ナタリー PowerPush - ピロカルピン

時間と生をテーマにした渾身作「宇宙のみなしご」

「宇宙のみなしご」推薦コメント

ピロカルピンの歌は初恋に身をよじった頃の匂いがする。無理やり自分の中の「少年」を引っ張り出されてしまう不思議な力がある。なので、心がくたびれた時によく聴かせてもらってます。今回のアルバムはバンドの音の隙間が明確で、松木さんの声もみずみずしくて、ライブを一本味わったような満足感です!

草野マサムネ(スピッツ)

声が真っ直ぐに飛んでくる。ためらいなく僕の心の深い所まで。なんて素敵な歌声! 燃えさかる炎の向こうに未来が見えるよ。ピロカルピンという存在を証明するには十二分な一枚ではないでしょうか。素晴らしいアルバムの完成おめでとう!

大迫章弘(e-sound speaker)

数年前、高円寺の小さなライブハウスで知り合ったピロカルピン。お互い付かず離れずでやってきた幼馴染みのような存在だと勝手に思っていたら、いつの間にかこんなに素晴らしいアルバムを作るバンドになってしまっていた。ま、負けてられない…!

鈴木貴之(butter butter)

デザイナーのサトー氏から「日本橋さんの漫画と通じるものがある」と恐れ多いご紹介を頂き、それ以来だいすきなピロカルピン。彼らの音はまるでスポンジのようです。柔らかく優しく包み込みながら物凄い勢いで吸収もしていくような不思議な速度。これからも見えそうで見えない景色を音に変えて震えさせてください。

日本橋ヨヲコ(マンガ家)

ピロカルピンは、友人のまんが家に「わたしみたいなバンドがいるよ!」と薦められたのがきっかけで聴き始めました。まあ、日本橋ヨヲコなのですが…。2組の共通点は「ことばの人」。日本語を大事に大事にされているのだと思います。初めて聴いたのは「人間進化論」。エッジの効いた歌詞と松木さんの歌声の真摯さが、ざくざくと心をえぐってくるのになぜか心地良かったのを覚えています。個人的に今回のアルバムでは「存在証明」が刺さりました。しなやかでしたたか、ピロカルピンの光と闇、強さと儚さが両立するところに惹かれます。

みずしな孝之(マンガ家)

ピロカルピンを例えるなら……六甲のおいしい水よりも透き通っていて、首の長いキリンのように凛としていて、宇宙の中で涙の雫の様に青く光るとても強い生命体「地球」のようだと思うわけです。ただひたすらに「一人でも多くに出会ってもらいたい」と心から思えるバンドに出会えた私は超ミラクルスーパーラッキーで、ただ本当にそれだけなのです。

加納ゆかり(タワ-レコード広島店店員)

そのほかアシガルユース、千葉真奈美(D.W.ニコルズ)、伊藤大知(SAKEROCK)など各界著名人からの推薦コメントはピロカルピンオフィシャルサイト(http://www.pirokalpin.jp/)まで。

  • 「見えざる手」ビデオクリップ
  • 「存在証明」ビデオクリップ
  • 「虹の彼方」ビデオクリップ
  • 「人間進化論」ビデオクリップ
  • 「飛行少女」ビデオクリップ

3rdアルバム「宇宙のみなしご」 / 2011年3月16日発売 / グララーガ [CD]2100円(税込) / PRKL-1010

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CD収録曲
  1. 時間計
  2. 存在証明
  3. 最終走者
  4. 見えざる手
  5. メソポタミア
  6. 終焉間際のシンポジウム
  7. ベンジャミン
※初回限定盤のみ

メンバー自主制作による未発表新曲を収録した特典ディスクつき2枚組

ピロカルピン

ピロカルピン

松木智恵子(Vo, G)、岡田慎二郎(G)、スズキヒサシ(B)、鈴木雅人(Dr)からなる4ピースバンド。2003年に松木と岡田が出会い、バンドの原型が誕生。その後何度かのメンバーチェンジを経て、2010年8月に現在の編成となる。

2009年7月にタワーレコード限定シングル「人間進化論」とHMV限定シングル「京都」を同時発売しデビュー。2010年11月から2カ月連続でシングル「存在証明」「終焉間際のシンポジウム」を発表し、その繊細な世界観とダイナミックなサウンドで話題を集める。2011年3月、3rdアルバム「宇宙のみなしご」をリリース。このアルバムのタイトルは森絵都の同名小説にちなんだもので、森の快諾により名付けられた。