKUMA はい!! SIONさんに言われてぶっ飛ばしたいので、これからも言い続けてください。僕もチンチン柔らかくしとくので。

──自分にとって厳しい世界の中で、自分に対して素直に優しい気持ちを歌っていくとチンチンも柔らかくなっちゃうんですか?

SION どうだろうねえ。やっぱり相手じゃないですか?(笑) 最近、若い子と会うこともないもんなぁ。ハタチぐらいの子に「どうも」っていうだけで素直な気持ちが形になって出ちゃうかもしれないよなあ。はははは。

TAKUMA それこそ早く一緒にライブやりましょうよ!(笑) うちらのライブなんてしょうもないところですけど、若い子はいますから。

SION あはははははははははは。よろしく!

インタビュー風景

NEXUS公演情報

NEXUS CROSSOVER 2010

2010年11月12日(金)
東京都 新木場STUDIO COAST
OPEN 17:30 / START 18:30
<出演者>
AZU / 九州男 / KG / C&K / SoulJa / DJ KAORI / 童子-T / BENI / MAY'S

NEXUS ANNEXUS

2010年11月12日(金)
東京都 ageHa@STUDIO COAST
OPEN 23:00 / START 23:00
<出演者>
DJ:ウエノコウジ(the HIATUS/DAD MOM GOD/RADIO CAROLINE) / 片平実(Getting Better) / カトウタロウ / 草刈愛美(サカナクション) / KEN ISHII / 鹿野淳 / SUGIURUMN / ダイノジ / DJ LOVE(世界の終わり) / ハヤシ(POLYSICS) / 矢口雅哲(ムック) / 山口一郎(サカナクション) / and more
WORLD WIDE MOUSHIWAKE NIGHT:ミッツィー申し訳(申し訳ナイタズ) / ギュウゾウ申し訳Jr.(電撃ネットワーク) / GEE申し訳Jr.(GTS) / ACID TOMMY申し訳Jr.(福富幸宏) / 西寺郷太申し訳Jr.(NONA REEVES) / LEGENDオブ伝説 a.k.a.サイプレス上野申し訳Jr.(サイプレス上野とロベルト吉野) / and more
Guest DJ:DJ JIN(RHYMESTER) / 小宮山雄飛(ホフディラン) / and more
LIVE:group_inou / Fear, and Loathing in Las Vegas

NEXUS ロックの階段を昇ろう

2010年11月13日(土)
東京都 新木場STUDIO COAST
OPEN 16:00 / START 17:00
<出演者>
SION & The Cat Scratch Combo / 10-FEET / Pay money To my Pain / and more

NEXUS ACOCORO

2010年11月14日(日)
東京都 新木場STUDIO COAST
OPEN 16:00 / START 17:00
<出演者>
WEAVER / Salyu / NICO Touches the Walls / 大知正紘 / 長澤知之 / Predawn / Rake / 山崎まさよし

NEXUS RESPECTABLE 80's
~渋公リターンズ~

2010年11月21日(日)
東京都 渋谷C.C.Lemonホール
OPEN 16:00 / START 17:00
<出演者>
出演アーティスト:水戸華之介(ANGIE) / ISSAY(DER ZIBET) / HIKARU(DER ZIBET) / 浜崎貴司(FLYING KIDS) / 源学(GEN) / SHIGE(GEN) / 森若香織(GO-BANG'S) / 宮田和弥(JUN SKY WALKER(S)) / 森純太(JUN SKY WALKER(S)) / 川上次郎(KUSU KUSU) / MAGUMI(LÄ-PPISCH) / 杉本恭一(LÄ-PPISCH) / アキマツネオ(マルコシアス・バンプ) / 田村"SHO-TA"直美(Pearl) / 広石武彦(UP-BEAT) / 森重樹一(ZIGGY)
80's ROCKESTRA:Dr.kyOn(Key) / 小田原豊(Dr) / TOKIE(Bass) / 玉城宏志(Guitar)
司会進行:スマイリー原島 / ちわきまゆみ

SION(しおん)

SION

1960年生まれ、山口県出身のシンガーソングライター。19歳で上京し、新宿を拠点に活動をスタート。1985年に発表した自主制作アルバム「新宿の片隅で」が反響を呼ぶ。1986年にアルバム「SION」でメジャーデビューを果たし、以後精力的な音楽活動を続ける。現在は、SION & THE MOGAMI、SION & The Cat Scratch Comboという2つのバンドを率いて活動するほか、盟友・松田文とのコンビによるアコースティックライブも不定期に行っている。

10-FEET(てんふぃーと)

10-FEET

TAKUMA(Vo,G)、NAOKI(B,Vo)、KOUICHI(Dr,Cho)の3名により、1997年に京都で結成。2001年4月に1stシングル「april fool」をインディーズからリリースし、3rdシングル「RIVER」がスマッシュヒットを記録。2003年6月に4thシングル「nil?」でメジャーデビュー。2008年からは野外フェス「京都大作戦」を開催(2007年は台風により中止)し、地元・京都の音楽シーンを熱く盛り上げている。